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『時限病棟』感想|クライマックスまでのスピード感を楽しむならこの作品

目が覚めて、突然自分の知らない場所に連れてこられていたとしたら…。

そんなことを想像しただけで、少し怖くなってしまいますよね。

題名と共に本作の表紙に書かれた「拉致」「ピエロ」「残り6:08:46」などの、不吉な匂い漂う数々のワード。

いわくつきの病院で、一体どんな事件が起こるのでしょうか。

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『時限病棟』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル時限病棟
著者知念実希人
出版社実業之日本社
出版日2016年10月15日
ジャンルサスペンス・ミステリー

この作品は、2020年に映画化された「仮面」に続く病棟シリーズ第2弾。

医療ミステリー作家として注目を浴びる著者の知念実希人さんは、なんと現役医師でもあるというから驚きですよね。

「時限病棟」は、第1弾の「仮面病棟」を未読の方でも楽しめる作品であるとされています。

ストーリー自体は独立しているものの、作品中で「仮面病棟」の結末部分に触れていたり、物語の背景となる描写も含まれていたりしますので、ぜひ先に「仮面病棟」を読んでから本作を読むことをオススメします。

『時限病棟』のあらすじ

主人公の倉田梓は、見知らぬ場所で点滴に繋がれた状態で目を覚まします。

そこには梓の他にも、同じような状況に置かれた4人の人物がいました。

物語の始まり

話を聞けば、そこにいる全員が突然何者かに拉致され、この病院に連れてこられたのだといいます。

携帯は見当たらず、フロアの窓は全て分厚い鉄板で塞がれておりびくともしません。

さらに、上下へ続く階段は鉄格子によって閉じられ、そこには巨大な南京錠がかけられていました。

そんな絶望的な状況のなか、梓たちはあるものを発見します。

それは、ピエロの絵とともに書かれたクラウンと名乗る者からのメッセージでした。

メッセージの近くにはタイマーが置かれ、液晶画面には点滅する数字。

タイムオーバーになれば病院が火の海になってしまう絶体絶命な状況で、5人は疑心暗鬼のなか、命を賭けたリアル脱出ゲームに挑むことになります。

登場人物

  • 倉持 梓:豊明病院手術部のナース
  • 月村 一生:景葉医大附属病院の外科教授
  • 小早川 賢一: 南陽医大世田谷病院の腹部外科医
  • 桜庭 和子:自称派遣社員
  • 七海 香: 青藍病院の麻酔科医

徐々に浮かび上がる5人の共通点

クラウンからのミッションを次々にクリアし、着実に脱出に近付いていくなか、無作為に拉致されたと思われていた5人には、ある共通点があることが明らかになっていきます。

梓たちに残されたタイムリミットは、6時間8分46秒。

果たして5人は無事にこの病院から脱出することはできるのでしょうか。

『時限病棟』を読んだ感想

物語は、前作と同じ田所病院が舞台。

小説を開いたときに描かれている病院の見取り図は、読者をこのシリーズの世界に引き戻すひとつの仕掛けになっているように思います。

さらに前作同様、ピエロの存在が物語を先導するキーパーソンとなっています。

タイムリミットまでの緊迫感

本作の面白いところは、なんといってもリアル脱出ゲームになぞらえて物語が進んでいくところにあります。

脱出ゲームは、制限時間内に暗号を解いたり、そこにあるアイテムを組み合わせたりして、閉鎖空間から脱出するための鍵をゲットするゲームのこと。

拉致された5人は、命を賭けた脱出ゲームに意図せず参加することになってしまいました。

明らかに罠だと思われる状況でも、脱出ゲームのミッションをクリアしていかなければ扉を開ける鍵が手に入らないわけですから、閉じ込められたメンバーは協力して目の前の状況に挑まざるを得ません。

刻々と変わっていく状況や、ハラハラと緊迫する場面展開に読者もつい引き込まれてしまうことでしょう。

0918の真実とは

“0918の真実を探れ

そうすれば扉は開かれる

クラウン”

クラウンからのヒントの中で、扉を開くための大きなキーポイントになるのが、この0918の真実です。

初めはこの数字が何を指すのか検討もつかない様子の梓たちでしたが、ミッションをクリアするうちに、それがとある事件が起きた日にちであることに気が付きます。

登場人物に謎解きをさせながら、読者にはさらなるミステリーを与えるという物語の構成は、読者自身が梓たちと一緒にこのリアル脱出ゲームに参加しているかのように感じさせる、ひとつのポイントであるように思いました。

怒涛のどんでん返し

今回の物語では、登場人物のほとんどが医療関係者です。

そのためストーリーの中でも、専門的な医療用語が頻繁に使われていたり、実際に手術を行うシーンが登場したりします。

単なる脱出劇だけではない驚きの発想と、思わず目を覆いたくなるようなリアリティある描写は、医師である知念さんだからこそ生み出せたストーリーであると感じました。

この人が怪しいかも…なんてどれだけ予想をして読み進めていても、それを裏切られる驚きの展開が待っていること間違いありません。

想像の一歩先を読む著者の秀逸なストーリー展開を、皆さまもぜひお楽しみください。

『時限病棟』はどんな人におすすめ?

「時限病棟」はこんな方にオススメです。

  • 「仮面病棟」を映画や本で楽しんだ人
  • 臨場感溢れるミステリーを楽しみたい人
  • 物語のスピード感を味わってみたい人
  • 脱出ゲームが好きな人

医療ミステリーの金字塔ともいわれた著者の作品を、ぜひ手に取ってみてはいかがですか?

おわりに

一度読み始めると、ひと息つくタイミングも解らぬまま一気に読み終えてしまった本作。

前作との絶妙な繋がりを感じながらも、前作を超えるスリリングなストーリー展開はまさに圧巻でした。

もしかするとこの「時限病棟」も、いつか映像化される日がくるのかもしれませんね。

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