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『幸福はどこにある』感想| 精神科医ヘクトール、「恵まれているのに不幸」の謎を見つける旅に出る

特につらいことがあったわけではない、特別に自分が恵まれていないとか不幸だと思っているわけではない。

でも自分が幸せかと問われると首を横に振りたくなる。

誰かと比べて幸せなのか、幸せなのかそんなことを考えてぐるぐるしてしまうとき、この本を開いてヘクトールと一緒に旅に出かけましょう。

もしかしたらその答えが見つかるかもしれません。

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『幸福はどこにある』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル幸福はどこにある
Le Voyage d’ Hector
著者フランソワ・ルロール 
出版社伽鹿舎QUINOAZ
出版日2015年12月23日
ジャンル現代ファンタジー

精神科医である著者が書いた大人のための物語。

2014年にサイモン・ペッグ主演の同名映画の原作小説です。

優しくてちょっと女性にだらしない主人公のヘクトールが世界中を旅して、たくさんの人と出会い、幸せとはいったい何なのか、体験したことから23のレッスン(教訓)を考えだします。

『幸福はどこにある』のあらすじ

精神科医のヘクトールの病室はとても繁盛していました。

はっきりとした原因はないのに不幸だと感じる患者たちが、いつも彼を頼ってやってくるのです。

ヘクトールもまた自分に満足しておらず、そんな自分が患者を救うことができるはずがないと悩んでいました。

疲れ果てたヘクトールに彼の患者として来ていた占い師のマダム・イリナは休暇を取ることを勧めます。

ヘクトールは世界中を巡って、幸せとは何か突き止めようと決心し、旅立つのでした。

かつての友との再会

ヘクトールは昔の友人たちを訪ねて旅をします。

  • お金を稼いでいるのに幸せでないエドワール
  • 治安の悪い国の診療所働いているが、公私共にとても充実しているジャン=ミッシェル
  • かつての恋人で幸せな家庭を持っているアニェス

ヘクトールは自分が知っている人たちが、幸せであったり幸せでなかったりするのを見て、幸せが一体何であるのかということを考え、手帳に幸せのレッスン(教訓)を書き記していくのです。

不幸の中でも幸せを見つける人たち

ヘクトールが出会う人たちの中には、成功していても幸せを感じない人がいる一方、障害の多い人生を送っていても幸せそうな人たちもいます。

貧しい暮らしをしていても同郷の者たちと集まって楽しそうに話をしている人達、治安の悪い国でも笑顔で暮らしている家族。

脳に腫瘍を持っているジャミラもその1人でした。彼女は自分が難しい病気にかかっているにも関わらず、自分の家族が幸せに暮らすことが幸せだと笑います。

ヘクトールのレッスン17には「幸福とは愛する人の幸福を考えることである」という一文が加えられました。

ヘクトールは彼らと関わりながら大切なものに気づいていきます。

ヘクトールの23のレッスン(教訓)

ヘクトールは最終的に幸せについての23のレッスンを手に入れました。

このレッスンはヘクトールだけでなく、周りの人たちも変えていきます。

ヘクトールを誘拐したギャングのボスはレッスンの書いてある手帳をみて、ヘクトールを殺さずに解放しました。

喧嘩をしていたアニェス夫婦はレッスンのおかげでお互いへの思いやりを取り戻します。

ヘクトールの幸せを探す旅は、彼自身だけでなく出会った多くの人にも変化を与えたのです。

『幸福はどこにある』を読んだ感想

真面目に、重たくなりがちな「幸福」というテーマを、時にクスっと笑えるユーモアも交えて私たちに問いかけてくれます。

「幸福」についてなんて家族や恋人、友人達と面と向かって話すのは気恥ずかしいけれど、この本を読んだ感想を伝えることで、お互いの「幸福」とは何か考えることができるのではないかと思います。

優しくてちょっぴりダメ男なヘクトールのキャラクターに注目

主人公のヘクトールの性格は優しくて穏やか。精神科医という職業柄か相手の話を熱心に聞きます。幸せについて真剣に考えるという真面目さも持っています。

ここまでだと(外見以外は)完璧なのですが、美人にめっきり弱いというダメな点が。

自分の国に美人で仕事もできる恋人のクララがいるにも関わらず、中国で出会った訳あり美人のイン・リーに惚れ込んでしまったり、マリー・ルイーズの美しい従妹と関係を持ったり、かつての恋人アニェスともしも結婚していたら幸せになっていたかなぁと妄想したり。

美人にだらしない姿を見るたびに、「おいおい」と突っ込みをいれずにはいられません。

幸せの23のレッスン

ヘクトールのレッスンには画期的なものではありません。

私たちも本当は知っていることばかり。

大事だとわかっているのに、日々の生活の中でつい忘れてしまっているものが詰まっています。

レッスンをただ並べて眺めても、私たちは「そういうものか」とさらりと流して日々の忙しさに戻るだけになってしまいます。

本の中でヘクトールと一緒に旅をしながら知っていくからこそ、その大事なものを一つずつ思い出していけるのです。

レッスン23「幸福とは、他人の幸福を願うことである」

ヘクトールのレッスンを私が一つ選ぶとしたらこれになります。

幸福を願いたいくらい大切な人たちがいることはもちろん、出会ったすべての人達の幸福を願いたくなること。

そういう自分に慣れたとき、「私は幸せだ」と迷いなく答えられるようになるのではないかと思います。

『幸福はどこにある』はどんな人におすすめ?

美味しいコーヒーでもいれてゆっくりとした気分で読んでください。

寝る前に読んでもきっと幸せな気分でいい眠りにつけるはずです。

『幸福はどこにある』はこのような方におすすめです。

  • なんだか毎日がつまらなく感じている人
  • 気分が落ち込んている人
  • ほっこりとした気分になりたい人

他にも自分や周りの人を大切にしたいと思ったときに読むのもおすすめです。

おわりに|私たちはすでに幸せとは何か知っています

幸せの青い鳥のお話ではないですが、結局幸せとは、自分の中ととても身近な周辺にあるものだということを思い出させてくれる本です。

私たちは幸せとはどんなものか知っているはずなのに、すぐに見失ってしまってどこか遠くに探しに行きたくなっていまいます。

ヘクトールと一緒に旅を終えたとき、私たちの日常にも幸せな変化が訪れるはずです。

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