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『首都感染』感想|強毒性インフルエンザ発生。生き残りを賭けた東京封鎖作戦は成功するのか?

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『首都感染』は2010年に発表された、高嶋哲夫さんのクライシス小説の1つです。

クライシス小説とは主に自然災害をテーマとした小説で、発生した前代未聞の危機に対して人々がどう立ち向かうかが描かれています。

『首都感染』においての危機は、中国で発生した致死率60%の強毒性H5N1型鳥インフルエンザ。

メンツを重んじるためウィルスの発生を隠ぺいした結果、中国当局は封じ込めに失敗してしまいます。

またたく間にウィルスは世界に伝播し、日本にも到達。

日本をパンデミックから守るために取るべき手段は、日本の首都・東京の封鎖のみ。

今回は、緊迫した状況に手に汗握る『首都感染』についてご紹介していきます。

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『首都感染』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル首都感染
著者高嶋哲夫
出版社講談社文庫
出版日2013年11月15日
ジャンルクライシス小説

20××年の中国では、致死率60%以上の強毒性H5N1型鳥インフルエンザが発生し、人が次々と感染・死亡していました。

数日のうちに全世界での感染者はすぐに1億人を突破、死者数は数千万人超になってしまいます。

プレ・パンデミック・ワクチンはほとんど効果がなく、タミフル・リレンザなどの抗インフルエンザ薬に耐性を持つウィルスも発生。

感染者の移動を禁止するしかパンデミックを阻止する方法はなく、日本を守るため、総理は前代未聞の東京封鎖を決断する、というストーリーです。

『首都感染』が書かれたのは約10年前ですが、現在進行形の新型コロナウィルスが世界的に流行することをまるで予見していたかのような内容となっているため、「予言書」として再度注目を集めています。

東京の封じ込めは成功するのでしょうか?

東京から他地域への感染を遅らせている間に、新しいインフルエンザ薬とパンデミック・ワクチンは開発できるのでしょうか?

『首都感染』のあらすじ

20××年、中国の威信をかけたサッカー・ワールドカップが盛り上がる中、雲南省では致死率60%以上のインフルエンザが発生し、次々と人が亡くなっていました。

中国当局のウィルス封じ込めは失敗に終わり、ワールドカップの各国サポーター達の移動により、ウィルスはすぐに全世界へ広がってしまいます。

日本でも感染者が発生・死亡を受けて空港閉鎖、ついには生き残りをかけて総理は「東京封鎖」作戦を決断します。

強毒性のH5N1型鳥インフルエンザ発生

主人公は医師であり、かつてWHOの感染症対策メディカルオフィサーとして活躍していました。

仕事に忙殺される中で大切な娘をインフルエンザ脳症で亡くし、同じWHOで働く妻とも離婚。

失意の中スイスから帰国し、日本の病院で内科医として働いています。

その頃、中国ではサッカー・ワールドカップが開催され、世界中が熱狂に包まれていました。

同時に雲南省では強毒性の鳥インフルエンザが発生し、多くの感染者・死者が発生。

ワールドカップを成功させたい中国当局は隠ぺい・封じ込めを図るも失敗してしまいます。

主人公の父である総理大臣と元妻の父である厚生労働大臣の依頼で、主人公は日本政府の新型インフルエンザ対策のアドバイザーに就任することになりました。

日本のワールドカップ敗退により、北京から日本人の大量帰国が予想される中、総理は水際対策を取ります。

すべての乗客を、インフルエンザウィルスの潜伏期間である5日間、ホテルに隔離するのです。

それに対する中国政府の反応は薄く、数日後には隠し切れなくなった中国政府が中国で原因不明の感染症が広がっており、北京でも感染者が確認されたことを発表しました。

その直後のWHOの情報によると、世界の感染者数はすでに2,500万人、死者500万人。

日本はウィルス封じ込めのため、空港閉鎖のほか、新幹線の停止・車を使っての長距離移動の中止・学校閉鎖・集会の禁止などを実行します。

しかしながら、主人公たちの奮闘も虚しく、都内で中国からの帰国者と直接接触のない感染者が次々と確認されてしまいました。

これを受け、ついに総理は東京封鎖を決断します。

東京封鎖

多摩川、荒川、環状8号線を結んだラインで、機動隊と自衛隊を配置して東京は完全に封鎖されることになりました。

封鎖地区に出入りする電車、バスなどの交通を止め、都心につながる幹線道路を封鎖し、車、徒歩での移動も禁止するのです。

感染から発症までの5日間に封鎖地区以外に感染者が発生しなければ、封鎖は成功したことになります。

何とか封じ込めには成功したものの、封鎖ラインの中では多数の感染者が発生し、亡くなっていきました。

封鎖内の死者が20万人近くになると、大量の遺体の火葬が間に合わず、腐敗を防ぐために冷凍施設と冷凍船で凍らせるという悲惨な状況。

パンデミック・ワクチンや新しいインフルエンザ薬が開発されるまでの時間稼ぎのために、すべての負を東京に押し込めたことから、東京の人々の我慢も限界に達していくのでした。

