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『冒険者たち』感想|勇気、友情、切ない恋、小さなねずみ達の冒険活劇

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今回ご紹介する『冒険者たち~ガンバと十五ひきの仲間』は1975年にアニメ化され、その後も長年にわたり複数のアニメ映画が製作され続けている児童文学です。

他にも劇団四季によってミュージカル化されるなど、約半世紀にわたり愛されてきました。

しかし、これまでアニメやミュージカルに全ての仲間たちが出演したことはありません。

物語も、大衆向けにライトな物語へと脚色されています。

原作に出てくる15匹の仲間は、それぞれの特技や特性を活かして助け合いながら巨悪に立ち向かっていきました。

小説だからこそ描くことのできるシビアな現実も、小さなねずみ達が懸命に生きる姿をよりリアルかつ鮮明に描きだしているのではないでしょうか。

この記事を読んだ一人でも多くの方が、彼らの生きざまにふれ、共に怒り、共に悲しみ、共に喜ぶ、そんな心躍る大冒険に繰り出すことができますように願っております。

著:斎藤 惇夫, 著:薮内 正幸
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冒険者たちの概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル冒険者たち ガンバと15ひきの仲間
著者斎藤惇夫
出版社岩波書店
出版日1972年(初版発行)
ジャンル児童文学

シマリスのグリックがたくさんの仲間が暮らす北の森を目指して旅をする「グリックの冒険」のスピンオフとして製作されました。

旅の途中に出会い、グリックに大きな影響を与えたねずみ、ガンバに焦点を当てたはじまりの物語です。

なお、時系列はグリックの冒険より前の物語となっていますので、グリックの冒険を知らない方にも十二分に楽しんでいただけます。

半世紀にわたり、愛され読み継がれている作品です。

冒険者たちのあらすじ

町ネズミのガンバは最高の住処で何不自由なく、ゆるやかな時間を過ごしていました。ケンカも強くて近所では負け知らずです。

何もない、繰り返されるだけの毎日に、ガンバはもやもやとしたものを抱えながらも、満足した日々を過ごしていました。

そんなとき、年に一度の船乗りネズミ達のパーティーが開催されると聞きつけた親友のマンプクが、ガンバのもとにやってきます。

そしてマンプクによって、ガンバは半ば強引に海へと連れ出されるのでした。

船乗りネズミの会合

ガンバとマンプクは大雨と夜の暗闇の中、なんとか船乗りネズミ達のパーティーにたどり着きます。

そこはたくさんの外国の食べ物とお酒が並び、大勢の船乗りネズミや港ネズミによる喧騒にあふれ返っていました。

始めはその雰囲気に飲まれていた二人でしたが、イダテンやヨイショらとの出会いにより、次第にその場に馴染んでいきます。

いよいよお開きの時間となった頃、一匹のネズミが飛び込んで来ました。

ヨイショの仲間の船乗りネズミ、シジンです。そして、シジンに連れられてきた全身傷だらけのネズミ、忠太。

忠太は故郷の夢見が島をイタチのノロイ一族から救うため、命をかけて助けを求めにやって来たのでした。

しかし、船乗りネズミ達はイタチのノロイ一族と聞いた瞬間顔色を変えます。助けに行くことはできない。ヨイショのブレーンであるガクシャの言葉に、噛みついたのはガンバでした。

島のネズミを見捨てることはできないと、ガンバは他のネズミ達を奮い立たせるべく叫び続けます。

しかしそのかいもなく、その場にいたネズミ達は、忠太とともに戦うことを拒み去っていくのでした。

忠太はガンバに感謝をつげ、一人で故郷に戻ることを決意しますが、ガンバはそれを良しとせず、忠太と共に島にわたることを決めるのです。

ところが二人が船に乗り込むと、そこには去って行ったはずのヨイショやガクシャの姿がありました。ガンバの叫びに心を動かされた14匹のネズミ達が、彼らとともに戦う道を選んだのです。

