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『勝手にふるえてろ』感想|忘れられない恋と新しい恋のあいだで揺れるこじらせ女子

恋はするほうもされるほうもつらいときがあります。

どちらの気持ちもわかる立場の人間にはさらに残酷なものです。

たとえば恋する側とされる側、一度に両方を体験してしまったら?

まるで少女漫画のヒロインのような設定ですが、そのどれもが少女漫画のように儚く美しい物語になるとは限りません。

高い理想ばかり追い求め、自分を好きだと言ってくれる人の健気さにも気づかず、けっきょくなにも自分のもとに残せない。

そんな結末を迎えることもあると思います。

本作のヒロインはどうなのか、紹介していきましょう。

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『勝手にふるえてろ』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル勝手にふるえてろ
著者綿矢りさ
出版社文藝春秋
出版日2012年8月10日
ジャンルわがまま恋愛小説

約200ページでテンポよく進むので、非常に読みやすく、あっという間に読み終わってまいます。

ひとつの漫画を読んだ楽しさと、それでも本だという満足感を味わえるはずです。

きっとたくさんの女性に響く本でしょう。

『勝手にふるえてろ』のあらすじ

こじらせ女子のヒロインが、忘れられない恋と新しい恋のあいだで揺れ動く恋愛小説です。

高い理想と実際の自分、現実を受け入れられないヒロインはさらに理想の中に溺れます。

愛してやまない彼には振り向いて貰えず、自分にぞっこんの彼のことは興味がなく…。

ヒロインはなにを選びなにを捨てるのでしょうか。

リアルなこじらせ女子の描写

青春をいわゆるリア充を妬むことに使い、理想だけを高く持ってしまう自意識過剰な女性を最近ではこじらせ女子と呼ぶことがあるそうです。

本作のヒロイン、ヨシカは立派なこじらせ女子で、中学2年生のころ好きになったイチに10年以上も変わらない恋心を抱いていました。

クラスのやんちゃな子たちに絡まれるイチを視野見して、教室内ではいつもそのイチを主人公とした漫画を描いていました。

ちなみに視野見(しやみ)とは、なにかを見るふりをしてチラッと視野の隅でイチを観察するという、ヨシカが造りあげた言葉です。

大人になったヨシカは、職場で別の男性ニに迫られながらも、イチに会いたいがために海外にいる同級生の名を騙って同窓会を開いたりします。

イチを想う気持ちがすべての原動力になっているヨシカは、イチとニふたりの男性のあいだでどう揺れ動くのでしょうか。

イチ彼

イチはいつもクラスのやんちゃな男子から絡まれたり女子からかわいいと言い囃されていました。

ヨシカはその様子を見て、「イチに絡む男子や女子たちは無意識に、イチの怯えに惹かれているのだ」と語ります。

イチがクラスメイトに怯えていたのは事実で、彼には潔癖な面があったようです。

それゆえ他人に触れられたりすることを嫌っていましたし、本人はそのからかいについて「いじめられていたんだ」と言いました。

ヨシカとは中学2年生のときに少し言葉を交わしただけでしたが、運動会の閉会式では意味深な言葉をヨシカに対してかけます。

ニ彼

ニ彼はヨシカの職場の営業男性で、ヨシカとは同期入社した者どうしの仲です。

体育会系だけれどいまではビール腹、少し暑苦しい男性だとヨシカは語りました。

経理課で働くヨシカと話をするために、営業課と経理課の交流会を開こうと決意するほどヨシカには惹かれていました。

猛アタックをしかけてくるニに、ヨシカは微妙な気持ちを抱いたままデートを受け入れます。

いまだ忘れられないイチの存在を隠したままニからの想いを受け流すヨシカ……。

いったい、ヨシカはふたりのどちらを選ぶのでしょうか。

もしくは、どちらも選ばないのか……。

『勝手にふるえてろ』を読んだ感想

私の周りにも本作読了後に「自分を見つめ直すいい機会になった」という感想を抱く女性がいます。

それくらいヨシカのこじらせはリアルなようです。

そしてこじらせ女子というものは最近ではメジャーな言葉のようで、だからこそそういったヒロインの物語が多くの若い人に受け入れられるのでしょう。

しかし本作の魅力はそれだけではありません。

独特な言い回し

本作は独特な、けれど少し可愛らしい言い回しが多数登場します。

26歳で処女を守っているということを誇りに思っているヨシカは、それでも手放したいとも思っていました。

そうは言っても適当な相手に捧げてしまったときには、

たぶん終わってすぐは普通だけど、だんだん取り返しがつかないほど後悔してぶつぶつひとりごとを言うようになり、自分の貞操を探して毎夜、上野公園の不忍池の辺りを這いずりまわる人生になるだろう。

と語ります。

独特だけれど可愛らしくて少し毒のある言い回しが、こじらせ女子のリアルさに拍車をかけているのでしょう。

コメディチックな恋愛小説

ヨシカの語り口調は、まるで信頼している仲のいい女友達に愚痴っぽく喋るような口調です。

なので読みやすく、そしてテンポよく進みます。

ふたりの男性のあいだで揺れるこじらせ女子、というテーマはわりととっつきやすいと思うのですが、そこにコメディタッチの語り口調や表現が加わることでさらに読みやすくなっていました。

自戒の意味をこめて?

私の周りの女性にひとり、本作のあらすじを聞いて「自戒の意味をこめて読もうかな」と言う人もいました。

こじらせ女子の自覚があり、それではいけないと思いながらもつい理想ばかりを追いかけてしまうということで、これを読めば少しは見直せるかも……?

ということでした。

読了後に自分のこじらせ具合について気づく人もいれば、戒めのために読む人もいるんだなぁと少し面白い現象でしたね。

『勝手にふるえてろ』はどんな人におすすめ?

若い層の女性たちにはうけが良さそうだとは思うのですが、だからこそ年配層にも読んでいただきたい、そんな作品です。

若い人たちがみんなそう、というふうに捉えられたくは無いのですが、それでもこういう恋愛もあるのだと感じて欲しいです。

おすすめしたい人は主に、

  • こじらせを感じている人
  • 軽く読める本を探している人
  • 楽しい恋愛小説が読みたい人

などなどでしょう。

おわりに|高い理想と欲望に埋もれたこじらせ女子の結末は…?

恋はするものだと決めつけるのは、この多様性の時代では少しばかり遅れています。

恋をしなくても、恋人がいなくても、結婚しなくても、幸せになれる方法はいくつでもあるのですから。

それに幸せの価値観だって人によって千差万別です。

それでも恋をする人はたくさんいますし、それによって身を滅ぼしてしまうことも珍しくありません。

生きることに忙しい私たち現代人の、ちょっとした休憩場所……。

そして現代を生きる女性に大切なことを問いかける、そんな作品でした。

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