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『とおるがとおる』感想|単純そうで奥が深い、谷川俊太郎の世界。

『とおるがとおる』という全く予想が付かないタイトルと絵に、いろいろ想像しながら手にとってみた小学生の頃、あれから30年近く経った今でもなお印象深く残っている絵本です。

とおるくんというごくごく普通の小学生がごくごく普通の毎日のなかで、疑問に思ったこと、やってみたいことをやってみるというストーリー。

特に大きなことが起こるわけではないのですが、なにが起こるかわからない先が見えない展開が気になって引き込まれます。

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『とおるがとおる』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルとおるがとおる
著者谷川俊太郎作・和田誠絵
出版社あかね書房
出版日1976年10月1日
ジャンル児童書・絵本

1976年、今から40年以上も前に発刊された絵本で、作者は『二十億光年の孤独』で知られる詩人谷川俊太郎さんです。

谷川さんと名コンビの和田誠さんの絵も、谷川さんが描く世界をよく表現されています。

これといって特徴のない、いっけんごく普通の男の子のとおるくん、大石くんという名前にぴったりの大石くん。

派手さも無駄も一切ない文体と絵で描かれる独特の世界です。

『とおるがとおる』のあらすじ

とおるくんとはいったいどういう男の子なのでしょうか?

少しずつ見ていきます。

白い画用紙をほしがるとおるくん

とおるくんはちょっと変わった男の子です。

そんなちょっと変わったとおるくんのありふれているようで不思議な毎日が描かれます。

まずとおるくんは、白い画用紙を買って机の前に張り出します。

そこからどんなものが見えてくるのでしょうか?

物語はそんなところから始まります。

死んだマネをするとおるくん

それからも、重い石を持ちたがったり、小さいものを持ちたがったり、いろいろ思いついてはやってみます。

そして、死んだマネをするとおるくん。

それからどうなったかは、、、。

ちょっとしたことでも疑問を持って、お母さん、お父さんに聞いてみたり、やってみようとしたり、もしかしたら子供の頃、誰もがやってきたことなのかもしれません。

とおるくんの世界

同じ日常を生きているはずなのに、とおるくんの目を通すとまるで違って見えます。

ちがっていい。

そう言ってもらっているようにも感じます。

単純そうで奥が深い、谷川俊太郎さんの作品を通して感じる、独特の奥深さを感じます。

45ページくらいの短いお話しのなかに、とおるくんの世界がつまっています。

『とおるがとおる』を読んだ感想

わかりやすい文体と絵で描かれるとおるくんの日常。

そこから、私がどう感じたかを述べていきたいと思います。

とおるくんとの出会い

私がこの本を最初に読んだのは小学校低学年の頃です。

たんたんとしたストーリーは今まで読んだことのないもので、絵も地味に暗く感じましたが、なぜかすごく印象に残りました。

とおるくんの真似をして白い画用紙を手に入れてずーっと見ていた記憶があります。

わかりやすいことをわかりやすいように教えられていた当時に、この作品を読んで、見えていることが全てではないと知り衝撃を受けました。

ちょっと変わった男の子のとおるくん

お母さんにも言われるようにとおるくんはちょっと変わってます。

けれど、それがけっして特別なことではなくて、むしろ楽しくてゆかいで。

時にはお母さんたちを驚かせたり、怒らせたりしてしまいますが、それはごく普通の日常として描かれます。

ちょっと変わったことをすると変な目で見られる時代ですが、とおるくんのように自由に思ったことをするというごく当たり前のことを、時にはやってみたくなります。

そうすることで、きづくこと、学ぶこともあると思います。

とおるくんから見える世界

大人になってから、またこの本が読みたくなって、古本屋さんで購入しなおしました。

久々に出会うとおるくんは、変わらずとおるくんで、また白画用紙がほしくなりました(笑)

常識にとらわれて、いろいろと杓子定規にしか考えられなくなりがちですが、もっと自由でいいんだよと言ってもらえた気がします。

とおるくんが白画用紙から見えたかもしれない世界が、自分にも見えるようになるかもしれません。

『とおるがとおる』はどんな人におすすめ?

『とおるがとおる』は、このような方におすすめです。

  • 大人にこそおすすめ
  • 特に、現実から離れて、頭を真っ白にしたい人
  • もちろん子供たちにも(ちがってていいということを知ってもらいたいです)

真っ白な画用紙を見つめて何がみえてくるか。

それは人それぞれだと思います。

何も見えないかもしれません。

ですが、固定概念を捨てて、見つめ直したとき、何か見えてくるものがあるかもしれません。

おわりに|大人にこそ読んでほしい知らざれざる名作

かなり前に発刊された本なので、今では新刊では手に入らなくなっています。

図書館や古本屋さんでしか手に入らなくなっているかもしれませんが、見つけたらぜひ読んでいただきたいです。

当たり前のような日常が描かれていて、とくに大きな事件が起こるわけではないですが、きっと、とおるくんワールド、谷川俊太郎ワールドにひきこまれて心に残ると思います。

実際、30年近く経っても色あせずずっと私の心の中にいました。

現実に疲れていろいろなことが見えにくくなっている大人にこそぜひ読んでもらいたい、隠れた名作です。

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