これにより、ガンバをリーダーとした総勢16匹の戦いが幕を開けました。

夢見が島

忠太の島に辿り着いた一行は、まず忠太の家族がいる北の山を目指すことになりました。

道中、イタチに見つからないよう、荷馬車に乗ったり、海岸を走ったりしながら、その都度ふりかかる危険を乗り越え、山を登っていきます。

その途中、ガンバ達はノロイ一族に家族や仲間を殺された50羽のオオミズナギドリに出会いました。

そしてノロイに復讐を誓っていたオオミズナギドリのリーダー、ツブリは、ガンバ達に協力することを誓うのです。

その後、ガンバ一行は高倉に隠れ住んでいたネズミ達に出会いました。

生き残っていたネズミ達に喜ぶ忠太と一行でしたが、高倉ネズミ達は違ったのです。

ガンバ達の行動をイタチに見つかるリスクを高めるだけだと非難し、ガンバと仲間達を高倉に閉じ込めてしまいました。

説得むなしく、ガンバ達は高倉ネズミ達が眠った隙をつき脱出を試みることになるのです。

一行がやっとの思いで忠太の家族のいた洞窟に辿り着くと、そこにはイタチの痕跡が残り、中には誰もいません。

絶望に打ちひしがれる一行。しかし、そこに現れたのはまぎれもない、忠太の姉の潮路でした。忠太の家族はイタチから身を隠すため、海岸の岩山に逃れていたのです。

まもなく、ついにイタチに見つかってしまった高倉ネズミ達が洞窟に現れました。

そこで、ノロイは生き残ったネズミを全て一か所に集めようとしているのではないかと気づくのです。

イタチは全てのネズミが一か所に集まるまでは手を出してこないとふんだガンバ達は、高倉ネズミを連れ立ち、忠太の家族が待つ海岸沿いの岩山に逃げることにしました。

一行はその岩穴の中でノロイ一族を迎え撃つ覚悟を決めたのです。

しかしガンバ一行と高倉ネズミの溝は埋まることがないまま、ついにイタチが姿を現すのでした。

最終決戦

ノロイは四夜にわたり、罠をしかけてきます。

一夜目はネズミ達を宴会に招待すると誘惑し、二夜目は歌でネズミ達に催眠術をかけました。三夜目はダンスバトルです。

その都度、仲間のネズミ達はノロイと激しい舌戦を繰り広げ、自分達の特技を存分に活かして立ち向かいました。

仲間達だけではなく、潮路もまた、島のネズミ達を守るため幾度も彼らのピンチを救ったのです。

そんな潮路に対し、ガンバは仄かな想いを抱き始めます。

四夜目にして、ノロイはガンバとイカサマの二人を食事に誘い、無事に帰らせることでネズミ達を安心させようとしました。

しかし、その作戦はガンバとイカサマが陰に潜むイタチに気づき失敗に終わります。度重なる失敗に、ノロイは求心力を失っていきました。

そんな折、ガクシャは島に昔から伝わる祭りの歌に意味があることに気づきます。

歌は年に一度、海の潮が引き、近くの小島に泳いで渡ることができる日を示していたのでした。そしてその日は、明後日に迫っています。

ガンバ達は、ネズミより泳ぎが得意なイタチからの追跡を防ぐため、オオミズナギドリのツブリに助けを求めることにしました。

そして、後のないイタチ達との攻防は激しさを増し、ガンバ達は望まぬ別れを強いられるのです。

小島に逃げる日、一匹でも多くの島ネズミを救うため、ツブリに応援を頼みに向かったガンバとイダテン以外の仲間達は海上でイタチ達と向き合っていました。

ノロイの話術とイタチ達の激しい攻撃に仲間たちの心が折れそうになるも、それを救ったのは、またしても潮路です。

潮路もまた、ガンバに特別な想いを抱いており、彼を信じる心が彼女を奮い立たせたのでした。

しかし、その想いもむなしく、ノロイの爪は彼女の胸を抉るのです。

ネズミ達に絶体絶命の危機が迫ったそのとき、ガンバがツブリ達を連れ戻ってきました。

イタチ達は空からの攻撃に成すすべなく、一匹残らず海の底に沈んでいったのです。

