詩・俳句– category –
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『表札など』感想|女性らしい感性で紡がれた力強い言葉
第19回H氏賞を受賞した本作。 著者は4歳の時に母と死別し、以後18歳までに3人の義母を持つという数奇な人生を送りました。 また3人の妹と2人の弟を持つも、死別や離別を経験しながら家庭を支え続けました。 こう聞くと暗く重たい印象を持つかもしれません... -
『カキフライが無いなら来なかった』感想|素朴な日常風景を切り取った自由律俳句集
自由律俳句、と聞いてもピンと来ない人も多いかもしれません。 昔、学校の教科書で種田山頭火の俳句を目にしたことはあるのではないでしょうか? 俳句といえば五七五の音律に沿うものというイメージがあると思いますが、それに囚われずに、まさに自由に表... -
『くじけないで』感想|やさしく寄り添い、背中を押してくれる言葉たち
著者の柴田トヨさんは90歳を過ぎてから詩の執筆をはじめ、この本はその処女作です。 読んで誰もが驚くのは、著者の感性のみずみずしさ。 NHKのラジオ深夜便「列島インタビュー」で紹介されたり、産経新聞の「朝の詩」で注目を浴びたりと、徐々に人々の間に... -
『わたしが一番きれいだったとき』感想|戦中・戦後を生きた茨木のり子から今を生きるあなたへ贈るメッセージ
みなさん、一生のうちで一番輝かしかった年代とはいつ頃でしょうか? 10代?20代?30代?それとも40代? いいや、私の人生はずーっと輝いている!という人もいるでしょう。 この詩集は作者、茨木のり子さんが10代の頃の戦争体験を題材に、現代の若い女性で...
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