ワクチン・治療薬の開発

ついに日本で有効性の高いパンデミック・ワクチンが開発されます。

しかしながらまだ開発段階で、これから治験のデータを集める必要があり、通常であれば厚生労働省の認可を得るには多くの時間を要します。

「後遺症が出ないかどうか」という時間をかけた安全性の検証ができないからです。

しかしながら、未曽有の危機を乗り越え、多くの人の人命を救うため、世界中で急きょ製造・接種されることに決まりました。

全世界の製薬会社でパンデミック・ワクチンの製造が始まったころ、主人公の元に開発されたばかりのインフルエンザ薬を持った男が訪ねてきます。

治験はまだ行われていないものの、助かる見込みのない重症患者へ投与してみたところ、こちらも驚くべき効果がありました。

パンデミック・ワクチンとインフルエンザ薬の開発により、東京の封鎖は3か月19日で解除。

封鎖エリアでの住人720万人のうち、感染者420万人、死者58万人。

世界人口71億人のうち、56億8,000万人が感染して、12億5,000万人が死亡しました。

『首都感染』を読んだ感想

本書は、まるで現在進行形の新型コロナウィルスの出現を予見していたかのように、現実と小説の内容が酷似しています。

新型コロナ関連のニュースで見聞きするような言葉が小説に並んでおり、日本政府の政策の意図や効果などを、相乗効果でより良く理解できるようになるでしょう。

作者の創作とは思えない『首都感染』は、ぜひ多くの人に読んでもらいたいおすすめの未来小説だと思いました。

未来のノン・フィクション小説

本作は、新型コロナウィルスの出現を約10年前から予言していた「予言の書」と呼ばれています。

現実と小説の内容の一致に驚くばかりです。

ウィルスの発生から感染拡大、収束までの一連の流れが書かれているので、未来のノン・フィクション小説と言えるでしょう。

前代未聞の自然災害(本書においては強毒性インフルエンザ)が発生した場合、どのように対処すべきかを教えてくれるマニュアル本とも言えそうです。

高嶋哲夫さんは、首都直下型地震をシミュレーションした『M8』、東海大地震によって発生した津波をテーマにした『TSUNAMI 津波』、そしてこの『首都感染』など、予言めいた作品が多い作家さんとなっています。

ジェミニの方船 東京大洪水』のように、今後東京大洪水が実際に発生しないことを祈るばかりです。

優秀な登場人物たちの活躍に感動

本書においては、登場する政治家や企業家、医療従事者、研究者といった登場人物たちの有能さが際立っています。

先手先手のウィルス対策は鮮やかで、日本での感染拡大を最小限に抑え込むことに成功しました。

現実にはこれほど思い切った政治的決断を行い、パンデミックを3か月あまりで解決するのは難しいかと思われますが、現実社会と比較しながら読むと面白いでしょう。

ただし、主人公が総理の息子で、感染症の専門家である元WHOのメディカルオフィサー、元妻の父が厚生労働大臣、元妻も現WHO職員と設定が少々出来過ぎている感じは受けます。

また、主人公は感染予防に非常に気を配っていたはずなのに、感染してしまった恋人にキスをするシーンは、あまりにも軽率過ぎるのではと違和感を感じました。

ロマンス的な要素はなくても良かったように思います。

心地よい読後感

新型インフルエンザが急激に広まっていく様子、血まみれになり無残な死を迎える患者達、医療物資の不足、処理が追いつかない遺体など、緊迫した状況が続きます。

そのような中、登場人物たちはみんな疲れ果てながらも、使命感をもって毅然と未知の敵に立ち向かいます。

本作の政府はきちんと機能しており、決断も早く非常に頼もしい存在です。

また、研究者たちの熱意により、新しいワクチンや治療薬の開発も実現化し、パンデミックを収束させることができました。

悲惨な場面が多く書かれながらも、ハッピーエンドで読後感としては心地よいと思いました。

『首都感染』はどんな人におすすめ?

『首都感染』は、特に以下のような人におすすめしたい小説です。

  • パンデミックに興味がある人
  • パンデミックへの政治的な対策に興味がある人
  • 家でゆっくりと過ごす時間がある人

本書は致死率60%以上の強毒性鳥インフルエンザのパンデミックがテーマですが、新型コロナウィルスと置換して考えると、今まさにリアルで起こっていることです。

潜伏期間が5日間と14日間の違いがありますが、感染経路が接触・飛沫であったり、症状が出る前から感染力があったり、急激に症状が悪化したり、マスクやアルコール消毒液などの医薬品が不足したり、移動制限をしなくてはならなかったりと、驚くほど状況が似ています。

高嶋哲夫さんは実は小説家ではなく、予言者なのではと思わされるほどです。

政治的な対応やワクチン・治療薬の開発スピードなど現実とは乖離している部分もありますが、パンデミックや対応策について知りたい人は、本書を読むと理解が進むことでしょう。

政治的な観点からの話が多いので、少しかたい印象も受けますが、文体は読みやすく、ページをめくる手が止まらないこと請け合いです。

ただしページ数が550ページを超えているので、一気読みするためには家でゆっくりできる時がおすすめでしょう。

おわりに|ウィルスとの戦いの歴史は繰り返す

過去のスペイン風邪においても、世界中で多数の感染者が発生し、多くの人が亡くなりました。

現在においては全世界で新型コロナウィルスが猛威をふるい、各国ではロックダウンが行われ、本書が完全なフィクション小説とは言えない状況が続いています。

本作の中では、政治家の柔軟かつ断固とした判断力や、医療関係者の献身、研究者の探求心、人々の協力などがあり、新型インフルエンザという未知の敵に立ち向かいます。

私達も同様に、新型コロナウィルスに立ち向かうことが必要だと思わせてくれる作品です。

ぜひたくさんの人に手に取ってもらえると嬉しいです。

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