オオミズナギドリ達によって、島のネズミは平穏の戻った夢見が島に返され、ネズミとイタチの長く壮絶な戦いはネズミ達の勝利で幕を閉じました。

その後、生き残ったガンバと仲間達は新たな仲間を迎え、次の冒険へ旅立つのです。

冒険者たちを読んだ感想

ここからは、私のおすすめポイントを含め、冒険者たちを読んだ感想を綴っていきます。

個性あふれる仲間たち

この物語には、たくさんのキャラクターが登場してきます。中でもガンバと15匹の仲間は曲者ぞろいです。

仲間たちの掛け合いも、この物語の魅力の一つだと言えるでしょう。私の感想を踏まえつつ、この16匹の仲間達を紹介したいと思います。

◎ガンバ

今作の主人公です。どぶ川で生まれ、町ネズミのトップに昇りつめました。

名前はガンバリヤのガンバと呼ばれています。負けん気が強く、勇敢で情にあつい熱血漢ですが、要所要所では非常に冷静な一面を見せていました。

ヨイショに連れられ、初めて目前に広がる青い海を見たときの二人の掛け合いは、この物語の中でも屈指の名シーンです。

◎ヨイショ

隻眼の船乗りネズミです。海竜丸のリーダーで、多くの船乗りネズミを束ねていました。

腕っぷしが強く、酒好きで非常に豪快です。まさに海の漢と呼ぶにふさわしいと言えるでしょう。面倒見がよく、周囲を気にかけることも多いので、皆から頼りにされています。

特にガンバからは絶大な信頼を得ており、良き相談役となっていました。相手の強さや実力を素直に認める柔軟さも持ち合わせています。ノロイとは因縁がありました。

◎ガクシャ

ヨイショの相棒かつブレーンです。非常に頭がよく、島の歌の謎を解き明かしました。

相手を見下すような態度を取ることも多く、ガンバの彼に対する第一印象は最悪だったでしょう。

しかし、冷酷な物言いも仲間の命を守るためであり、彼の立てる作戦は常に仲間を勝利に導きます。

非現実的なものを信じていないため、占いに頼るイカサマとは頻繁に衝突していました。

終盤になるにつれ、ガクシャとイカサマは互いにチームの柱となっていきますが、反目しあっていた二人の関係性が少しずつ変わっていく様子も見どころです。

◎イダテン

並外れた俊足の持ち主です。その白い毛並みから、別名シロハヤブサとも呼ばれていました。

その俊足を活かして、仲間の先頭を走り安全を確保したり、最終決戦の際にはガンバと共にツブリのもとへ駆けつけます。

常に走るものを観察しており、その結果、御者までやってのけ、華麗に馬を操っていました。

人懐っこく、船乗りネズミの会合で途方に暮れているガンバ達をヨイショ一行と引き合わせた立役者です。

その際、ガンバといつかどこかで競争しようという約束を取り付けていました。物語の終盤、その約束が果たされる感動をぜひ味わってください。

◎イカサマ

二つのサイコロを常に持ち歩き、そのサイコロを振ることで様々なことを占うことができます。

しかし全てを占いに任せているわけではなく、最後の戦いでは小島に渡るのを恐怖するネズミ達に成功を占い、出た目をピンゾロの丁へと変えることで皆の背中を押しました。

性格はひねくれており、嫌みったらしい面もありますが、仲間思いで非常に機転がききます。

ヨイショに次ぐ面倒見の良さを持ち合わせ、特にボーボに関しては文句を言いつつも一番に世話を焼いていました。

だからこそ、最後の戦いで見せた彼らの友情に涙腺は崩壊します。

◎ボーボ

常にぼんやりしており、周囲とワンテンポ遅れる港ネズミです。本名は本人も覚えていません。

のんびりとした言動は時には仲間をイラつかせ、時には仲間を和ませるなど、ある意味チームのムードメーカーとも言えるでしょう。

その自由な発想が仲間の助けとなることもありました。

何も考えていないように見えるボーボですが、内に秘めた夢を叶える行動力や仲間を大切に思う心、イタチ相手に一歩もひかない勇気を持ち合わせています。

