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『アリーテ姫の冒険』感想|待っているだけのお姫様なんて物足りない!

お姫様がただ待っているだけなんて、つまらないと思いませんか?

毒リンゴを食べさせられたり、数百年の眠りの呪いをかけられたりするお姫様たちは、最後は必ず王子様の手で助けられてハッピーエンドです。

ちょっと待って、どうしてお姫様は自分で運命を切り開かないのでしょう。

女の子だって、お姫様だって、立派に自分の武器で戦えます!

アリーテ姫は、普通の待っているだけのお姫様ではありません。

賢く、勇敢で、常に前向き。

自分の考えを持って、自由に軽やかに生きています。

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『アリーテ姫の冒険』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルアリーテ姫の冒険
著者ダイアナ・コールス
出版社大月書店
出版日2018年11月15日
ジャンル冒険ファンタジー

アリーテ姫の冒険は、1983年にイギリスで出版されました。

「賢いお姫様の話なんて、日本ではうけない」と、多くの出版社に断られても諦めずに日本でも出版に至ったのは1989年。

日本でも、またたく間にベストセラーになります。

この本は「女の子(男の子)は、こうあるべき」そんな考えを打ち壊します。

自力で問題を解決する、賢く勇敢なお姫様に、私も心から憧れていました。

そして、三十年以上もの時を経て復刊を果たします。

何十年経っても色あせない輝きのある物語です。

アリーテ姫と一緒に、冒険に出かけましょう!

『アリーテ姫の冒険』のあらすじ

宝石に目がくらんだ王さまによって、アリーテ姫は、悪い魔法使いボックスに嫁ぐことになってしまいました。

ボックスがアリーテ姫を嫁に望んだのは、「アリーテ姫があなたを死に追いやる」と予言されたからです。

アリーテ姫の存在を恐れたボックスは、「三つの難問をとけなければ首を落として良い」という恐ろしい契約を王さまと交わします。

アリーテ姫のお守りは、生まれ育った城で優しくしてくれたワイゼルおばあさんがくれた三つの願いを叶える指輪だけ。

賢いアリーテ姫は、三つの難問を見事とき明かすことができるでしょうか?

かしこい王女

「かしこい王女だと!なんということだ」

アリーテ姫が賢いと気づいた王さまは、周囲にアリーテ姫が賢いことが知れ渡る前に何とか結婚させてしまおうと次々に王子を送り込みます。

アリーテ姫は、武勇伝を語る王子をチェスで打ち負かし、優しくほめてくれる王子が退屈すぎて、いねむりしてしまい、ことごとく怒らせてしまいました。

賢い王女であることが周囲に知れ渡ってしまうと、求婚してくれる王子はいなくなってしまいます。

そして、困り果てた王さまの元に、魔法使いボックスが「賢い嫁が欲しい」と言って現れました。

心強い味方

さらうように連れ去られ、ボックスの城の地下室に閉じ込められた悲劇のアリーテ姫ですが、意外と快適にすごします。

どこにいても味方してくれる頼もしい三人の(二人と一匹?)仲間がいるからです。

☆ワイゼルおばあさん

アリーテ姫に読み書きを教え、ぬいものや絵の描き方も教えてくれた召使い。

実は善良な魔法使いで、悪い魔法使いに嫁ぐことになったアリーテ姫に、三つの願いを叶えてくれる魔法の指輪を渡して励ましてくれます。

☆アンプルさん

ボックスの城で働かされている、料理上手でおしゃべりが大好きな召使い。

本当はアリーテ姫にパンと水だけ与えるよう命令されていますが、美味しいご飯を毎日たっぷり用意して元気づけてくれます。

ボックスと、しもべのグロベルには、わざとマズく作った料理を出しています。

子供がおままごとで作る地獄飯よりもヤバいメニューですが、不思議とボックスは怒りません。

難問一つ一つの間にアリーテ姫がゆっくり休養できたのも、アンプルさんの食事で腹痛を起こした悪者二人の思考力を奪っていたからです。

☆小さな蛇

アリーテ姫がボックスに命じられた一つ目の難問をクリアするために訪れた魅惑の森に住んでいた草ヘビ。

あまりにも美しいので連れて帰りたいと思ったアリーテ姫ですが、地下室ではかわいそうだからあきらめようとしました。

ですが小さなヘビは、自分から「姫が大好きだから一緒に行きたい」と付いてきてくれて、地下室暮らしのアリーテ姫に、外の様子を伝えて楽しませ、二つ目の難問でも大活躍します。

味方となるキャラクターたちは、みんな気持ちの良い人(ヘビ)たちばかり。

朗らかに優しく、思ったことをハッキリと言い、全員がアリーテ姫が大好きだから応援してくれるのです。

アリーテ姫は頼もしい味方の力を借りて、難問に立ち向かいます。

命がかかった難問よりも恐ろしいもの

アリーテ姫にとって、ボックスが命じる難問よりも恐ろしいものがありました。

それは、退屈。

アリーテ姫にとって退屈であることは何よりも苦痛でした。

そこで、アリーテ姫は三つの願いを叶える魔法の指輪を使います。

三つの願いを叶える指輪の使い道は、どれもアリーテ姫らしくステキなものです!

