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『碧空』感想|無垢な青年たちは長野まゆみの世界で求め合う

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思春期の男の子という存在は、元気で遊び盛りな一方で触れるともろく崩れそうな危うさと儚さがあります。

この作品は凛一シリーズと呼ばれる4部作からなる物語のひとつですが、ここで紹介するのは2作目の『碧空』で、4作通して思春期の男の子たちの繊細で儚い部分に着目しています。

恋人同士でありながら離れ離れになり孤独な心を抱える主人公に、恋愛模様は違えど共感する人も多いのではないでしょうか。

男子高校生と男子大学生の遠距離恋愛、そのすれ違いや揺れる心を書いています。

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『碧空』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル碧空
著者長野まゆみ
出版社集英社
出版日2002年8月20日
ジャンルボーイズラブ

学園の高等部に進学した凛一と遠く離れた京都の大学に進学した氷川。

好き同士付き合いながら遠距離恋愛に臨みますが、突然現れた有沢という男子の存在に主人公である凛一の心は乱されていきます。

『碧空』のあらすじ

4部作品のうち2作目である本作では、氷川と離れてしまった凛一の複雑に揺れる心と冷たく時に優しく助言をしてくれる周囲との関係が強く書かれています。

天海地流という生け花の跡継ぎになる凛一と、アメリカンフットボールに力を入れる氷川のふたりは恋人同士です。

しかし氷川は凛一が住む場所とは離れた京都の明倫大学へ進学したためふたりは以前のように頻繁に会うことは叶いません。

その寂しさからか、はたまた歯がゆさからなのか、凛一は有沢という男の登場により一気に心がかき乱されてしまいます。

京都へと赴いた際に見かけた氷川の女友達の存在と暴力的なまでに強引な有沢の存在により、氷川には誤解を与えてしまうことになりました。

碧空が見える終わり方さえすれどもふたりの行く末が気になることに変わりはありません。

凛一と親族、周りの人

天海地流(たかちりゅう)を背負う次期当主となる主人公の原岡凛一(はるおか りんいち)は本作では高校生で、前作の『白昼堂々』を読めばわかるのですが彼は女性に間違われることもあるほど華奢で、そして美少年です。

自分の彼女と間違えてキスしてきた氷川亨介に一目ぼれをしてしまった過去を持ちます。

氷川亨介(ひかわ きょうすけ)は本作で大学生になっていました。変わらずアメリカンフットボールに一直線に励んでいますが自分に恋心を寄せる凛一に対しては態度をはっきりさせません。

孤独に揺れる凛一の心を強引に揺さぶるのは有沢改(ありさわ かい)という男で、凛一のひとつ年上です。彼は持病があり、それを隠したがっているようでした。

凛一のひとつ年下の従弟、正午(まひる)はなにかにつけて生意気で余計なことばかりしますが、実は不器用なだけの健気な男の子です。

一味ちがったボーイズラブ

ここまで書いてきたとおりこの作品は青年同士の恋愛を書いたもので、つまりBL(ボーイズラブ)と呼ばれるジャンルなのです。

しかし読むとわかるのですが、長野まゆみのこの4部作品シリーズ……通称〈凛一シリーズ〉は近頃目にするわかりやすいBL作品とは違って痛いほど耽美な雰囲気を纏っています。

長野まゆみの繊細で美しい文章はさることながら登場人物が発する言葉の隅々にまでそれはおよび、そうして完璧で脆弱な世界を創り出しているのでしょう。

凛一の言動について

凛一は幼い頃に両親を亡くし、家元である祖母とふたり暮らしをしてきました。

寂しいと口に出したところで現状が変わることはないと、凛一は弱音を口に出しません。

それはきっと、だいたいの読者が不思議にまたは苛立ちを含んで考える「氷川に想いを寄せつつも有沢を拒めないでいること」へ繋がっているのです。

凛一は論理的に物事を考えることができる反面、それを行動で示すことができません。

弱さを口に出すことができない彼なりの、甘えなのでしょう。

『碧空』を読んだ感想

本作は凛一シリーズの2作目ということもあり、ここだけを読むと小さく謎が残ったりすることがあるかもしれません。

しかし本作はシリーズのなかでも凛一が成長する大事な場面が多くあり、不器用な正午が吐露した本当の気持ちや、亡き母の弟である千尋(ちひろ)の結婚に隠された真実など、見所は山のようにあります。

長野まゆみによる世界の創り方

1978年。

本作の時代設定です。

なので凛一や氷、有沢に正午、登場人物たちは皆やや古めかしい言葉遣いや行動をとるのですがすべてが長野まゆみの手によって上手く収まっています。

それもただ古いだけではなく、耽美なで繊細な、しかしそこに無駄な頼りなさはなくただただ美しい世界を創るひとつの大切な要素となっていることでしょう。

たとえば本文では「じゃ」を「ぢゃ」、「言う」を「云う」、「部屋」を「室」と表記しています。

もちろん読み方はそのままに。

その言い回しはこの世界観を創り出すのに一役買っていると言えるでしょう。

ヴェールを隔てた向こうで、凛一は

主人公は凛一ですが視点は三人称です。

だからというわけでもないのでしょうが、わたしたちは凛一からすべてを見ているはずなのに凛一の考えがあまり読めないでいるのです。

まるで自分の気持ちを読者であるわたしたちにすら見せまいと言うように……。

凛一は自分でもすべての感情が氷川へ向くようにコントロールできないと言いますが、きっとそのとおりなのでしょう。

そしてそれを周りに見せたくないのでしょう。

『碧空』はどんな人におすすめ?

BL作品というだけあって読む人を選ぶのがこの凛一シリーズです。

文章の書き方にも一癖あり、それを美しいと捉えるのかどうかはその人次第でしょう。

なのでただBLが好きな人におすすめできるかと言われればそうでもありませんし、けれどもそんな人にこそ読んで欲しいとも思うものです。

  • 美しいBLが好きな人
  • 恋愛模様に好き嫌いがない人
  • 読みやすさより内容を重視したい人

そんな人たちにおすすめしたい作品、およびシリーズになっています。

おわりに

まるで一部始終が白いカーテンの内側で起こっているかのように、繊細でもろい展開が繰り広げられる本作。

4部作通してのお話でもあるのですが、気になる1作だけを読むのもありかもしれません。

そこから前後が気になってすべて読んでしまうこともあるでしょう。

本との出会いとはそもそもそういうものなので、1作読んだら残りも読まないととか、読むからには1からきちんと読まないとといった義務感なんかはいらないのです。

けれどもしあなたがシリーズのうちどれか1作でも読んだのなら、きっと凛一の、とりまくすべての登場人物の行く末が気になることででしょう。

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