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「本日は、お日柄もよく」。
結婚披露宴などのお祝いの場で、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
こういった言葉を巧みに操り、相手の心に響く文章を書く「スピーチライター」が、この作品の主人公です。
言葉の持つ力は、使い方によって、何倍にも大きくなる。
そして、幸せを紡ぎだすことができる。
「言葉」というものの重みを改めて教えてくれる、心あたたまる作品です。
出典:Amazon公式サイト
タイトル | 本日は、お日柄もよく |
著者 | 原田マハ |
出版社 | 徳間文庫 |
出版日 | 2013年6月15日 |
ジャンル | お仕事小説 |
日本ではあまり耳なじみのない「スピーチライター」を題材にした作品。
アメリカなどでは、大統領選の裏方としても活躍する重要な職業です。
表紙をめくるといきなり【スピーチの極意】が目に飛び込んでくるところが印象的です。
主人公の二ノ宮こと葉は、製菓会社のOL。
総務部でのんびりと仕事をしています。
物語の始まりは、幼馴染・あっくんの結婚式。
家族ぐるみで一緒に成長してきた幼馴染は、こと葉の片思いの相手でもありました。
複雑な気持ちで迎えた結婚式では、取引先の社長の冴えないスピーチがおこなわれていました。
こと葉はあまりの眠気に耐えられず、顔面をスープ皿に強打してスピーチを遮ってしまいます!
スピーチなんて、長いだけで内容がまったく頭に入ってこない。
しかし、そんな常識を覆すスピーチが、社長の後に控えていました。
その正体こそが、後の師匠となる伝説のスピーチライター「久遠久美」だったのです。
久美さんのスピーチにすっかり感銘を受けたこと葉は、自ら久遠事務所に赴き、スピーチの極意を教えてほしいと願い出ます。
会社の同期の結婚式でスピーチを頼まれていたからです。
原稿の書き方、パフォーマンス、服の選び方などを徹底的に叩きこまれたこと葉。
初めてのスピーチを見事大成功に収めたことで、ますます言葉の世界の虜になり、久美さんの弟子として「スピーチライター修行」を始めることになるのでした。
久美さんは、野党党首のスピーチライターを務めるほどの腕前。
来る解散総選挙に向けて、こと葉はある候補者のサポートをしてほしいと頼まれます。
それは、幼馴染のあっくんこと厚志でした。
幹事長だった父をがんで亡くした厚志は、野党にとっては最後の期待の星です。
ひたむきに国民と向き合ってきた、亡き幹事長の思いを再び実現させてほしい。
党首の強い意向から、政治とは無関係の世界にいた厚志を説得するべく、久美さんとこと葉が立ち上がります。
物語のテンポ感の良さから、次々にページをめくりたくなる作品でした。
読みやすくライトな文体によって、こと葉の近くで一部始終を見ているような感覚にもなります。
展開を楽しむだけでなく、スピーチのテクニックが知らぬ間に学べることも魅力のひとつです。
とにかく物語の随所に、スピーチの場面が織り込まれています。
時には場の緊張感も丁寧に描かれていて、読んでいるこちらもドキドキしてしまうほどです。
どれも圧巻でしたが、こと葉のスピーチデビューとなった結婚式でのシーンは、特に印象的でした。
まだスピーチライターとしては駆け出しだからこそ、自分の思いや感じたことがストレートに表現されています。
新婦・千華へのあふれる気持ちを落とし込んだ言葉たちは、読んでいて涙を誘いました。
その他にも多くのスピーチが登場し、そのたびに心を動かされます。
明日の朝礼で、学校の発表で…自分の「話す」は相手の心を動かせているだろうか?と問いかけたくなる作品です。
主人公のこと葉もさることながら、脇を固める個性的なキャラクターたちもこの物語の魅力です。
言葉を生業としている人物が多いことから、生み出されるひとつひとつの言葉に重みを感じます。
彼らはそれぞれの言葉で、相手と向き合い、時に闘っていきます。
どんな言葉で相手の心を揺さぶるのかを必死に考え、紡ぎだされていく言葉には、強い説得力を感じました。
物語のなかには、言葉によって人の心が動く瞬間がいくつも散りばめられています。
結婚式でのスピーチ。新製品のブランディング紹介。大切なひとへの弔辞。国会での代表質問。そして、有権者に向けた決起集会での演説。
思いを込めて発した言葉は、必ず相手に届きます。
そのことを強く感じさせてくれる作品です。
言葉の裏側にある思いに気づいたとき、不覚にも涙がこぼれてしまいました。
そして誰かのための言葉は、やがて根を張り、そのひと自身の糧となってくれます。
久美さんがこと葉に話すエピソードは、胸に迫るものがありました。
この作品がおすすめなのは、こんな人です。
読み終わったときに元気がもらえるだけでなく、人前で話すことに対してポジティブな気持ちにになれる作品です。
言葉は、私たちと切っても切れない大切な要素。
どうやって扱っていくかは、ひとりひとりに委ねられています。
時に人を傷つけてしまうこともありますが、同時に、無限の可能性を持っている「武器」でもあります。
その「武器」を携えて奔走する、こと葉の【まっすぐ】な姿にきっと元気をもらえるでしょう。
頑張っているあなたに、ぜひ読んでほしい1冊です。
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