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『傲慢と善良』感想|あなたにとっての善良は、相手にとって傲慢かもしれない

代表作といえるかがみの孤城や映画化もされたツナグなどで人気の小説家、辻村深月さんの作品『傲慢と善良』。

ブクログ大賞小説部門で受賞もされています。

恋愛や結婚をテーマにした恋愛ミステリー小説ですが、主人公の架や真実のような傲慢さが誰にでも当てはまるのではないかと思いますし、自分自身をもう一度振り返って考えさせられる作品。

登場人物それぞれの価値観や自分の意思とは一体なんだろうと、自立という部分にも注目ができます。

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『傲慢と善良』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル傲慢と善良
著者辻村深月
出版社朝日新聞出版
出版日2019年3月5日
ジャンル恋愛ミステリー

主人公である架はルックスも良く仕事もできるのに、40歳目前となっても未婚のままでいました。

婚活により真実と出会い婚約までいきますが、真実は忽然と姿を消してしまいます。

  • なぜ真実は消えたのか?
  • そしてなぜ2人は今まで婚活がうまくいかなかったのか?

恋愛要素とミステリーをテーマに、誰もが持っている傲慢さと善良さを表現しています。

『傲慢と善良』のあらすじ

主要な登場人物
  • 西澤架:ルックスが良く、結婚についていつも漠然としていました。ですが周りが結婚し始め、架も婚活を通して結婚と向き合うことになる。
  • 坂庭真実:幼い頃から親の言いつけを守り『良い子』として生きてきた結果自分の意思がない。親に勧められた結婚相談所に行く。
  • 坂庭陽子:真実の母親。30歳を過ぎた娘の真実を何をするにも心配をし、過干渉である。

婚約者の真実が消えた

主人公の架は真実と婚活アプリで知り合い交際していましたが、真実はストーカー被害にあっていました。

真実が帰宅した際、自宅にストーカーがいることに気付き架に助けを求めます。

架はそれを機に、自分が真実を守らなくては。と、感じ婚約をします。

ですがある夜の日、架が帰宅した際に真実の姿はありませんでした。

架は、思い当たるのはストーカーしかいないと感じ、真実が以前住んでいたアパートに行き警察にも行きました。

真実は架と出会う前に、地元の群馬で母親の陽子に勧められた結婚相談所で出会った男性からの交際を断ったと言っていたので、その人物がストーカーで犯人なのではないかと架は犯人を探していきます。

真実の過去

架は真実の過去に出会った男性を探しに、真実が行っていた結婚相談所の小野里さんのもとへ行きます。

母親の陽子や姉の希美にも協力してもらいましたが、架は陽子を知っていくと、陽子に違和感を覚えました。

地元の大学を決めたのも陽子であり、結婚相談所へ真実を連れて行き相手を探すのも陽子。

30歳を過ぎた娘に帰りが遅いと言うなど、恋愛や結婚なんていうプライベートな問題を親が決めるのは、身勝手で傲慢だと感じました。

真実自身も、お母さんを悲しませたくない気持ちが強く陽子に干渉されるままになり、いつしか自分の意思がなくなっていたのではないだろうかと架は思い始める。

架は、真実が結婚相談所で最初に出会った男性の金居智之や、2人目の花垣学にも会いますが2人とも真実のストーカーではないと気づきます。

ある日架は女友達の美奈子と梓から呼ばれます。

そこで、ストーカーは最初から存在しなかったと、衝撃的な事実を知ることになります。

真実はどこへ消えたのか

真実は婚約者の架や家族とも連絡を途絶えて、自分自身を見つめるため、ある一方では逃げるように被災地のボランティア活動へ参加していました。

被災地で色々な人と関わり、自身を見つめ直してようやく架と向き合うことを選択します。

架の傲慢さであったり、自分自身の思いに整理がつき、やっと架に会うことになって本当の意味でお互いを理解し、認め合うことで2人は結婚することになります。

『傲慢と善良』を読んだ感想

皆さんも異性に対して「ピンときた」という言葉を耳にしたことはありますよね。

この作品はその、「ピンときた」意味を詳しく教えてくれています。

相手のルックス、年収や、立ち振る舞い、持っている車などに無意識に点数をつけ、自分自身につけている点数と合った時に「ピンときた」と感じるそうで、私はこの作品に出会って一番印象的になったのが、この「ピンときた」の意味でした。

陽子と真実の親子関係

真実は陽子の心配を受け止めて干渉されるままになることから「良い子」でいますが、こういった陽子と真実のような親子関係は珍しいことではなく、どこの家庭にも当てはまるのではないかと思いました。

親の視点から考えるといつでも我が子が心配かと思いますが、色々な意見を言い過ぎて親の価値観を子供に押し付け、子ども自身が自分の意思で決める。ということができなくなってしまうので、子供の気持ちを尊重するというのは本当に大切なことだと感じました。

自立とは

私はこの作品に出会って、自立ってなんだろう?と改めて考えさせられました。

真実はいつも母親の干渉されるままになり「良い子」でいましたが、その結果いつも

決断は母親になり真実は自分の意思がない子に育っていました。

決断するのは不安や時に恐怖もつきまといますが、自分はどうしたいのか?を優先して考えることで自分自身の決断ができて自立するのだと思いました。

婚活

『傲慢と善良』のテーマにもなっている婚活。

結婚相談所の小野里さんが言っていた、

「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。」

という言葉も印象的です。

自己愛が強いが故に婚活がうまくいかないという部分にも注目していただきたいです。

『傲慢と善良』はどんな人におすすめ?

『傲慢と善良』はこのような方におすすめです。

  • 子供がいる人
  • 交際している相手がいる人
  • 婚活をしている人

進学、就職で悩んでいる方や恋愛や結婚、婚活などであらゆる選択を決断できずにいる方、これから決断しようとしている方に読んでいただきたいです。

また、子供を持つ全ての母親にもぜひおすすめしたいです。

おわりに

恋愛や結婚、友情、家族など様々なテーマの『傲慢と善良』ですが、ミステリー小説好きにはおすすめです。

  • 2人の間にはなにがあったのか?
  • なぜ真実は消えたのか?

最後まで目が離せない内容になっています。

恋愛ミステリー小説ですが、読み終えた後は自分自身を振り返るいいきっかけになる作品です。

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