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現在、ポータークラシックの取締役をされている作者の吉田玲雄(以下「玲雄」と称する)。
玲雄が大学を卒業したところから物語ははじまります。
ポータークラシックの作品こそ目にすることは多いけれど、その会社の取締役がどんな方
かなんて普通に過ごしていたらあまり知ることはないですよね。
本作品では、玲雄がどういったかたかを知ることができるだけでなくハワイ島に住んでいる気にすらなるほど、素敵な言葉で当時の日々がつづられています。
出典:Amazon公式サイト
タイトル | ホノカアボーイ |
著者 | 吉田玲雄 |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2009年2月25日 |
ジャンル | 心温まる感動エッセイ |
もともとはエイ出版というところで2008年に刊行されていました。
2009年には岡田将生主演で映画化もされています。
舞台はハワイ島の小さな村。
ハワイ好きでない限り有名なところではありませんが、知っていて損はない、と読み進めていくと思わされます。
ハワイ島で出会った人々、この先もずっと残していきたい美しい景色、この場所だからこそ感じられる空気などハワイ島の素敵なところが満載の初エッセイです。
大学を卒業し24才の誕生日をむかえる直前、ひょんなことからハワイ島の小さな村”ホノカア”に父とたどり着いた玲雄。
初めておとずれた場所なのにどこかなつかしく、なかでも『ホノカアピープルズシアター』という映画館に一瞬でこころ奪われていったのです。
本当にハワイをよく知っていてたくさんの著書もあるニック加藤さんや、まるで自分の息子のように時には彼氏のように接してくれる83才のビーさん。
その他にもたくさんの個性的で魅力的な村人たちの出会いによってこころを優しく包み込まれ恋もし、自分で”ホノカアボーイ”だと言いたくなるほど濃くて大切な時間を過ごすことができたのです。
おもわずそう言ってしまいたくなるほど素敵な登場人物たちです。
「だったらうちに食べに来なさい。何時から映画館ですか?」
「じゃ5時半に来なさい。待ってますから」
こんなに、いともあっさり24才の成人男性をナンパしてしまうビーさん。
そしてそこから毎日昼食や夕食を食べさせてあげ、ヒモのような状態になっていきます。
ただし、料理の腕前はおもわず感動してしまうほどのおいしさ!
「ビーさんいわく、甘いパンがおいしさの秘訣だそうだ。」
なんて料理のコツまで紹介されています。
相撲観戦がすきでよくテレビを見ているけれど、こっそり窓から人のことも見ていてツッコミをいれるちゃめっ気もあります。
たくさんのハワイに関する著書を出しています。
そのうちのひとつ「誰も知らないハワイ」が玲雄親子のお気に入りでホノカアでばったり会った時のシーンは、羨ましさを感じるほどです。
このニック加藤さんのおかげで、思わずこころ奪われた”ホノカアピープルズシアター”で映写技師としてバイトができることになりました。
そのほかにも、村の医者で映画館のオーナーでもあるドクターや、映画館スタッフのジェームズやエデリやバズ。
世界一目が小さくてベストジーニストのタイチなど、ハワイ島に行ったらおもわず会いに行きたくなるような人たちばかりです。
最初のページを開くとまず目につくのが”美空ひばり”の名前です。
1950年には映画館でコンサートを行っていたと記されています。
読み進めていくと、ヒッチコックや小泉今日子だとか思わぬ人たちとの関りがあかされるのでそちらも見どころのひとつです。
親子喧嘩をしながら立ち寄ったホノムという村にあるアイスクリーム屋さん。
そこで働いていた10代の頃の宮沢りえにそっくりな可愛い女の子にひとめぼれします。
幾度となく通い言葉も交わしますが・・・
甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる可愛らしい恋心も記されています。
わたしはこのエッセイを読みおわって、ハワイに流れる独特のゆったりとした空気を思い出していました。
そして、ホノカアに立ち寄らなかったことを後悔もしていました。
それほどホノカアの場所と人々が魅力的に映っていたのです。
「ハワイの歴史は、とくにハワイ島の歴史は本当に奥が深いから、探ってみな」
「日本人として、知っておかなければならないことがたくさんあるよ」
これは、物語の終盤に玲雄自身が言われた言葉です。
真珠湾戦争や噴火による溶岩の被害。
知ろうとしなければハワイ島に対しての歴史のイメージは教科書でほんの少し学ぶだけのもので終わってしまいます。
この本の中には、ハワイ島の、ホノカアの歴史をひも解く足がかりがいくつか描かれています。
わたしも手始めにウィキペディアで検索してみました。
一人の人間でも小説が書けそうなほど歴史が存在しているのに、長い歴史のある国ならなおさら簡単に知ることはできませんが良いきっかけをもらえました。
大学で写真と映画を専攻していた玲雄だからこそ、状況や場面を映画のワンシーンについつい当てはめてしまいます。
わたしはあまり古い映画は知らないのですが、それでも『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『オースティン・パワーズ・デラックス』など少しは知っているタイトルもありました。
が、やっぱり全ての映画の内容を瞬時に理解できる人にとってはさらに共感できる部分が増えてより楽しめると思います。
先ほどのあらすじでも少しご紹介しましたが、本当にビーさんが作ってくれる料理の数々はとてもおいしそうに表現され、参考にしたいところがいくつもあります。
日系の方だけあってアメリカのドーン!という勢いのような料理だけでなく、日本食やハワイの料理も出てきます。
お腹がすいている夜中に読むのは少々危険かもしれません。
こんな方におすすめしたい!『ホノカアボーイ』
コロナ疲れの中、ゆったりとした旅気分を味わいたい方におすすめです。
映画好きで英語も話せて、好奇心も旺盛、日本人に見られない濃ゆい顔立ち。
まるで大きくなった少年という感じの玲雄の感性に正直嫉妬してしまいました。
玲雄の行動力や時間、知識と感性がこんなにステキな小説のような人生の一部を作りあげたからです。
ノスタルジックな村の建物、全てを洗い流してくれるような美しい海、電気など必要がないほどの明るい月のひかり、全員が全員ではないけれど受け入れてくれた優しい村の人たち。
風はおだやかに、ゆっくりとしている時間の流れはホノカアスタイルそのもの。
そしてもし、あの時ニック加藤さんと出会わなかったら?映画館のアルバイトが募集中ではなかったら?ビーさんとニック加藤さんがそもそも知り合いじゃなかったら?
きっとどれがかけてもこんなに胸に残るおもいでは作られなかったのではないでしょうか?
「マイボーイ、マイボーイ」
と、いつも喜び呼んでくれ、人生最大の理解者でもあり親友でもありそしてガールフレンドでもあった、玲雄の最高の恩人のビーさん。
まるでハワイ島の象徴でもあるような彼女に一度は会ってみたいと思いをはせることだと思います。
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