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「はじめてのキャンプ」は、子どもならではの動作や心境が描かれている一冊です。
当時の私は、主人公のなほちゃんと自分を重ねていました。自分と似ている部分があったり、気持ちが分かったので大好きな本でした。
この本は、キャンプを通じて、なほちゃんが成長していく様子がみられます。
シンプルな印象の本ですが、色の使い方や柔らかなタッチに注目してみてください。
出典:Amazon公式サイト
タイトル | はじめてのキャンプ |
著者 | 林明子 |
出版社 | 福音館書店 |
出版日 | 1984年6月20日 |
ジャンル | 児童文学 |
林明子さんは、「こんとあき」の作者、「はじめてのおつかい」や「もりのかくれんぼう」の絵を描かれた人です。
絵と文共に、林明子さんが手がけています。
1984年、フランスの絵本賞・LE GRAND PRIX DES TREIZE 受賞。
なほちゃんはちっちゃい女の子です。
ある日、ともこおばさんは、大きい子たちにキャンプに行きますよと言いました。
それを聞いたなほちゃんは、
「わたしも いく!」
と、言いましたが…
大きい子たちは、ちっちゃい子は何もできないからだめと口々に言います。
なほちゃんは、私もできると言い返します。
「じゃ、くらいそとに ひとりで おしっこにいける?」
と、おばさんがいうと、
「わたし、くらいそとに ひとりで おしっこにいける!」
と、いいました。
おばさんは、
「なほちゃんも つれていきますよ」
と、言いました。
大きい子たちが、ちっちゃい子はできないと言ったことを、なほちゃんはやってみせます。
重い荷物を持って歩けたし、川でぬれても泣きません。
ご飯を炊く薪も集めたし、怖いお話も聞きました。
みんなが寝静まった頃、なほちゃんはおしっこに行きたくなり、おばさんに声をかけます。
だけどおばさんは起きません。
なほちゃんは一人で草むらにおしっこをしに行きました。
戻ろうとしたとき、遠くで何かが動きました。
私は4人兄妹の末っ子です。すぐ上の姉とは6歳離れています。
なほちゃんと同じように、まわりには大きい子たちがいた環境でした。
自分と同じような環境のなほちゃんの気持ちがよく分かって、がんばれ!と応援したり、反対に、大丈夫かな?と心配しながら読んでいました。
おばさんは、大きい子たちにキャンプに行きますよと言い、持ち物が書いてある紙を渡します。
なほちゃんはそれを見て、
「わたしもいく!」
と、少し怒ったように言います。
私は、年上の人はやらせてもらえるのに、自分はやらせてもらえないなど、子ども扱いされるのが嫌でした。
大人っぽく振る舞ったり、年上の人の真似をしたりしていました。
なほちゃんも、そんな心境のように感じました。
それが絵でもよく描かれていて、細部まで見るといろんな発見ができて面白かったです。
でも、暗くなったらおばさんにしがみついたり、子どもらしいところもあります。
大人みたいにしたいけど、甘えたいし頼りたい。
全部自分でできるわけではないけど、一生懸命いろんなことに挑戦するなほちゃんが愛おしく思います。
大きい子たちは、最初はだめと言っていたけれど、ちゃんとなほちゃんを支えてくれています。
それが描かれていて、とても嬉しくなりました。
特にかみちゃんが、なほちゃんが悪いと、はっきり言ってしまうのですが、その後の絵では、なほちゃんを笑わせている(くすぐっている)場面があります。
かみちゃんは嫌な子だなと思ってしまったけれど、本当は面倒見の良い優しい子なのかもしれないと考えました。
登場人物を嫌な印象だけで終わらせず、スッキリとした、嬉しい気持ちで読むことができました。
この本は、色の対比が美しいです。
おおまかに、黄色、白、黒、赤、青で描かれているシンプルな配色です。
物足りないように見えますが、昼から夕方になる時、ガラッと色が変わり、今まで白だったのが青紫になります。
夕方はオレンジ色のイメージがあったので、青でもこんなに夕方を表現できるのは驚きでした。
夜は、黒と黄色の対比が分かりやすく、真っ暗で怖い気持ちが伝わりました。
夜の暗さを明確に表現するには、昼との違いを白と黒のわかりやすい色にして、なほちゃんが勇気を出して頑張った大事な場面を、より注目してもらう為だったのかなと思います。
私はなほちゃんと同じ歳頃に読んだので、同じ目線で読むと共感しやすいと感じました。
文章が少なめなので、本が苦手な子どもや、本を読み始める子どもにもおすすめです。
子どもの頃を覚えている人も、自分もこんな時があったなあと感じるところがあると思います。
キャンプという、日常とは違う日を過ごすことは、人を少し成長させるのでしょうか。
なほちゃんはそんなこと思っていないけど、おばさんはちゃんと見ていました。
子どもがやろうとしていることを、過保護にならず見守り、頑張ってできたことは褒めてくれる。子どもと大人はこうであってほしいと思います。
最後は安心できる展開なので、純粋に読んでいる人は楽しめる、子どもは共感できる、大人は子どもに対してどう接するか考えられる一冊だと思います。
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