あなたは夢や目標を実現させて、成功したいと思っていますか?
平凡なサラリーマンである主人公の前に突然現れた、ゾウの姿をしたインドの神様「ガネーシャ」。
過去に多くの偉人を成功に導いてきたと言います。
今度こそ自分を変えたい主人公は、ガネーシャと契約を結び、ガネーシャの出す課題を1つひとつこなしていくことになりました。
『夢をかなえるゾウ』はシリーズ化されている自己啓発系エンターテイメント小説です。
シリーズ累計400万部超えのベストセラーとなっていて、本書はその第1弾に当たります。
今回は笑って泣けて、そのうえ役に立つ『夢をかなえるゾウ』についてご紹介していきます。
著:水野敬也
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『夢をかなえるゾウ』の概要
出典:Amazon公式サイト
タイトル | 夢をかなえるゾウ |
著者 | 水野敬也 |
出版社 | 飛鳥新社 |
出版日 | 2011年5月28日 |
ジャンル | 自己啓発小説 |
『夢をかなえるゾウ』は「水野敬也」さんが著した自己啓発本。
本書は200万部を超える大ヒット作で、古田新太さん、水川あさみさん出演でテレビドラマ化、ゲーム化もされた大人気シリーズの第1弾です。
平凡なサラリーマンである主人公の前に、ゾウの姿をしたインドの神様「ガネーシャ」が現れ、成功するための課題を出してくれることになります。
しかし、ガネーシャが出してくる課題は「靴を磨く」「食事を腹八分におさえる」「会った人を笑わせる」など簡単なものばかり。
本当に主人公は夢をかなえて成功することができるのでしょうか?
『夢をかなえるゾウ』のあらすじ
平凡な会社員である主人公の前に、突然現れた関西弁のうさん臭いインドの神様「ガネーシャ」。
夢や目標を実現するため、「ガネーシャから出される課題を毎日1つずつ実行する」という契約を締結するところから物語は始まります。
半信半疑ながらも課題をこなし、成長していく主人公の姿に勇気をもらえることでしょう。
ガネーシャとの出会い
主人公はこれまでにも自己啓発本を読んだり、インドへ一人旅をしたりと自分を変えようと努力してきました。
ですが長続きせず、元の日常に戻ってしまうどこにでもいるサラリーマンです。
ある日、先輩に赤坂のタワマンでのパーティーに誘われ、成功者と自分の差を目の当たりにして落ち込みます。
酔っぱらって帰宅したその夜、「人生を変えたい」とインド旅行みやげで買ったガネーシャ像に向かって号泣します。
翌朝起きると、ゾウのような姿をした怪しげな生物が家にいました。
「ガネーシャ」です。
ニュートン、孔子、松下幸之助、エジソン、ダーウィン、スティーブ・ジョブズなど、過去に大きな業績を残した歴史上の偉人達は自分が育てたと言います。
夢か現実かよく分からない主人公。
とてつもなくうさん臭いガネーシャに不安を覚えながらも、変わりたいという思いには抗えず、主人公はガネーシャから出される課題を、毎日1つずつこなしていくことを約束しました。
課題
関西弁を話し、あんみつが大好きで、かなり個性的なガネーシャ。
ガネーシャと暮らしながら毎日出題される課題は、内容自体は簡単で、さまざまな自己啓発本に書かれているものと大差ありません。
主人公は「成功するためにこんなことをして本当に意味があるのか?」と時に反発し、喧嘩しながらも、自分を変えるためガネーシャの課題を忠実に実行していきます。
主人公は課題を通して、「自分が好きなこと、楽しいと思えることで人を喜ばせること」が成功するための一番の近道であると学びます。
ガネーシャとの別れ
ガネーシャは「いつまでも自分が側にいたら主人公はずっと変われない」と去ることを決めます。
ガネーシャの教えにはその人を変えるだけの力はなく、本当に変われるとしたら行動して経験した時だけなのです。
ガネーシャから最後の課題は必ず実行するように言われます。
最後の課題とは、
- 「 やらずに後悔していることを今日から始める」
- 「 サービスとして夢を語る」