不器用な彼の最後の戦いは実に彼らしく、非常に輝いていました。

◎バレット

踊りが得意で、中でもフラメンコは本場のスペインの大会で優勝したことがあるほどの実力者です。

船乗りネズミの会合では、ずぶ濡れの身体を乾かすためにガンバとマンプクをダンスに誘いました。

自分のステップの早さをしっかりと誇示し、ガンバ達の踊りを相撲に例えて煽ったかと思えば、ガンバがケンカをふっかけてもやんわり断るなどマイペースな性格です。

ノロイとのダンス勝負では自分をよく見せるためではなく、ただイタチの踊りを破るために真剣に踊っていました。

普段のユーモラスで美しさを意識したダンス描写と、ダンスバトルの泥臭く緊張感のあるダンス描写のコントラストをお楽しみください。

◎バス&テノール

普段からそろって歌っているデュオです。バレットと組んで場を盛り上げることもありました。

普段の会話を歌にしてしまうこともあり、イタチとの戦いでは、イタチの歌に惑わされるネズミ達をシジンの言葉を歌にすることで助け出します。

彼らの歌う姿からは、本当にそのメロディーが聞こえてくるような気がするのです。

◎ジャンプ

港ネズミで跳躍力に優れています。壁のぼりも得意です。セリフは少ないですが、そのセリフからは明るく元気いっぱいな印象を受けました。

◎アナホリ

穴を掘るのが得意で、一年に一キロの穴を掘ったつわものです。道中では、穴を掘って安全な寝床を作ってくれました。

終盤では悲しい別れに手向けの墓穴を掘ります。寡黙で無愛想な印象を持ちました。

◎マンプク

ガンバの親友で幼馴染の町ネズミです。大食漢の太ったネズミで、外国のごちそうを食べたいがために、ガンバを海に連れ出しました。

忠太が助けを求めに来た際は、あまり乗り気ではなく、白熱するガンバを制しています。

穏やかで苦言を述べることはあっても大声を上げることはありません。血の気の多い仲間たちの中、癒しの存在と言えるでしょう。走ることは苦手です。

◎シジン

船乗りネズミの会合の夜、最初に忠太を発見した船乗りネズミです。ヨイショやガクシャと同じく、海竜丸に乗っていました。

物静かで非常に謙虚な性格です。伏し目がちであまり表に出ていくタイプではありません。

催眠にかかった仲間達を助けるため、イタチに詩吟で対抗する勇気を見せました。

無器用ながら忠太を気にかけており、家族がイタチに殺されたかもしれないと絶望する忠太に寄り添っています。

◎カリック

船荷に穴を開けたり、高倉の床に穴を開けたりと、移動や脱出の際に活躍します。

普段の言動や船荷に隠れて島に上陸した際の手際の良さから、そこそこ経験のある船乗りネズミでしょう。

オイボレがいなくなるとカリックが気づいてくれます。

イタチとの戦いでは、その長く鋭い歯でかたっぱしからイタチに噛みつき大活躍しました。

◎オイボレ

出自不明の年寄りネズミで、イカサマが名づけました。

何かと和を乱すような行動を取り、仲間達をイラつかせますが、後々その行動は全て仲間達のためだったとわかります。

本名はトキと言い、忠太の叔父にあたりますが、忠太は全く気づいていませんでした。

島からの脱出を島ネズミに提言しましたが棄却され、一人島から逃げ出していたようです。

忠太が生きていたことに驚き、共に戦う決意をしました。

島ネズミ達にイタチの狡猾で残忍な姿を見せるため、自らイタチの罠に飛び込んでしまいます。

若く未熟な仲間達に、語ることなく行動で気づかせる、その役割はまぎれもなく彼らの戦いに必要な年長者の姿でした。

◎忠太

イタチのノロイ一族に故郷の島を脅かされている島ネズミです。外の世界に助けを求めるため、命を懸けてガンバ達のいた港に辿り着きました。

純粋で優しく、ガンバ一行にとっては弟のような存在です。

