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今日も、依頼人がベーカー街221Bの部屋を訪れます。
依頼内容は、復讐のため自分を狙っている男の確保。
依頼人は美術商で、絵画を汽車で輸送中でした。
そのさなかギャングの強盗にあい、絵は爆破され、さらにはギャングの男に逆恨みされ狙われているというのです。
その事件に挑むのはあの名コンビ。
推理の先に見えてきた、史上最悪の事件とは。
出典:Amazon公式サイト
タイトル | 絹の家 |
著者 | アンソニー・ホロヴィッツ |
出版社 | 角川文庫 |
出版日 | 2015年10月25日 |
ジャンル | ミステリー |
言わずと知れた登場人物、シャーロック・ホームズとワトソン。
二人の物語が長年の時を経て、再び動き出します。
コナン・ドイル財団が認めたイギリスの作家、アンソニーホロヴィッツが綴る至高のミステリー作品。
ロンドンのベーカー街221Bの部屋、そこで旧友は久々の再会を果たしていました。
探偵のシャーロック・ホームズと、医師で助手のワトソン。
二人はかつて、いくつもの難事件を解決してきた名コンビです。
家の事情でしばらくシャーロックのもとに身を寄せることになっていたワトソン。
再会を果たした彼らのもとに、新たな依頼が舞い込んできました。
依頼主は、カーステアーズという美術商の男。
事件は、買い取った絵画を汽車で輸送中に起こりました。
アメリカのギャングに襲撃された汽車が爆発。
輸送を頼んでいた友人と、その絵画を同時に失うことに。
友人の仇と貴重な絵画を破壊した報いを受けさせるため、彼はその犯人を探し始めたのです。
アメリカの実業家や探偵と手を組み、懸賞金をかけて捜索し有力な情報を得ることに成功したカーステアーズ。
結果的には、アジトに乗り込み銃撃戦の末主犯の一人は死亡、一人が逃亡するという形になりました。
問題はここからです。
その時に逃亡したキーラン・オドナヒューが自分を狙っているというのです。
懸賞金の広告の末尾にあるカーステアーズの名を見て、男がが復讐のためイギリスまで追って来ていると。
しかし奇妙なのが、男は姿を見せるが直接は襲ってこないことでした。
キーランは、時折カーステアーズの視界に入る場所で立ち尽くしこちらをじっと観察しているといいます。
ピクリとも動かず立ち尽くすその姿はとても不気味で、彼を悩ませていました。
たった一度男が接触してきたことがあったようですが、1枚の紙切れを渡すと何も言わず去っていったのです。
紙切れにはこう書いてありました。
セントメアリー教会。明日。正午。
しかし、その待ち合わせ場所にも男は現れませんでした。
ベイカー街には、秘密裏にホームズの捜査に協力している少年たちがいました。
彼らは家もなく、盗みや物乞いで日々を生きているような子供たち。
ホームズは彼らのことをベイカー街不正規隊と呼び、チップと引き換えにたびたび仕事の依頼をしていました。
今回は依頼人から受けた男の捜索でしたが、彼らは素早くその情報を入手しホームズにそれを報告しました。
しかし・・・ホームズがキーランのもとに到着した時にはもう、その男はホテルで息絶えていました。
いったいなぜ。
不可解な点はありつつも、これで依頼人を悩ませていた事件は意外な終わりを迎えたかと思われました。
にも関わらず、ホームズの脳裏には嫌な予感がはびこっていました。
キーラン殺しの犯人はもちろん、キーランのホテルの見張りをしていた一人の少年の様子が気になっていたからです。
その後、ホームズの嫌な予感は的中することになってしまうのでした。
ベイカー街不正規隊の一人で、ロスという名の少年が突然姿を消したのです。
ホームズは、キーランの殺害が起こったあの日ロスがひどく怯えていたことを思い返しました。
少年はあの殺人が起きた夜、いったい何を見たのか。
ホームズとワトソンは不安を抱えたまま、少年の捜索を始めます。
捜査を始めたものの、家もなく身よりもない子供を探すのは骨の折れる作業でした。
そんな中、唯一情報を得られた姉のもとに向かったワトソンとホームズ。
しかし姉は二人を激しく警戒していて、ワトソンにケガを負わせ逃亡してしまったのです。
ロスの居場所に関して収穫はなかったものの、その姉が発した言葉に気になることがあった。
”絹の家(ハウス・オブ・シルク)から来たんでしょ?”。
その数日後、一番に恐れていたことが起きてしまいました。
