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『十二支のはじまり』感想|十二支にネコがいない理由、知っていますか?

十二支は、日付や暦、方角、時刻などに使用されており、中国からやってきました。

日本では干支として年単位で使われるのが一般的だと思います。

この十二支に出てくる動物たちはどのように決まったのか、説話があるのはご存じでしょうか?

各国、各地域で出てくる動物などに差異はあるものの、大筋は共通していました。

今回ご紹介する絵本は、その説話を子ども向けにアレンジした絵本です。

意外と忘れやすい干支ですが、この絵本を読めば、簡単に覚えられるかもしれませんね。

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『十二支のはじまり』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル十二支のはじまり
著者やまちかずひろ(文)
荒井良二(絵)
出版社小学館
出版日2006年12月20日
ジャンル絵本

十二支の説話を子ども向けにアレンジした絵本です。

この説話において、ネコとネズミの扱い方には多数ありました。

中にははっきりとした恨みや意地悪さを出す物語もありますが、今作は子ども向けらしく、マイルドな表現が使われています。

『十二支のはじまり』のあらすじ

12月のある日、神様はお正月をみんなで過ごすことを思いついたのです。

神様の思いつき

神様は動物たちに言いました。

1月1日に神様の家でごちそう大会を開催します。12番までに神様の家に辿り着くとご褒美があります。

動物たちは、みんな神様の家に行くことを決めました。

ネコとネズミ

ネコは神様の家に行く日を忘れてしまいます。

友達のネズミに聞いてみることにしました。

ネズミはネコに負けたくないと嘘の日にちを教えるのです。

そして、神様との約束の日がやってきました。

ネズミは牛の力を借りて、神様の家に一番でやってくることができました。

それからも、続々と動物たちがやってきます。

神様からのご褒美は、彼らをその年を表す十二支とすることでした。

みんなが喜びの声を上げる中、ネズミに嘘の日にちを教えられたネコは参加することは出来なかったのです。

ネズミはネコに申し訳ない気持ちになりました。

その後の話

1月2日、ネコは神様の家に行きました。

神様は集まりは昨日だったと告げ、ネコにもごちそうを用意します。

君はぼうっとして日にちを間違えたんだねという神様に、ネコは首をかしげるのでした。

その後、ネコは自分の聞き間違いか、ネズミの言い間違いか、ネズミに聞こうと駆け寄ります。

しかしネズミは、ネコが怒っているに違いないとネコから逃げてしまうのでした。

『十二支のはじまり』を読んだ感想

この絵本は、私が幼稚園教諭をしていた時に購入しました。

年末、子ども達にお正月の話をするためです。

数ある十二支の説話の中から、私がこの絵本を選んだ理由を感想をふまえご紹介します。

柔らかい物語

十二支の説話には、ネコとネズミの確執が描かれていることがほとんどです。

意地悪なネズミがネコを陥れ、ネズミを恨んだネコが、復讐のためにネズミを追い回すようになったと描かれることが多いのではないでしょうか。

ところが、この絵本はそのネコとネズミの確執部分を大変マイルドに表現していました。

ネズミは負けたら悔しいという子ども達にも共感しやすい気持ちでネコに嘘をつきます。

そして、ネコに申し訳ないことをしたとちゃんと思っているのです。

ネコは決してネズミを責めません。

自分の聞き間違いか、ネズミの言い間違いかと思っているのです。

最後にはこのすれ違いコンビが、いつかきっと仲直りができると綴られていました。

私は、小さな子ども達に楽しい気持ちで読み聞かせるためには、このくらい柔らかい物語がいいだろうと思い、この絵本を手に取ったのです。

この時の絵本を読み聞かせるねらいは、あくまでも季節や行事を子ども達と一緒に楽しむためであり、人生の教訓を厳しく教えるものではありませんでした。

この絵本は、子ども達が、お正月や、新しい年、干支、十二支、そういうものに興味惹かれるきっかけの絵本だと思います。

季節の話題を楽しむ

私はこの絵本を子ども達と季節を楽しむために選択したことを前述しています。

実際、この絵本を読んで真っ先に話題になったのは干支の話でした。

子ども達の中には、早生まれで干支の違う子もいます。

先生達の干支を聞いてみたり、自分のお父さんお母さんの干支を教えてくれたり、兄弟のいる子は兄弟の干支を教えて欲しいと頼んできたり、子ども達は興味津々でした。

そして、今年の干支や来年の干支などを通じて、新しい年になることを楽しむことができたと思います。

私は教師として、この絵本で子ども達と季節の話題を共有しましたが、親子間でも十分楽しめることでしょう。

いつも一緒にいるからこそ、年中行事などもさらっと流してしまうこともあるのではないでしょうか。

この絵本をきっかけに、親子でも改めて季節の話題をしてみるのも、良い思い出になるかもしれませんね。

干支を覚えてみよう

干支を覚えたのが何歳の頃だったか、覚えていますか?

私は中学生の頃に、やっと覚えた記憶があります。

一度覚えてしまえばいいのですが、興味がなければ覚えませんよね?

特に干支を全部言えないからといって、社会で困るなんてことはないでしょう。

それでも、ちょっとした教養として覚えておく分には損はないのではないでしょうか。

この絵本は十二支のはじまりというその名の通り、十二支が神様の家に順番につく様子がちゃんと描かれています。

それぞれストーリー性のある到着の様子は、子ども達にも親しみやすいのではないでしょうか。

興味さえ持てば、自然と覚えてしまうのが子ども達の凄いところだと思います。

この絵本が、子ども達が干支を覚えたくなるような興味を引き出してくれるかもしれません。

『十二支のはじまり』はどんな人におすすめ?

この絵本をおすすめしたいのは、こんな人達です。

  • 未就学~小学校の子ども達
  • 子どもと季節の話題を楽しみたい方
  • 幼稚園や保育園関係の方々

子ども向けの柔らかな絵本なので、未就学の子ども達から小学生まで幅広く楽しんでいただけると思います。

親子や、家族で季節の話題を楽しみたい方にもおすすめです。

この絵本がきっかけで、年末年始の思い出が一つ増えるかもしれません。

私が教諭時代にこの絵本を用いたように、幼稚園や保育園で読み聞かせる絵本としてもおすすめできます。

季節の話題の導入としていかがでしょうか。

おわりに

この絵本は説話をもとにした絵本ですので、なじみのある方も多いのではないでしょうか。

季節の説話としては、この十二支の話の他にも、七夕のお話が有名ですね。

私は幼稚園教諭時代に、絵本を活動の導入として用いることが多かったです。

絵本は子ども達と同じ話題を共有するために、とても重宝しました。

大人にとっては何度も巡ってくる季節ですが、1年1年が全力な子ども達にとって、迎える季節はその瞬間、その時だけの季節ではないでしょうか。

子ども達にとって貴重な季節を、この絵本とともに楽しんでもらえると幸いです。

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この記事を書いた人

本が大好きな『休日の本棚』運営者です。

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