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『骨を彩る』感想|彩瀬まるがその表現力で伝えたい、素敵に生きるうえで大事なこと

素敵な人って、なんでしょう。

揺るがない”自分”がいること、しっかりとした”芯”があること…。

生きるうえで常に切り離せない悩みというものは、だいたいのことが揺るがない”自分”を持っていることで解決してしまいます。

しかしそれが難しいから、みんな悩み、疲れてしまうのでしょう。

自分の”芯”をどう扱うかはいつでも自分次第だということがわかれば、それも少しは簡単になることと思います。

果たしてどのようにして”芯”を自分なりに育てるのか、彩瀬まるはどんな言葉でそれを私たちに伝えてくれるのか。

それを少しでもここでみなさんにお伝えしていきたいと思います。

少なくとも私にはとても生きる参考になった作品でした。

著:彩瀬 まる
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『骨を彩る』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル骨を彩る
著者彩瀬まる
出版社幻冬舎
出版日2017年2月7日
ジャンル心あたたまる連作小説

本作は連作短編になります。

ある父と娘の日常から始まり、亡くなった母、その周囲の人たちへとその輪は広がっていきます。

自らが持つ悩みが、実はそう大したものではなく、世界にありふれたものだということを登場人物たちは学んでいくのでした。

『骨を彩る』のあらすじ

病死した妻が頻繁に夢に出てくるようになった夫は、その夢の奇妙さにすこし怯える毎日を過ごします。

その夫に想いを寄せる弁当屋の女性は、劣等感を抱きながら鮮やかな千代紙を唯一の救いとして過ごしていました。

そんなふうに、父娘をとりまく人たちの悩みはさまざまです。

ある者は世間への劣等感、またある者は過去への後悔、そしてある者は情けない自分への怒り…。

その悩みたちがどう解決されていくのでしょうか。

夫婦の想い

現在二人暮しをする父娘の母親は、ある病気にかかったため亡くなってしまっています。

夫婦には夫婦にしか分からない、特別な事情を抱えていました。

夫は、病気が進行していく妻に会いに行くことを心の底で煩わしく感じ始めていたこと。

妻は、日に日に体を蝕まれていく恐怖を誰もわかってくれず苛立ちや不安を抱えていたこと。

ある日を境に夫の夢に元気だった頃の妻が登場します。

それは会うたびに妻の指は本数を減らしていく、そんな不思議な夢です。

夢の中の妻は、自分が死んだことで夫が抱えるようになった、後悔からくる罪悪感を拭おうとしているようでした。

悩みを抱える者の想い

妻の夢で大切なことに気付かされた夫に密かに想いを寄せるのは、離婚後実家の弁当屋を手伝う光恵です。

光恵は高校の恩師の葬式で、同級生たちと再会し話し、そして自分の立場を改めて省みます。

同級生の玲子は家事や子育ても完璧にこなしていますが、小学生の息子が学校でいじめられていることを知り、過去の自分と焦燥に責められてしまいました。

そんな玲子が夫のすすめで向かった仙台では、帰省中のサクラコという女子大学生と出会います。

また違う場所では、浩太郎という社会人の男性がヨシノというハンドルネームの女性とチャットゲームに興じていました。

二人はもう5年以上もネット上のみでやりとりを重ねています。

浩太郎は妹のような存在のヨシノに対して見栄を張りますが、それがいかに愚かであったかを学んでいきます。

遺された少女の想い

幼いころに母を亡くしている中学生の小春は、それゆえに周りから腫れ物のように扱われることを嫌っていました。

親戚たちから「お母さんとは○○が似ている」と懐かしまれることにも、「そう言って気持ちよくなりたいのは言ってる本人」と思っています。

ある日学校に転校してきた葵という少女がクラス内で敬遠されますが、小春は彼女と仲良くしようとします。

しかし思うようにはいかず…。

小春は母親がいない子供として、”普通”や”価値観”…そういったものを学んでいきました。

『骨を彩る』を読んだ感想

あらゆる立場にいる人たちの悩みや喪失感、価値観が顕にされている作品でした。

見所は、それぞれが抱える悩みを、それぞれがどう解決していくかというところです。

彩瀬まるの表現はもちろん、登場人物のありふれた悩みについても、たくさんの人に読んでもらいたいです。

他人の、自分の、尽きない悩み

他人が抱える悩みというものを深く知る機会はそうないでしょう。

信頼出来る家族か、よほど仲のいい親友くらいのものだと思います。

そして命の危機が迫るほど大きな悩みを抱えている人はそう多くないと思います。

ほとんどの人はありふれた小さな悩み…。

たとえばちょっとした家族間の心配事や自らの性関係の悩み、かつての同級生を見て感じる劣等感など、そういったものでしょうか。

それでも自分に降りかかるそれらはとてつもなく大きな悩み事です。

ただ、世界は広く、同じ悩みを持つ人たちはたくさんいるのだと、知っておくことは大事なことです。

価値観

色んな価値観を持つ登場人物たちは、いわゆる”普通”という言葉が当てはまりません。

けっして”普通”が大事という話ではなく、そもそも”普通”という概念は時に人を死に至らしめるほど凶悪なものです。

しかし消えてなくならないこの世に蔓延るその”普通”を、自分の中にどう落とし込むか、あるいは沿わせていくか。

価値観の持ち方という生きる上で大事なことを、人生の教科書のように彩瀬まるは教えてくれました。

“骨”を彩る

骨は人体になくてはならないものです。

体の芯となり、自分の体を支える大事なもの。

その骨の形は変えられなくても、彩ることは出来る。

彩瀬まるが読者に伝えたいのは、つまりそういうことではないでしょうか。

『骨を彩る』はどんな人におすすめ?

悩みとは絶えず人を襲うものです。

悩みのない人なんて世の中にはきっといないでしょう。

だからこそ、すべての人の心に届く作品だと思います。

そのなかでも絞ると、

  • いまだれにも言えない悩みを抱える人
  • “自分”がないと思っている人
  • 彩瀬まるの文章が好きな人

という人たちにおすすめしたい作品です。

おわりに|普通や価値観に縛られる人たちへ、彩瀬まるがかける言葉は。

世の中に合わせることやいわゆる”普通”を知ることは大事なことでしょう。

しかし自分の芯となる”骨”は、どう足掻いても変えられるものではありません。

ならば好きなように飾り、彩り、たくさんの色を重ねたなら…。

きっと、自分を好きになれることでしょう。

素敵な人間になるためにこの作品を読む、そういった意味でも人生の教科書のような作品でした。

彩瀬まるという作家の素晴らしい表現力、そして喪失や価値観といった本作のテーマ。

いまを生きる日本人の救いとなる一冊だと思いました。

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