ロスが遺体となって発見されたのです。
撲殺された少年の姿はそれはもうむごく、その上喉を切り裂かれたその殺され方は残虐非道なものでした。
そして死体の腕には、白い絹のリボンが巻かれていました。
「”ハウス・オブ・シルク”だ!」
シャーロックはそういって、新たな闇の事件に巻き込まれることになっていきます。
”ハウス・オブ・シルク”という言葉の真相に迫ってくシャーロックとワトソン。
しかし、そこにはとてつもない陰謀と足を踏み入れてはいけない闇があったのです。
その言葉の意味を知ろうとするとかかる謎の圧力。
ヘンダースンと名乗る男からの突然の情報提供。
ホームズの逮捕、そして謎の男からの助言。
果たして彼らは真実にたどり着くことができるのか。
天才、シャーロック・ホームズの推理。
私たちは、その人並み外れた推理力や観察力に魅了されます。
しかし、シャーロックという男は時折人の感情に鈍感な場面を見せることがあります。
しかし今回の事件では、一人の少年の疾走と死をきっかけに彼が明らかに心を痛め動揺する場面も見られました。
この作品では、いつもと少し違うシャーロックと王道のシャーロック、どちらも感じることができます。
物語の冒頭で、二人が久々に再開し会話を交わす場面があります。
ここが、シャーロック・ホームズファンにはたまらない部分でした。
久々に会った友人に対し感情の高ぶりを見せるでもなく、推理でここまでの歩みを読み解いていく。
そして、寸分の違いもなくワトソンの近状を言い当てるという洗礼を浴びせる。
今も昔も変わらない、これがシャーロックという男。
そしてワトソンは、そんなシャーロックを理解し洗礼を受けることで、彼が再開を望んでいたことを理解するのです。
そして二人は、ブランクなどなかったように依頼に取り掛かります。
事件は、一人の男の依頼から始まります。
しかし今回は、次々に事件が重なりどんどん深い沼にはまっていくような感覚になります。
シャーロックは、事件解決のためには手段は選びません。
そして、そのたびにワトソンは危機的な場面に巻き込まれるのでした。
それでも彼は、なにがあってもホームズを信頼しついていきます。
そんな二人の、強固な友情もこの話の見どころです。
シャーロックの推理はさすがのもので、常人には知り得ないような真実を導き出していきます。
一筋縄ではいかない『絹の家』につながる道。
シャーロックが窮地に陥る場面や、不穏な空気が漂う場面からは緊張感が伝わってくるのでページをめくる手が止まらなくなること必至です。
物語の中には、シャーロックの兄であるマイクロフト・ホームズも登場します。
マイクロフトも変わり者でしたが権力者で、シャーロックが彼に助言を求めた場面もありました。
しかし、有力な情報は得られないままその件に関わることを禁じられてしまいます。
政界などにも通じる力を持っているマイクロフトでさえ、探ることのできない『絹の家』の真実。
それは同時に、『絹の家』が国家的な問題であることを示しています。
そこで引き下がらないシャーロックは、思いもよらないような方法で捜査を続けます。
危ない橋を渡りながら事件の真相に迫っていくその姿は、紛れもなくシャーロック・ホームズそのものです。
たとえ、その先に待つ真実がおぞましい結果だったとしても。
ラストに向かって、今までの点と点がどんどん線につながっていきます。
この作品は王道の推理小説感も大切に、少々荒っぽいホームズのやり方がスパイスになっています。
きっと読み終えた後には、あなたもシャーロック・ホームズのファンになっていることでしょう。
推理や事件解決の爽快感の他に、ベイカー街の独特の暗さや雰囲気が味わえるこの作品。
ミステリー好きなら一度は目を通してほしい珠玉の作品です。
『絹の家』はこんな人におすすめです。
シャーロックとワトソン、二人の掛け合いや捜査は見ものです。
最後まで目が離せません。
ロンドンのベーカー街221Bの部屋。
このフレーズを聞くだけでワクワクせずにはいられない人もいるでしょう。
しかし、作者の違うシャーロック・ホームズの物語。
もしかしたら抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、これは紛れもなくあの二人の名コンビの物語です。
絶対に後悔することのないこの世界観をぜひ体感してください。
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