『アリーテ姫の冒険』を読んだ感想

初めて読んだ幼い頃、私は、「アリーテ姫みたいになりたい!」と思ったものです。

アリーテ姫のしなやかで軽やかな強さ。

自分の考えをハッキリと口にするところ。

どれをとってもカッコよく、憧れを持って成長し、大人になって読み返すと、教えられることが多い物語だと思います。

未知のものを恐れない本物の勇気

アリーテ姫は男勝りで勇猛果敢な女騎士ではありません。

賢く、ちょっと恋愛感情が冷め気味なお姫様というだけなので、物理的に戦う力は持っていないのです。

身を守る術が無いのだから、命を落とすかも知れない難問に恐怖を抱くでしょう。

ところが、一つ目の難問に挑むアリーテ姫の様子ときたら、鼻歌混じりにスキップで散歩に行きがてら楽々クリアしてしまいます。

その詳細な様子を見ていないボックスが、心底驚くのをドヤ顔で読むのが楽しいです。

アリーテ姫は未知のものを恐れず、「とりあえずやってみよう」とばかりに、一歩踏み出しました。

それも、変に気合いを入れたり別れの挨拶などせず、ごく自然に、リラックスしたままサラーっと出発して行きます。

未知のものを恐れない勇気は、ものすごく気合いを入れて出すものではありません。

ごく自然に自分の中にあるとアリーテ姫は教えてくれます。

物事の本質を見極める

ボックスと、しもべのグロベルは毎回、誰もが恐れる、ぞっとするような問題をしぼり出します。

しかし、ボックスはアリーテ姫が最も恐れているものを知りませんでした。

誰もが恐れる問題では無くて、アリーテ姫が恐れる問題を考えれば、良い勝負ができると思うのですが。

どれだけ有利な立場でも、本質を見極めなければ勝負にもならないのです。

自分らしく生きることは難しくない

アリーテ姫は常に自然体。

それは、序盤の本文からも、よくわかります。

アリーテ姫は自分の容姿について、

「他人からどんな風に見えるかということは、とくべつ興味がなかったのです」

と、書かれています。

アリーテ姫は15才、15才と言えば思春期。

周囲と比べて自分はどうか、最も気にする年頃にも関わらず、特別興味がなかったのです。

この一文が、子供の頃も、大人になっても、アリーテ姫がかっこいいと思う一番のところだと思います。

アリーテ姫は『自分が他人にどう見えるか?』より、『自分はどうしたいか?どのように生きるか?』を大切にしていました。

退屈を最も恐れ、未知のものを恐れず、常に自分らしく自由な存在、それがアリーテ姫です。

かっこいいお姫様にあこがれ、勇気をもらい、元気になれる物語です!

『アリーテ姫の冒険』はどんな人におすすめ?

大人も子供も、一緒に楽しめる冒険です!

『アリーテ姫の冒険』は、次のような方におすすめです。

  • かっこいいヒロインが好きな人
  • 仕事や勉強につまずき落ち込んでいる人
  • つい人と自分を比べてしまって、くたびれている人

軽やかに難問をといていくアリーテ姫が爽快で、読み聞かせすると、続きが気になって眠ってくれないかもしれません。

最後まで一気に読める楽しい物語です!

おわりに|自由に想像する顔を見せないヒロイン

アリーテ姫のさし絵に、ヒロインである彼女の顔だけは描かれていません。

誰もが、そこに理想のアリーテ姫を描くでしょう。

アリーテ姫は一人ではなく、本の数だけ、読んだ人の数だけ存在します。

幼い頃、私はこの物語には必ず続きがあると思っていました。

物語の続きは、どんな話だろうかと想像し、夢中で続きを考えたものです。

読み終わっても物語は私の中でキラキラと輝いていました。

残念ながら、続きはありませんでしたが、「続きが読みたいなぁ」と思える作品と出会えることは、本当に幸せなことだと思います。

アリーテ姫の冒険が、私のように誰かの心の本棚に入ってくれたら、とても嬉しいです!

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