- 「 人の成功をサポートする」
- 「 応募する」
- 「 毎日、感謝する」
の5つでした。
「世界を楽しんでや。心ゆくまで」
と言い残し、ガネーシャは消えていきました。
主人公はもらった課題を実行し、成長を続け、夢を掴むことに成功します。
『夢をかなえるゾウ』を読んだ感想
『夢をかなえるゾウ』は一見分厚いので手に取るのを躊躇してしまいますが、さらっと気軽に読み終えることができます。
文体がポップな感じで、主人公とガネーシャの漫才のような会話の中で真面目な話が展開していくので、非常に読みやすいです。
大事なことがたくさん含まれているのに、気軽に楽しく学べるのが特徴です。
実際に行動することが一番大切
ガネーシャが主人公に出す課題の内容自体はとてもシンプルです。
- 「まっすぐ帰宅する」
- 「トイレ掃除をする」
- 「1日何かをやめてみる」
- 「身近にいる1番大事な人を喜ばせる」
など、決して難しいことではありません。
自己啓発本を手にしたことのある人なら、どこかで聞いたことのある話ばかりだと思います。
しかし誰もができる簡単なことだけれど、読むだけで終わってしまい、実行しない人がほとんどではないでしょうか。
ガネーシャは、本当に人生を変えられるかどうかは、実際に行動するかどうかにかかっているという一番大切なことを教えてくれています。
ガネーシャと主人公の掛け合いが楽しい
自己啓発本というと難しいイメージがありますが、本書はギャグやコントがふんだんに散りばめられていてとにかく面白いです。
ガネーシャの友達の釈迦と一緒に富士急ハイランドへ行って「フジヤマ」に乗ったり、ガネーシャと誰もが知っているような世界の偉人たちとの思い出話がたくさん語られたりします。
だめな主人公と、自分に甘く関西弁を話すおかしなガネーシャの漫才のような会話の中で成功の秘訣が語られるのが本書の大きな魅力です。
優しさを感じるハートフルストーリー
喧嘩も多いですが、主人公とガネーシャのやり取りに優しさが感じられて、なんとも微笑ましい気分になります。
何と言ってもガネーシャのキャラが秀逸で、愛らしい一面にファンになってしまう人も多いのではないでしょうか。
ガネーシャが軽いトーンで楽しく背中を押してくれるので、変わりたいと思って悩んでいる人には読んでみることをおすすめします。
エピローグでは、2人の友情が感じられて思わずじーんとしてしまいました。
ビジネス書なのに愛着が湧く1冊です。
『夢をかなえるゾウ』はどんな人におすすめ?
『夢をかなえるゾウ』は、多くの人が楽しめる作品だと思いますが、特に以下のような人におすすめしたい小説です。
- 自己啓発に興味がある人
- 普段読書に慣れていない人
- 笑いが欲しい人
成功するために必要なことを書いた本はたくさんありますが、本書はストーリー形式で話が進むうえ、具体例を挙げながら面白おかしく説明してくれるのでとても読みやすいです。
本格的な自己啓発本は普段読書に慣れていない人には難しいですが、本書は基本的なことだけを抜き出してポップに書かれているので、誰でも気軽に読めます。
ガネーシャはナポレオンやビル・ゲイツ、手塚治虫のような著名人を「ちゃん」「くん」付けで呼びながら、彼らの功績がどのような経緯で生まれたのかを主人公に教えます。
ガネーシャの言葉はギャグが多いので思わず笑ってしまいますが、実はとても深くて大切なことを話してくれているのです。
おわりに|楽しく読めるエンターテイメント系自己啓発小説
日頃自己啓発本を読まない人にもおすすめな『夢をかなえるゾウ』シリーズ。
シリーズ第4弾まで発売されていますが、何巻からでも読むことができます。
ストーリーがあるのでとても読みやすく、その中でさまざまな人生において大切な教えを伝えてくれます。
「今年こそ自分を変えたい」「自分を高めたい」と思っている人はぜひ手に取ってみて欲しい作品です。
著:水野敬也
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