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『旅に出よう』感想|旅をする中でさまざまな人に出会い、多様な生き方を知る

旅の良さや醍醐味って何でしょうか。

きれいな景色を見ること。おいしいものを食べること。名所旧跡を訪れること。

どれもたしかに旅をする中で得られる体験ですが、それと同じくらい、いやそれ以上に価値のあること、それは、

「人との出会い」

ではないでしょうか。世界中でさまざまな人と出会うことで、

「世界にはこんな人がいるんだ」

「世界にはこんな生き方があるんだ」

ということを知ることができ、やがてその体験が、自分自身を見つめ直すきっかけにもなっていくのです。

みなさんも、世界中のさまざまな人に出会う旅に出ませんか。

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『旅に出よう』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル旅に出よう
著者近藤雄生
出版社岩波書店
出版日2010年4月21日
ジャンル紀行文

著者でライターの近藤雄生さんが、世界中を旅しながら、文章を書く仕事をして暮らそうと決意して、その当時結婚されたばかりの奥様とともに日本を離れます。

そして約5年間、世界中で旅と定住を繰り返す中で、さまざまな人に出会い、いろんな生き方があることを知っていきます。

『旅に出よう』のあらすじ

著者の近藤雄生さんと妻のモトコさんが、約5年間の旅で出会ったさまざまな人の中で、特に印象に残った人たちの生き方を紹介しています。

計4つの編で構成されています。

  • オーストラリア編
  • 東南アジア編
  • 中国編
  • ユーラシア横断編

著者の生き方もすごい

著者の近藤さんは、東京大学工学部卒、そして同大学院まで修了されているすごい方なのですが、そのまま就職はされませんでした。

日本でアルバイトをしてお金を稼いだのち、妻のモトコさんとともに旅をスタートさせて、約5年もの間、世界中を旅・定住されたのです。

いろいろ理由はあるにしても、他の人にはなかなかできない生き方だと思いますが、実際そういった生き方を選んだ著者の近藤さんに対して、とても魅力を感じます。

さまざまな人たち

この本で取り上げられている、近藤さん夫妻が出会った人たちは、このような方々です。

オーストラリア編
  • ボランティアをやっている、アフリカ・ジンバブエから来た移民
  • オーストラリアという国の中に、「ハットリバー公国」というまったく別の国をつくったおじいさん
東南アジア編
  • インドネシアの捕鯨村の人々
  • ビルマからタイへ来た若い難民たち
  • ビルマ・タイ国境地帯に暮らす、「残留」を選んだ日本兵
中国編
  • 路上で二胡を弾いて日銭を稼ぐ男性
  • 上海に暮らす、日本人格闘家
ユーラシア横断編
  • イランのホスピタリティあふれる人たち
  • スイスに暮らす亡命チベット人

『旅に出よう』を読んだ感想

「人との出会い」

これがやはり旅の醍醐味なんだと改めて思いました。

旅をしなくても、もちろん人と出会うことはできますが、自分の生活圏から抜け出し、世界中の人々と出会い交流することで得られるものは、たくさんあるのではないでしょうか。

いろんな生き方

ごく当たり前なのですが、人にはそれぞれいろんな生き方があるものだ、と強く思いました。

この本に登場する人たちは、さまざまな思いを抱えつつ、しっかりと自分自身の道を生きていました。

  • 「普通」
  • 「標準」
  • 「レール」
  • 「枠組み」

日本で生活していると、こういった言葉がついてまわってきますが、

自分自身の生き方は、もっと自由に選んで創り上げていくべきなんだと感じました。

約5年にもわたる長旅

著者の近藤さん夫妻は、オーストラリアからはじまり、最後はアフリカ・マラウィまで、約5年という期間、旅と定住を繰り返しながら過ごされました。

経済的・家庭的事情はさておき、みなさんだったら、この「5年」という期間、(一時帰国はあるとしても)ずっと旅を続けることができると思いますか。

いくら旅が好きでも、人との交流が好きでも、ずっと旅を続けていると、単純に旅の疲れが出てきて、たんだん旅を楽しめなくなってくるのではないか、と想像できるのです。

それを考えると、近藤さん夫妻が約5年という長旅を続けたこと自体が、賞賛に値する出来事だと思いました。

文章を書く仕事

近藤さんは旅をしている期間、ライターとして、各国からルポルタージュや写真を週刊誌や月刊誌に発表していたそうです。

「ノマドワーカー」「ノマドワーク」

このような、場所を問わず仕事をしている人や、そういった働き方のことを指す言葉があります。

その当時の近藤さんもおそらく、このノマドワーカーに該当していた方だと思います。

そのような働き方を選んだからこそ、約5年もの間、旅を続けることができたのでしょうね。

「世界を転々としながら、ライターとして活動する」

なんだかすごく、カッコいい働き方です。

『旅に出よう』はどんな人におすすめ?

『旅に出よう』は、こんな方におすすめです。

  • 旅が好きな人
  • 人が好きな人
  • 文章を書く仕事に興味のある人

旅が好きな人はもちろん、世界にはどんな人がいて、どんな生き方をしているのか、ということに興味がある人にはピッタリの1冊だと思います。

また、著者の近藤さんはライターの仕事をしながら旅をしていたので、文章を書く仕事に興味のある人や、場所を問わずに働くということに興味がある人にも読んでほしいです。

おわりに

この本を読むと、タイトル通り、こう思われる方が多いと思います。

「自分も旅に出よう!」

みなさん、ぜひ旅に出てください。可能な限り、世界のいろんな場所を訪れてほしいです。

事情があって、なかなか旅に出ることが難しい人も、いつか行ける日が来ることを思って、常に世界にアンテナを張っていてほしいです。

旅をする中で出会った人の生き方が、みなさんに良い影響を与え、迷いや憂いを消して、自分が本当に進みたい道を見つけてくれるかもしれません。

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この記事を書いた人

本が大好きな『休日の本棚』運営者です。

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