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『すべての神様の十月』感想|死神、疫病神、福の神……さまざまな神様と人間が織り成す素敵なお話

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神様は人間よりも人間くさい。

日本の神話やギリシャ神話などに触れていて、そう思うことが多々あります。

実はそんなに神々しい存在ではなくて、私たち人間とそんなに変わらないのでは?と。

人の誕生を喜んだり、人の幸せのために苦労をしたり……。

もしもこの本のとおりに神様たちが存在するのならば、神様というものはこの激動の時代を必死に生きる私たちと同じくらい、大変な思いをしているのかもしれません。

そうだとしたら、深く感謝しなければなりませんね。

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『すべての神様の十月』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルすべての神様の十月
著者小路幸也
出版社PHP研究所
出版日2017年9月8日
ジャンル神様のほっこり連作短編

本作には小路幸也らしい、ほっこりするけれど少しだけ悲しかったりする、7つの物語がおさまっています。

それぞれにちがう神様が登場し、人間たちに救いの手を差し伸べてくれます。

その手を掴むかどうかは人間次第ですが……。

『すべての神様の十月』のあらすじ

うっかり死神を召喚し契約まで結んでしまった帆奈や、あまりの強運のせいで貧乏神に憑かれた池内。

神様が現れるのはいつだって人間のあずかり知らぬところでです。

そんな神様たちは私たちが過ごす日常のどこかにひっそりと存在して、私たちを見守ってくれます。

あるときは行きつけのバーに、あるときは炊飯器に。

神様と人間は関わり合ううちに友だちのようになったり、人生を見守る保護者のようになったりと、その関係性を変えていくのでした。

神様の想い

死神に疫病神に福の神、それから九十九神。

九十九神は付喪神なんて書いたりもしますね。

簡単に言えば古い道具などに宿ると言われている神様のことです。

どの神様の名前も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

しかしその解釈は私たちが普段その神様に抱くものとは少しちがったものでした。

たとえば貧乏神ならだいたいの人は『ただひたすら人を貧乏にさせる神様』という印象を持っていると思います。

しかし本作に登場する貧乏神は、『強運であるがゆえに堕落していくであろう人生を救うため、当人を貧乏にせざるをえない神様』です。

神様には存在意義があり、それにのっとって私たちのそばにいるのだと、本作では書かれていました。

人間の想い

生活するのに精いっぱいで、自分の子どもにかまってやれない母親のもとへは疫病神が憑きます。

自分たちによくない神様が憑いていることも知らずに、小児科へやってきた疲れた母親と風邪の子ども。

しっかり子どもを愛しているはずの母親に、そうであることをきちんと再確認させてくれたのは疫病神でした。

人間の想いを大切にするために少しの災いをもたらす神様たち。

ときに人間が嫌い遠ざける神様たちも、実は私たち人間のために動いてくれているのかも……?

幸せな死神

第1編に収録されているのは、私が個人的に一番好きなお話です。

行きつけのバーで姿が見えないはずの死神に偶然酒を振りかけたことで、死神を召喚し、そのうえ契約まで結んでしまった榎本帆奈。

死神は女性なら誰でも惚れ惚れしてしまいそうなイイ男だと、帆奈は語ります。

本来人が死ぬところにしか存在できないけれど、人間である帆奈と契約してしまったことで帆奈が許したとこには存在できてしまうようになった死神なのでした。

死神は人間にとっては途方もない時間を生きるのだそうで、悲しいや嬉しいといった感情は持ち合わせていません。

それでも幸せを感じる瞬間があるのだと、死神は言います。

それは〈誕生の瞬間に立ち会うこと〉でした。

すでに友だちのような存在になった死神に幸せを味わってほしい帆奈は、

「私、きっと幸せな結婚をして、赤ちゃんを産むから」

と約束します。

果たして死神は幸せという感情を掴むことができるのでしょうか。

『すべての神様の十月』を読んだ感想

始終くだけた口調で語られる7つの物語でした。

神様が存在するやさしい理由、人間の情。

そのぬくもりは小路幸也ならではの作風といえるでしょう。

引き込まれる語り口調

第1編からすでに語り口調はくだけきっています。

あまりにフランクなその文体に抵抗を感じる人もいるはずです。

しかし読み進めれば読み進めるほど、その文体がいかに本作の作風とマッチしているかわかるでしょう。

遠い存在である神様を身近に感じられる本作は、このくだけた語り口調があってこそだと私は思います。

本作が読者にもたらす影響

神様はどんなところにも存在して、いつも私たちを見守ってくれている。

その考えはたとえ創作小説の話だとしても、古くから神様という存在を意識してきた私たちには様々な影響を及ぼします。

それは思わず背筋が伸びてしまうような、それでいて悲しいときはきちんと落ち込もうというような〈強さ〉を、私たちに与えてくれます。

神様を信じていないという人は完全に創作として楽しむこともできるので、幅広くいろんな人におすすめできる作品でしょう。

10月は神様の月

神無月、という言葉を聞いたことはありませんか?

神無月とは10月の別名で、かみなづき、かんなづきと読みます。

神無月には全国の八百万の神様が島根県の出雲大社に集まり、それゆえ日本各地から神様がいなくなるので、神の無い月と書くのです。

本作のタイトルにも10月という言葉が入っていますね。

神様を題材として取り扱うことと絡めてあるのでしょう。

『すべての神様の十月』はどんな人におすすめ?

神様という難しい存在を題材としていながらも、フランクであたたかい作風なのでいろんな世代の人に楽しんでもらえるかと思います。

おすすめしたい人は、

  • 神様と人間が交流する物語が好きな人
  • あたたかいほっこりしたお話が読みたい人
  • 神様という存在に興味がある人

などなどです。

とくに小路幸也のぬくもりがたくさん詰まった作風が好みの人にはどんぴしゃかもしれませんね。

おわりに|救い救われ、助け合うのは人間同士だけではありませんでした。

他人を思いやって、救いの手を差し伸べ、助け合う。

まるで人間社会のようではありませんか?

本作での神様はまさにそのような存在なのです。

どこにでもいて、私たち人間にはわからないけれど、実はすごい力を持っていて、私たちのために動いてくれる。

その力がいつどこでどのように発揮されているのか、私たちには知る由もありません。

けれどそれはきっと、確かに救いの手のかたちをしているのだと思います。

あのときあなたを助けてくれたあの手も、もしかしたら……。

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