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『キラキラ共和国』感想|代書屋が暮らす鎌倉で、人々はゆっくり成長する

キラキラ、キラキラ。

心のなかでそう唱えると心の暗闇にまばゆい星が煌めいて明るくなる……。

それは主人公がお隣に住むご婦人に教えてもらった〈キラキラの法則〉です。

楽しいこともつらいこともある人生をめいっぱい楽しむための魔法です。

結婚して娘を持った主人公は今度はそれを愛しい娘に伝えようと、決めるのでした。

そして前作に引き続き、鎌倉ではいろんなことが起こります。

主人公が営む代書屋には変わらず悩みを抱える人たちが集まり、変わらず主人公の代書によって悩みから解き放たれていくのでした。

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『キラキラ共和国』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルキラキラ共和国
著者小川糸
出版社幻冬舎
出版日2017年10月25日
ジャンルぬくもり溢れる成長物語

ツバキ文具店』の続編となる『キラキラ共和国』では家族を得た主人公が、新たな悩みを抱えながら、先代……祖母との確執を紐解いていきます。

前作でも先代との確執についてがメインでしたが、今回はもう少し深く触れています。

それは新たな家族との繋がりや大切な人の死、そういったものから見えてくるようでした。

『キラキラ共和国』のあらすじ

主人公が営む代書屋とは、つまり現代で言うところの文字についてのヨロズ屋です。

手紙や年賀状、お悔み状や絶縁状などの代書がメインとなっています。

幼い頃から先代に〈書くこと〉を仕込まれてきた主人公は鎌倉に住みながら、たくさんの人に寄り添って、そして寄り添われて生活をしていました。

ちなみに代書屋は知る人ぞ知るという感じで、表向きにはツバキ文具店という文具屋を開いています。

今回も、人が生み出す愛にあふれた物語がたくさん登場します。

鎌倉に集まる人たち

まず主人公ですが、前作で出会ったシングルファーザーの男性と結婚して雨宮鳩子から守景鳩子(もりかげはとこ)になりました。

雨から森になって鳩も喜んでいるのではないか、鳩子はそう思っています。

相手の男性は守景蜜郎(もりかげみつろう)といい、妻に先立たれてから娘と二人三脚で人生を歩んできました。

鎌倉でカフェを経営しながら、カレーの研究をしています。

そしてふたりの娘である守景陽菜ちゃんはみんなからQPちゃんと呼ばれていました。

鳩子のことを周りと同じようにポッポちゃんと呼び、母親として素直に甘え必要としています。

バーバラ婦人は鳩子のお隣さんであり大親友です。

小学校で英語の先生をしているパンティーと、頑固な偉丈夫の男爵は前作の終盤で結婚を発表していました。

ほかにも代書依頼をしに、個性豊かな人物たちが登場します。

代書依頼の少年が伝えたい想い

数人の代書依頼者のなかでも私が感動したのは、ゴールデンウィーク前の晴れた午後にツバキ文具店に訪れた、野球帽を被った少年のタカヒコ君でした。

小学6年生のタカヒコ君は目が不自由なため自分で書きたいものが書けません。

それでも、母の日に大好きな母親へ感謝の手紙を渡したい、代書してほしいと店にやってきたのです。

タカヒコ君の人柄や、タカヒコ君と母親の間にある深い愛情を知った鳩子は、ある提案をしました。

「私が代書することは可能です。

でも、今回は、タカヒコ君が自分で書いてみたらどうかと思いました。

そのお手伝いを、私がするというのは、どうですか?」

タカヒコ君は面食らったものの、その提案を了承して鳩子と一緒に手紙を書く練習を始めます。

自分がお礼をしたいくらいだと鳩子は、渋るタカヒコ君からレターセットのお金50円だけを受け取りました。

鳩子の想いはしっかりとタカヒコ君に、そしてタカヒコ君から母親へ、伝わったことと思います。

受け継がれる、大切な人を想う気持ち

先代は鳩子を一人前の代書屋に育てるため、それは厳しくしつけました。

