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「おかえりって言われると、ちょっと嬉しいよね。言われないと、なんか淋しいよね。」
結婚した、一人暮らしを始めた、など環境が変わったときに、よく聞く話です。
はじめこの絵本は、乗り物が大好きな子供に買いました。
単純な乗り物絵本のつもりでした。
私も、普通に絵本の中のバス旅を楽しんでいました。
ところが、今この本を読んで思うのは、「確かに『おかえり』ってあったかいな」ということなのです。
短い物語の中に、別のテーマを盛り込んで、読むたびに新しい解釈に気づいたり、絵本の世界をさらに膨らませたりできることは、絵本の大きな魅力だと思います。
出典:Amazon公式サイト
タイトル | つぎ、とまります |
著者 | 村田エミコ |
出版社 | 福音館書店 |
出版日 | 2009年11月1日 |
ジャンル | 幼児絵本シリーズ |
著者の村田エミコ氏は、主に木版画による絵本や紙芝居のほか、ポスターなどの仕事もなさっています。
独特のタッチが、よりぬくもりと懐かしさを感じさせてくれます。
木版画ですが、絵画さながらに細かいところまでしっかり作り込まれており、技術の高さがうかがえます。
表紙を開くと、可愛らしいバスのブザー。
特に子供は、バスと言えばこれ、鳴らしたくてたまらない大好きなアイテムですよね。
どこかの街から、「わかば町行」のバスが発車します。
車窓から、シルエットでお客さんの姿が見えます。
最初に停まるのは、「もりの いりぐち」です。
たぬきの兄弟が降りて、お母さんが出迎えます。
兄弟は背中のかごいっぱいに柿のおみやげ、お母さんはあたたかな夕ごはん…白黒の画面から、しあわせが漂ってきます。
次は森の中を抜け、「どんぐりやま」に停まります。
今度はくまの親子が降りました。
お魚のおみやげと、夕ごはんはカレーライスでしょうか。
細かい所ですが、バスの後ろ姿にお店の広告があるのも、どこかレトロで懐かしい感じがします。
「どろんこ池」、海の中の「こんぶはらっぱ」、地面の中の「まっくらよこちょう」。
お客さんが降りるところ、バスはどこでも走って行きます。
頼もしいバスの活躍ぶりに、読者の私たちもちょっとした冒険に出た気分になります。
特にコロナ禍でステイホームの今は、想像だけでも旅をするのは楽しいものです。
それぞれのお客さんはおみやげを持ち、家族はあたたかな夕ごはんとともに出迎えます。
見比べてみるのも面白いですよ。
長いトンネルを抜けると、終点の「わかばちょう」に停まります。
男の子とワンちゃんが降りて、バスは回送となり帰っていきます。
バスと運転手さんも、きっと誰かに「おかえり」と言ってもらうのでしょうね。
「え、そんな所も走っちゃうの?」
「え、そんな所で爆笑するの?」
ストーリーも子供の反応も、小さな驚きにあふれていました。
子供とは、常に親の予想の斜め上を行くものです。
バスに乗ったつもりで楽しむだろうと思いきや、全く違う点でこの本を気に入ってしまいました。
それは地中のトンネルを走る場面でした。
トンネルは暗いですから、もちろんバスはライトをつけています。
子供は突然、膝の上で「ウキャキャキャキャ!」と大笑いを始めました。
そして何度も前のページに戻って、まためくって、を繰り返すのです。
どうやらライトから光が出ている様子が、バスのおめめが飛び出したように見えたらしいです。
「ライト、ボーン!!」
「おめめ、ボーン!!」
そして大笑い。
これは作者の方も意図しなかったと思います。
お子さまが喜ぶかどうか、またはもっと違う反応をするのか、ぜひ試してみて頂きたいなと思います。
バスのデザインが少しレトロで、良い雰囲気を醸し出しています。
かつて私はバスを使って通学・通勤しており、遠足などのバス旅行も大好きでした。
さまざまな思い出、景色がよみがえりました。
小さな子供に絵本を読みながら、問わず語りというかほぼ独り言ですが、そんな思い出話をするのも楽しかったです。
大人の皆さまには、ぜひバス旅の様子だけではなく、「家族のあたたかさ」に注目して読み聞かせをして頂けたらと思います。
たった一言ですが、「ただいまー」「おかえりー」のやり取りは、あたたかさと優しさに満ちています。
とても簡単な家族への思いやり、心遣いだと思いませんか?
子供が小さい時は毎日忙しくて、時間も心も余裕がないですから、ふと立ち止まって小さなこと、当たり前のことの大切さに気づくきっかけを与えてくれると思います。
バスになじみがある、バスや乗り物が大好きなご家族におすすめです。
また、「家族に優しくしたいけど、つい忙しくて…」という方にもおすすめします。
絵本の読み聞かせそのものが、子供とのふれ合い、思い出づくりに一役買ってくれます。
身構えなくても、意外と簡単な家族サービスもあると思えてくるのではないでしょうか。
「ただいま」「おかえり」そんな挨拶の雰囲気で、そばにいなくても今日一日の様子がなんとなく分かるものです。
家族だからこそ、時には当たり前のような挨拶ひとつを大事にしてみても良いかもしれません。
言葉は、声は、時に魔法です。
そして時には、みんなが喜ぶお土産を買って帰るのも楽しそうですね。
また、あくまで個人的な経験ですが、読んだ絵本の数だけ子供の思い出があります。
どんな反応をしたか、何に喜び、何を好んだか、大人である自分はどんなメッセージを受け取ったのか…
どうぞ、たくさんの絵本に触れてください。
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