桜庭一樹– tag –
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『このたびはとんだことで』感想|桜庭一樹による6つの物語、それはちょっと変わった不思議なお話
〈事実は小説よりも奇なり〉、という言葉がありますね。 現実に起こる事件や出来事は、創造物である小説よりもおかしなときがある、という意味の言葉です。 今回紹介する桜庭一樹による奇譚集は、奇譚というだけあり変わった6つのお話が集まっています。 ... -
『少女には向かない職業』感想|少女は己の殺意に応え奮闘する、残酷な現実のために
殺したいほど憎い相手がいることは、現代では珍しいことではないのかもしれません。 大人であろうが子どもであろうが、それは同じはずです。 けれど大人は子どもに比べて理性や知識があると思います。 子どもはどうでしょうか? 人間として発達途中の子ど... -
『無花果とムーン』感想|えいえんの兄妹、奈落と月夜が願うこと
大事な人を亡くしたとき、あなたはどうしますか? まだそんな経験がない人でも、そこから立ち直ることがいかに難しいかは容易に想像ができるでしょう。 ずっと立ち直れずに、死んだ大事な人の温度を探して、そうしていたらついに生と死の淵へたどり着くか... -
『赤×ピンク』感想|格闘を通して成長する女たちの物語
〈キャット・ファイト〉 それは女性同士での取っ組み合いやケンカ、格闘のことです。 だいたいの人が見たことがあるものと言えばやはり取っ組み合いのケンカでしょう。 最近ではテレビのおもしろ映像などでも流れたりしますね。 そして女子プロレスなども... -
『青年のための読書クラブ』感想|滅びまでの100年を強かに生きる乙女たち
聖マリアナ学園。 それはこの物語の舞台であるお嬢様学校です。 20世紀初めに修道女聖マリアナによって設立されました。 設立から滅びまでの100年間、閉ざされた楽園で乙女たちは独自の世界を築いていきます。 政治家に情報を操る存在など様々な在り方をす... -
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』感想|自由のために懸命に戦った少女たちの1か月
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(小説)を無料で試し読みする 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(漫画)を無料で試し読みする 桜庭一樹はしばしば体も心も発育途中の子どもたち、特に少女たちについての物語を書きます。 思春期の子どもたちが持つ素直な残酷さ... -
『赤朽葉家の伝説』感想|これは現代日本に突き付けられた予言書?
『赤朽葉の伝説』は「私の男」「GOSICKシリーズ」などで根強いファンの多い作家、桜庭一樹先生の初期の代表作です。 ようこそ、ビューティフルワールドへ。 文庫版の表紙のそでの一文から始まる、けったいな長編小説、千里眼の祖母、漫画家の母、何者でも...
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