高校生のころにぐれてガングロギャルの道に進み、先代と取っ組み合いのケンカをすることもあったほどです。

しかし先代は、イタリアに住む親友静子さんとの文通のなかで、鳩子への大きな愛を語っていました。

先代の死後そのことを知った鳩子はようやく先代が自分に注いでくれた愛を知ります。

話は変わって、QPちゃんの生みの母である美雪さんは事故で亡くなってしまっています。

なので鳩子と美雪さんには面識がありませんが、あることで鳩子は美雪さんのQPちゃんに対する想いを知ることとなりました。

鳩子はQPちゃんを産んでくれた美雪さんに感謝しながら、美雪さんとはずっと昔から友人同士だった気がしてなりません。

斯くして鳩子は、先代と美雪さんから受け継いだかたちのちがう〈愛〉を、QPちゃんに注いでいくことに決めたのでした。

『キラキラ共和国』を読んだ感想

鎌倉を中心に人のあたたかさを垣間見ることができるのが、『ツバキ文具店』及び『キラキラ共和国』です。

つかずはなれず、そんな人間関係はとても居心地がいいものなのでしょう。

『ツバキ文具店』のあたたかさを引き継ぎつつ、さらに登場人物の中身に踏み込んだ『キラキラ共和国』でした。

代書した手紙を読める特別感

鳩子が代書した手紙の内容は本文で読むことができます。

それどころか、実際に書いた手紙そのものを見ることができるのです。

それは普通の小説にはまずない、視覚的に楽しめるものでした。

鳩子が代書依頼者の話を聞いて「こんな文字で、こんな紙で、こんな書き方をすれば依頼者の望みにかなう」と信じて書いたものの画像が、挿絵のように挟まれています。

鳩子がこだわって選んだ紙の質までは無理でも、字体などはそのまま私たちにも感じることができます。

こういうものを実際に挟もうという発想が素晴らしいと思いました。

飾り気のない文章

小川糸の文章は人肌が恋しい秋や冬にぴったりです。

飾らず素朴であたたかい文章なので、鎌倉で暮らす人々のゆっくりとした時間を上手く表現しています。

他の作品やエッセイを読んでいても小川糸の人柄がにじみ出るような文章は楽しめますが、やはり一番はツバキ文具店シリーズなのでしょう。

ぜひ一読してみることをおすすめします。

湧き出る鎌倉への興味、憧れ

ツバキ文具店シリーズは鎌倉が舞台で、実際に存在する場所がたくさん登場します。

鎌倉へ行ったことのない私でも、こんな雰囲気なんだ……としみじみ出来るのも本作品の良さと言えるでしょう。

実際、著者本人が鎌倉をとても愛しているので、鎌倉の町の表現などからその入れ込みようがうかがえます。

読めば読むほど鎌倉という場所への憧れは募るばかりでした。

『キラキラ共和国』はどんな人におすすめ?

代書屋、手紙、鎌倉。

いろんなものに興味を持つきっかけになるツバキ文具店シリーズです。

起き抜けに飲むお茶や摘んだヨモギで作った団子、庭にあるお茶の葉で炒った自家製の煎茶……。

鳩子の暮らしにはぬくもりがたくさんあります。

こんな人肌恋しい季節にこの本をおすすめしたいのは、

  • ゆっくり流れる時間を感じたい人
  • 人と人が生み出すぬくもりが欲しい人
  • 鎌倉が舞台の人情あふれる物語が読みたい人

などなどです。

新しい一歩を踏み出すとき、背中を押してくれる一冊でもありますね。

おわりに|ゆっくり流れる鎌倉の時間をあなたも一緒に感じてみませんか

前作に続き今作も鎌倉を舞台に、代書屋の鳩子の様子が書かれていました。

前作と決定的にちがうところは、鳩子に新しい家族ができたところです。

妻になると同時に母親にもなり、周囲に支えられながら成長する鳩子。

それはきっと、バーバラ婦人も男爵もパンティーも、蜜郎さんもQPちゃんもそうなのでしょう。

登場人物たちはみんな持ちつ持たれつ、つかずはなれず居心地の良い距離感を保ちやってきました。

これからもそれが続いていくのだと、この人たちはなにがあっても大丈夫だと、そう思わせてくれます。

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