綿矢りさ– tag –
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『勝手にふるえてろ』感想|忘れられない恋と新しい恋のあいだで揺れるこじらせ女子
恋はするほうもされるほうもつらいときがあります。 どちらの気持ちもわかる立場の人間にはさらに残酷なものです。 たとえば恋する側とされる側、一度に両方を体験してしまったら? まるで少女漫画のヒロインのような設定ですが、そのどれもが少女漫画のよ... -
『私をくいとめて』感想|他人と関わりあうことへの不安や葛藤、希望を描いた一冊
「だってあなたは私ですから。見放したくても見放せません。いつでも一心同体です」 悩んだとき、困ったとき、アドバイスがほしいときは頭の中のもう一人の私「A」に相談できるから、なんの問題もなく「おひとりさま」を満喫する主人公・みつ子。 根本的に... -
『ひらいて』感想|女子高生の溢れる自意識を生々しく描いた青春小説
“いつの間に私の「青春時代」は終わりを迎えていたのだろう。” “鋭い感性で世界を見ていた危なっかしい私はどこに消えたのだろう。” 誰の心の中にもある、若さ故の痛々しい記憶とほろ苦くリンクする綿矢りささんの小説『ひらいて』をご紹介します。 【『ひ...
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