最初から忠太を助ける意思を示していたガンバには感謝と尊敬の念を持っていました。ガンバの真似をしてネズミ達に声をかけるなど、強く影響されています。

少し泣き虫で、悲しいときも嬉しいときも、素直に感情をあらわにしていました。彼の涙はどんなときでも読者の胸を打つでしょう。

壮絶な冒険と海の存在感

ガンバが海に行くことを決めたそのときから、ガンバにはたくさんの難題が降りかかります。

ネズミ達は常に泥だらけで、傷だらけでした。その一つ一つに彼らの冒険が詰まっています。

特にイタチ達との防衛線は手に汗握る緊張感と戦いの躍動感がまるでアニメーションのように感じられました。

全編通して、ネズミ達の息遣いが感じられるような丁寧な描写がこの本を半世紀も愛されている作品にしたのではないでしょうか。

また、この物語の中には常に海が存在しています。ガンバの視点で描写される海の存在は大きく広く、心を揺さぶるものでありました。

他の仲間たちはもちろん、オオミズナギドリや島ネズミ達にとってもまた、海は特別なものとして描かれています。

そしていつの間にか、読んでいる自分自身の心にもまた、海の存在が強く刻まれていたのでした。

言葉にできない、でも確かにそこにある海の存在感。ぜひ感じていただきたいと思います。

切ない恋

冒険とは、ただ旅をしたり、敵を倒したりするだけではありません。心と心が触れ合うことで生まれる未知なる感情もまた、冒険の醍醐味と言えるでしょう。

物語の中で、ガンバは忠太の姉の潮路に仄かな恋心を抱きます。初めての感情にガンバは戸惑いを隠せません。

いつもはおれという一人称を使うのに、潮路を前にするとぼくになってしまうくらいです。

そして潮路もまた、命をかけて共に戦いに来てくれたガンバに特別な想いを抱いていました。

冷静に、かつ熱く仲間を鼓舞しリーダーシップを発揮するガンバ。しっかり者で、どんな相手にもはっきりと物申す芯の強さと子ども達を思いやる優しさを合わせ持つ潮路。

共に過ごす中で、二匹の想いは静かに募っていくのでした。

ただ一つ、二匹の想いがすれ違っているものがあるとすれば、それは未来への期待値でしょう。

ガンバは常に生き残ることを考え、希望を持ち続けていました。対して潮路は、例え終わりが近いとしても、逃げるのではなく戦っている今を大切に思っているのです。

ガンバがツブリの元に旅立つ日、ガンバと潮路は海を眺めていました。お互いに伝えたい気持ちがあるのに、明日どうなるかわからない状況で言葉にすることができないでいます。

言い淀むガンバに、潮路は今伝えて欲しいと懇願しました。しかしガンバは明日、全てが終わったときにこの想いを伝えると言い残し旅立つのです。

この二匹の恋と選択の行方を、ぜひ見届けてください。

冒険者たちはどんな人におすすめ?

冒険者たちはこんな人達におすすめです。

  • アニメ版やミュージカル版のガンバの冒険が好きな人
  • 長編に挑戦したい子ども達
  • 勇気、友情、冒険、恋が詰め込まれた王道冒険活劇が読みたい人
  • 個性あふれる仲間たちに気になるキャラクターがいる人

冒険者たちは児童書ではありますが、大人が読んでも十二分に楽しめると思います。

アニメやミュージカルとの違いを楽しむのも良し、王道の冒険活劇に心を躍らせるも良し、ひたすらに推しのキャラクターを愛でるも良し、自分にあった楽しみ方をしてください。

ちなみに、私の推しはイカサマです。

まとめ

ここまで読んでくださった皆様、楽しんでいただけたでしょうか?

冒険者たちは、とにかく勇気と友情、冒険が詰まった物語です。

もし彼らの冒険をもっと近くで見てみたいと思ったならば、ぜひこの本を手に取り、彼らと共に大海原に繰り出してください。

著:斎藤 惇夫, 著:薮内 正幸
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