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『レベッカ』感想|死後も生き続ける驕慢な美女 イギリスの極上サスペンス

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生きている人間より存在感のある死者。

そんなゾンビのような死者はいないと思いますか?

その死者はとても美しく才能があって、あらゆる人を惹きつける女性だったと聞いたらどうでしょう。

彼女のことを知りたくなりませんか。

何色が似合ったか。

どんなスポーツが得意だったか。

どんな顔立ちをしていたか。

「わたし」の夫とはどんな結婚生活を送り、どんなふうに笑いあっていたか。

彼女は「わたし」の夫の、最初の妻だったのです。

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『レベッカ』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルレベッカ
著者ダフネ・デュ・モーリア
出版社新潮社
出版日2008年3月1日
ジャンルミステリー小説

「レベッカ」は1938年、イギリスの作家ダフネ・デュ・モーリアが発表したミステリー小説です。

デュ・モーリアは3姉妹の次女として、両親ともに俳優、父方の祖父は画家で作家という家庭に生まれました。

軍人の夫について各地で暮らし、住んだ屋敷のひとつから「レベッカ」の着想を得ました。

内気で注目を浴びるのが苦手な「わたし」の性格は、作者の投影でもあるようです。

『レベッカ』のあらすじ

夢のような相手との結婚。

でも彼の心から消えない人がいる。

前妻レベッカに怯えるヒロイン。

彼女は死んでいるのに…。

影のような「わたし」

モンテカルロでヴァン・ホッパー夫人の世話をしている「わたし」。

「レベッカ」の語り手です。

天涯孤独で、何をするにも自信が持てない若い女性です。

マキシムとの出会い

同じホテルに逗留していたマキシム・デ・ウィンター。

広大なマンダレーの領主ですが、美しい妻を亡くして立ち直れないという噂を聞きました。

2人はドライブや食事をして少しずつ知り合っていきますが、ここですでにレベッカの存在を感じます。

結婚、マンダレーへ

ヴァン・ホッパー夫人が、突然アメリカへ行くと言い出しました。

「わたし」はマキシムと離れたくない想いにかられ、せめてお別れを言おうと彼を訪ねます。

思いがけずマキシムからプロポーズされ、幸福な新生活が始まるはずでしたが…。

『レベッカ』を読んだ感想

レベッカに会った。

そんな錯覚を起こす小説です。

登場人物たちの会話から、マンダレーでの暮らしから、完璧な美女の姿が浮かんできます。

後半でレベッカの意外な正体が判明しますが、むしろそうでなくてはと感じました。

レベッカは毒や棘があってこそ魅力が増す、危険な花を思わせます。

「わたし」とレベッカ

これは生前のレベッカと、レベッカの忠実なメイドのダンヴァーズ夫人との会話です。

「こっちから地獄に落としてやるわ、ダニー。先にひどい目に遭わせてやるわ」

「そうですとも。誰もつけいることはできません。手に入れられるものを奪うためにこの世にお生まれになったのですから」

『レベッカ 下巻』64ページより

一方、マキシムと出会ったばかりの「わたし」のセリフです。

「わたしーわたし、黒いサテンのドレスに真珠のネックレスをした36ぐらいの女だったらよかった」

『レベッカ 上巻』75ページより

自分に絶対の自信があり、他人がどう思おうと好きに生きたレベッカ。

自分はマンダレーには場違いだ、気が利かないと思われているだろう、といつも不安な「わたし」。

陰と陽、黒と白のような強烈なコントラストを感じませんか。

マンダレーで生きているのは「わたし」なのに、「わたし」はまるでレベッカの影です。

レベッカは「死んだ」のか?

人が本当に死ぬのは忘れられたとき、とよく言われます。

ならばレベッカは死んだとは言えないでしょう。

マキシムやダンヴァーズ夫人だけでなく、会ったことのない「わたし」にさえ強烈な存在感で迫ってくる死者。

これほど誰かの記憶に住みついたなら、その人が死なない限りレベッカも生きつづけるのです。

灰になったものは

ラストシーンでは、マンダレーの火事を思わせる描写があります。

レベッカの死の真相に気づいたダンヴァーズ夫人が…と想像する人も多いでしょう。

「わたし」にも読者にも、レベッカとマンダレーはイコールでした。

マンダレーが素晴らしかったのは、レベッカが采配をふるっていたからです。

レベッカの死の謎が解ける過程で、「わたし」がレベッカにこだわる理由は消えました。

ならマンダレーも消えるべきだと、作者は考えたのかもしれません。

『レベッカ』はどんな人におすすめ?

「レベッカ」はこのような人におすすめです。

  • クラシックな雰囲気が好きな人
  • 心理描写を重視する人
  • ハラハラを味わいたい人

80年以上前の小説なので、馴染みのないものがいくつも出てきます。

インク壺、柄つき眼鏡、イブニングドレス、マントルピースなど、映画を観ているような気分になれるでしょう。

心理描写を重視する人や、ハラハラを味わいたい人にもおすすめです。

下巻で「わたし」がダンヴァーズ夫人に追い詰められていく場面は、そこで新たな死者が出てもおかしくない緊迫感がありました。

その一触即発の場面から2人がハッと正気に戻るのですが、そのきっかけにもレベッカが関係しています。

おわりに|タイトルが「マンダレー」とつけられなかった理由

死者を思うとき、多くの人はおだやかな感情を持つでしょう。

ですが「レベッカ」にそれはありません。嫉妬、恐怖、崇拝といった、強烈な感情ばかりです。

レベッカは自由に生きて、欲しいものはすべて手に入れ、死ぬときさえ思いどおりでした。

「わたし」や他の人物はもちろん、マンダレーさえもレベッカのための舞台に思えてなりません。

タイトルが「マンダレー」でなく「レベッカ」なのは、それが理由ではないかと思うのです。

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