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『ハケンアニメ!』感想|アニメって凄い!その裏側はもっと凄い!

アニメは好きですか?

最近では、深夜放送だったアニメが話題を呼び、これまで興味のなかった人もこぞって視聴し、どっぷりハマるという話をよく耳にしました。

色が付き、キャラクターが生き生きと動き出す。

技術が進歩し、どんどん私たちを楽しませてくれます。

観るほうは、楽しむだけでいいのですが、その裏側、アニメをつくっている人たちのことを考えたことはありますか?

アニメーター、アニメ監督、声優、プロデューサー……。

様々な人の熱い想いが、アニメには詰まっています。

この物語は、アニメ業界を舞台にした痺れるようなお仕事小説です。

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『ハケンアニメ!』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルハケンアニメ!
著者辻村深月
出版社マガジンハウス
出版日2014年8月22日
ジャンルお仕事小説

雑誌『anan』で連載され、単行本となった今作『ハケンアニメ!』。

第147回直木三十五賞を受賞した、辻村深月さん渾身のお仕事小説です。

作品の舞台は、アニメ業界。

登場するのは、そこで働く監督とプロデューサー、アニメーター、町おこしに奮闘する公務員など。

ちなみに、タイトルにもなっている「ハケンアニメ」とは、漢字で書くと「覇権」アニメ。

その時期、最も人気のあったアニメのことをさします。

アニメ業界の人たちは、「ハケンアニメ」を争い、よいものを日々、死ぬ気で作っているのです。

『ハケンアニメ!』のあらすじ

アニメ会社のプロデューサーをしている有科香屋子は、アニメ監督、王子千晴のアニメに憧れてその業界に入りました。

アニメのことが心から大好きで、仕事熱心な香屋子が今担当しているのが、『運命戦線リデルライト』という王子の作品。

逃亡した監督

製作発表の記者会見まであと一週間だというのに、監督の王子がいなくなってしまいます。

関係者にそのことを言えずにいた香屋子は、周りから監督を変更するよう言われ……。

監督を何とか守らなければと思う彼女の前に、しれっと現れる王子。

行方をくらませていた間で、全話完成させていて、何とか製作に戻れることに。

無事、記者会見を終え、香屋子は、必ず王子に覇権を取らせてみせると意気込むのでした。

人生を変えられた監督

もうひとり、『サウンドバック』というアニメの監督をしている、斎藤瞳という女性がいます。

プロデューサーは、行城理という少し打算的な男性です。

瞳は、大学生のとき観た、ロボットアニメに衝撃を受け、その道を志しました。

ようやく憧れを仕事にできた彼女は、熱心なあまり、アニメ声優の女の子を泣かせてしまうことに。

頭でっかちになっていた瞳は、声優のブログを読んだり、仕事をみたりして、彼女たちもアニメを愛していることに気がつきます。

この子たちの人気が高いことが、よく、わかったのだ。

そして一緒に仕事がしたいと思った。仕切り直して、ここから、一から。

「アニメ、好きですよ」

これもまた軽やかに、葵が答えた。

「監督と、たぶん一緒。大好きです」

誰にも負けたくない、よいものを作りたい、子どもたちが『サウンドバック』のおもちゃを手にしているのみて、喜びに震えるのでした。

さらに上手くなりたいアニメーター

並澤和奈は、神原画を描くと話題になっているアニメーター。

絵を描くのが大好きで、さらに上手くなりたいという向上心をもっています。

そして、宗森周平という観光課に属している男性と仕事をすることに。

『サウンドバック』の聖地巡礼を、舞台となった町ですることになったのです。

アニメも漫画も読まない宗森に、どこか苦手意識を感じる和奈。

ですが、熱心な仕事と、アニメを尊敬する彼の姿を見て全く違う印象を抱きはじめ……。

『ハケンアニメ!』を読んだ感想

子どもの頃から、アニメは私の生活の一部でした。

毎週、楽しみにして過ごし、録画して何度も繰り返し観る。

好きなキャラクターがどうなってしまうのか、それだけを楽しみに毎日を乗り切れました。

周りにどういわれようと、とても豊かで楽しい時間です。

アニメを作る人からの言葉

記者会見で王子は、アニメは、それを観た各自のものだと言います。

「一人でできる楽しみをバカにするやつは、きっといつの時代にも一定数いる。それはどれだけアニメが産業を大きくしても変わらないでしょう。(中略)業界の内部の人間から言われても説得力ないかもしれないけど、君のその楽しみは尊いものだと、それがわからない人たちを軽蔑していいんだと、そう、言わせてもらえたら、こんな場所に座らされてる甲斐も少しはあったかなって思う」

子どものとき、そして大人になっても、友人と外に出かけたり経験をすることの方がいいような雰囲気が世間にはあります。

家でひとりでアニメを観るだけなんて……。

そんな風に言われることも。

ですが、王子がその楽しみを尊いものだと話してくれました。

これほど勇気が出る言葉が他にあるでしょうか。

このアニメが本当にあったらきっと、ファンになっていたことだと思います。

繊細さのない場所で生き抜く

瞳の家の近くに小学5年生の男の子、太陽が住んでいます。

ネコをもらったことから、家に遊びに来るように。

家の教育上、漫画や小説、もちろんアニメを観ることも禁止。

そんな太陽に、瞳はこんなことを教えます。

「太陽くん、この世の中は繊細さのない場所だよ」

(中略)

「だけど、それでもごくたまに、君を助けてくれたり、わかってくれる人はいる。わかってくれてる気がするものを、観ることもある」

友だちの話についていけず、アニメは面白いのか問いかける彼に瞳は、はっきりと肯定します。

観る観ないは人それぞれですが、最初から可能性を奪われているというのは悲しいこと。

現実だけで生きるのはとても寂しく、辛いものだと私は思います。

現実を少しでも豊かなものにするために、アニメというものが存在するのだと、瞳が言葉にしてくれたような気がしました。

誇りを持っている熱い業界

この物語に出てくる人たちはみんな、自分の仕事に誇りを持っている人物ばかりです。

一様にアニメを愛し、誰よりもよいものを作るという熱意。

アニメ業界に関わらず、私たちは生きるために仕事をしています。

生活のためだけに作業をこなすのではなく、好きだから頑張りたいと思えるようなものに出会えている主人公たちがとても眩しく感じました。

そして、読後、自分の働き方を見直すきっかけとなったのです。

『ハケンアニメ!』はどんな人におすすめ?

アニメ業界の裏側を描いた『ハケンアニメ!』を読むなら、

  • アニメが大好きな人
  • 今の仕事にやりがいを感じられない人
  • スカッとする話を読みたい人

こんな方はぜひ読んでみてください。

アニメ好きには、共感できる場面が多いと思います。

そして、気持ちいい気分になって、仕事への熱意を思い出すトリガーともなるでしょう。

もっとアニメに興味がわくことは、間違いありません。

おわりに

アニメ好きにはたまらない!

熱いアニメ業界のお仕事小説『ハケンアニメ!』は、様々な世代の人に読んでほしい物語。

最近は、アニメブームということもあり、興味がある方が増えているのではないでしょうか?

子どもの頃は観ていたけれど、という方も、また観たくなるはずです。

心から好きなものに出会えた瞬間、自分のことを理解してくれたもの、それがあるかどうかで日々の豊かさは変わってくると思います。

業界の人がどんな想いで仕事をしているのか、ちょっと覗いてみませんか?

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