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『わるい食べもの』感想|「おいしい」だけが「食」じゃない

小説家・千早茜さんが食べものについて語ったエッセイ『わるい食べもの』。

「『おいしい』には裏がある」と語る千早茜さんが、ただ「おいしい」だけじゃない「食」にまつわるエピソードをまとめています。

「おいしい」の裏には、膨大な「まあまあ」や「まずい」「うまくもまずくもない」があるはず……。

そんな考えをもとに書かれた、少し変わった「食エッセイ」です。

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『わるい食べもの』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルわるい食べもの
著者千早茜
出版社集英社
出版日2018年12月10日
ジャンルエッセイ

本書は、小説『魚神(いおがみ)』で2008年にデビューした、小説家の千早茜さんによる食べものについてのエッセイです。

「たいていの人は『おいしい』の裏にある膨大な『まあまあ』や『まずい』や『うまくもまずくもない』を経験して生きている」と考える千早茜さんによる、「おいしい」だけじゃない食べものエッセイです。

好きな食べもの、苦手な食べもの、食べ方のこだわり、食べものにまつわるちょっと変わったエピソードなどが収録されています。

『わるい食べもの』のあらすじ

『わるい食べもの』では、著者の千早茜さんがこれまで出会ってきた数多くの食べものについて語られています。

朝起きてまず「今日はなに食べよう」と思うという千早さん。

そんな、食べることが大好きな千早さんが「好き」だけではなく「嫌い」や「苦手」「こだわり」にも踏み込んで「食べもの」について書いています。

幼少期をアフリカ・ザンビアで過ごした著者

千早さんは、獣医をしていたという父親の仕事の都合で、幼少期をアフリカのザンビアで過ごしています。

エッセイにも、ザンビアで過ごしていた頃の話や、ザンビアでの「食」の常識が日本では違うことなどが書かれています。

『わるい食べもの』の中でも印象的なのが、第一編目として収録されている「モンバサの海」。

千早さんがザンビアにいた頃、家族旅行でモンバサの海へ行ったときの衝撃的なエピソードがつづられています。

こだわりの強いエピソードがたくさん

千早さんは、特に食べものに関して、強いこだわりを持っていることが書かれています。

そんな千早さんは、「苦手な食べもの」も、ただ苦手なだけでは終わらせません。なんで苦手なのか、どういうところが相容れないのか、ひたすら考えて言葉にしています。

人の「苦手」がこんなに興味深いなんて、と驚くこと間違いなしです。

小説家ならではの描写力

『わるい食べもの』がエッセイとして素晴らしいところは、食べものの描写がとても詳細でリアルなところです。

食べもののいいところも、わるいところも、きちんと描いているのは、小説家の千早さんの筆力があってこそだと思われます。

特に、千早さんがこよなく愛している甘いものに対する描写力は、想像するだけでお腹が空いてしまうほど。

「隠れ食い」という、こっそりおやつを食べるエピソードは、微笑ましさもあってオススメです。

『わるい食べもの』を読んだ感想

『わるい食べもの』では、「おいしい」や「体にいい」だけじゃない、さまざまな食べものにまつわるエピソードが書かれています。

しかし、朝起きて一番に食べものについて考えるほど、食べることが好きな千早茜さんが書いているエッセイなので、食べることに対する愛やリスペクトに溢れていて、読んでいて気持ちがいいです。

「おいしい」や「まずい」、「好き」や「苦手」を、その言葉だけで終わらせず、なぜそう思うのかをじっくり考える……。

小説家の千早さんならではの食べものとの向き合い方を見ていると、自分の好きな食べもの・嫌いな食べものについても考えさせられます。

こんなに考えながら食べてる?

今回『わるい食べもの』を読んでいて感じたのは、「自分はこんなに物事を考えながら食べているだろうか?」ということでした。

千早さんのエッセイを読んでいると、何か一つを食べるだけでも、たくさんのことを考えています。

そうやって、いろんなことを考えながら食べる、というのは、ただ食べるよりも豊かな取り組みなんじゃないかな、と思えました。

嫌いなものの話がしたくなる

「嫌いなもの」や「苦手なもの」「相容れないもの」「まずいもの」がきちんと書かれている食エッセイは珍しいです。

『わるい食べもの』ではそれらがきちんと書かれていて、読み終わると、思わず「嫌いな食べものの話」をしたくなります。

なんでそれが嫌いなのか、どうしてまずいと思うのか。顔をしかめる人も多そうな話かもしれませんが、そういうところにも人の個性が出て面白い、ということを『わるい食べもの』を読んで思い出しました。

きちんと「おいしい」が書かれている

もちろん、食べものエッセイらしく、きちんと「おいしい」や「好き」についても書かれています。

そういうところは、描写がとても上手で、空腹の時には読まないほうがいいかもしれません(笑)

「おいしい」もそれだけで終わらせず、どこがどのように好きなのかを詳細に語ってくれるので、作中に出てくる食べものを食べたくなってきます。

『わるい食べもの』はどんな人におすすめ?

私が『わるい食べもの』をおすすめしたいのはこんな人です。

  • 20~30代の女性
  • 食べることが好きな人
  • 本をあまり読まない人

千早さんと年齢の近い、20代から30代の女性は、特に楽しくエッセイを読むことができるんじゃないかなと感じられました。

そして、やはり食べものにまつわるエッセイなので、食べることが好きだという人にはおすすめしておきたいです。

優しい言葉で書かれたエッセイということもあり、ブログのような感覚でも読めるので、普段本をあまり読まないという人にもオススメします。

おわりに

「食べもの」という親しみやすいテーマのエッセイ集でありながらも、ほかの作品とは違い「まずい」や「まあまあ」にまで踏み込んで書かれた『わるい食べもの』。

思わずクスッと笑ってしまうような表現も多々あるので、楽しく読むことができると思います。

食べることが好きだという人は、ぜひ手に取ってみてください。

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