伊坂幸太郎– tag –
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『マリアビートル』感想|不穏な奴らが交錯する疾風怒濤の新幹線トリップ
『マリアビートル』で描かれることのすべては、東京発盛岡行きの東北新幹線『はやて』の車内、いわゆる閉鎖空間(ときどき停車駅で開く)で起こります。 登場するのは一癖も二癖もあるキャラクターばかり。 かなり狭い密閉空間で、ものすごく突拍子もない... -
『AX』感想|天才殺し屋が守るものは「家族」だった。
「カップラーメンなんかを食べるわけがない」 天才の殺し屋は「恐妻家」でした。 日中は文房具店で働いているが、実は天才的な「殺し屋」。 そんな殺し屋兜は、家族を持ったことによって「殺し屋」ということに罪悪感を抱き始めます。 しかし、辞めれば家... -
『砂漠』感想|平凡な大学生が繰り広げる、小さな奇跡で溢れた青春物語
その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。 今回紹介するのは伊坂幸太郎さんの隠れた名作『砂漠』です。 “伊坂幸太郎ファンなら必須の一冊”という謳い文句に誘われ読んでみたところ、キャラクターの面白さ、また軽い流れの中... -
『終末のフール』感想|地球滅亡が迫る世で、わたし達はどう生きるのか。仙台のとある団地で暮らす人々の終末の過ごし方
『終末のフール』は、2006年3月に刊行された連作短編集です。 著者は伊坂幸太郎さん。 伊坂さんの作品はどれも人気が高く、読書好きなら誰もが知る日本を代表する作家のお一人です。 『重力ピエロ』や『ゴールデンスランバー』など、多くの小説が映画化さ...
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