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『元彼の遺言状』感想|「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した痛快遺産相続ミステリー

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『元彼の遺言状』は、第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。

テレビや雑誌、WEBニュースなどで話題になっているので、タイトルを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

本書の主人公は、お金に目がない丸の内の大手弁護士事務所で働く敏腕女性弁護士の剣持麗子。

麗子の大学時代の元彼が「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して死亡したことから、遺産相続問題が起こります。

数百億円と考えられる元彼の遺産を勝ち取るため、麗子は「犯人選考会」に代理人として参加し、依頼人を犯人に仕立て上げようとします。

今回は遺産相続ミステリー『元彼の遺言状』についてご紹介していきます。

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『元彼の遺言状』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル元彼の遺言状
著者新川帆立
出版社宝島社文庫
出版日2021年10月20日
ジャンルミステリー

『元彼の遺言状』は、美人で優秀、金の亡者のバリキャリ弁護士・剣持麗子が、元彼が残した巨額の遺産と奇妙な遺言状をめぐる事件を解決するミステリーです。

著者の新川帆立さんは、東京大学法学部卒、弁護士資格を持ち、元プロ雀士のミステリー作家で、『元彼の遺言状』がデビュー作となっています。

麗子が電子機器メーカーに勤務する研究開発職の恋人からプロポーズされ、指輪のダイヤの小ささに激怒するところから小説は始まります。

翌日には勤務する弁護士事務所の面談でボーナスを減額され、怒りにまかせて事務所を飛び出した麗子はイケメンに癒されたくなり、学生時代に付き合っていたイケメンの元彼にメールを送るのでした。

数日後、元彼の世話をしていた看護師から、彼が30歳の若さで亡くなったという返信が届きます。

元彼は大手製薬会社の御曹司で、遺産は自社株式を含めて数百億円。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状に導かれ、現代的な魅力を持つ麗子が大活躍する、新時代の遺産相続ミステリー小説です。

『元彼の遺言状』のあらすじ

お金に目がない敏腕弁護士・剣持麗子は、大学時代に3か月だけ付き合っていた元彼が亡くなったことを知ります。

元彼はまだ30歳ですが、以前から重度のうつ病で衰弱していたため、死因はインフルエンザとのこと。

元彼は「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残していました。

彼の死は自然死なのか、殺人なのか?

元彼の死

主人公の敏腕弁護士・剣持麗子は、1年付き合っているメーカー研究開発職の恋人から、0.25カラット未満のカルティエの指輪を差し出され、プロポーズを受けます。

しかしダイヤの小ささに激怒。

そのうえ、勤務する弁護士事務所からのボーナスの減額通告に激怒した麗子は、「辞めてやる」と言い残して、事務所を飛び出してしまいます。

一人でお茶をしていると急に寂しさがこみ上げてきて、イケメンに癒されたいと学生時代の元彼・森川栄治に連絡を取りました。

しかし数日後、栄治の看護師から、彼は30歳の若さで亡くなったと返信がきます。

なぜ死んだのか興味を持った麗子は、大学のゼミの先輩で栄治と親しかった篠田に連絡を取ります。 

篠田は、栄治は大手製薬会社の御曹司で「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」「死後、3か月以内に犯人が特定できない場合、僕の遺産はすべて国庫に帰属させる」など、いくつかの奇妙な遺言状を残したことを教えてくれました。

栄治が亡くなる1週間前に、インフルエンザが治った直後に栄治に会った篠田は、自分がインフルエンザを移して殺した可能性があると言い出します。

巨額の財産の分け前を得るべく、麗子は篠田の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することにしました。

顧問弁護士の死

遺言状には「僕の元カノたちに軽井沢の土地と別荘を譲る」という記載も含まれていたため、麗子は物件の引き渡し日に軽井沢へ向かいました。

別荘では、栄治の飼っていた犬の世話をしてくれている獣医の堂上とその息子・亮、栄治の元カノたち、栄治の兄、栄治のいとこの紗英、栄治の顧問弁護士の村山達と出会い、相続手続きを進めます。

ところが、その晩、何者かによって顧問弁護士の村山の事務所に保管されていた遺書の入った金庫が盗まれ、村山は毒殺されてしまいます。

そのうえ、栄治を病死として取り扱っていた警察が、「犯人選考会」の情報や死亡した栄治の左ももの付け根に注射痕があった事実を聞きつけ、殺人事件として動き出すのでした。

解決

栄治の元カノ・朝陽と一緒に真犯人を探すことにした麗子。

森川製薬が発売を計画している「マッスルマスターゼット」の開発のため、栄治のいとこ・拓未と栄治はゲノムゼットという企業の株式を取得していて、拓未は栄治の死後、なぜかゲノムゼット株式を国庫に帰属させようとしていることを知ります。

拓未が怪しいけれど、彼にはアリバイがあります。

結局、栄治は「マッスルマスターゼットの副作用による事故死」という結論に落ち着きそうになりました。

しかしながら、栄治の叔父から、栄治の愛犬の世話をしていた獣医・堂上の妻と栄治が不倫関係にあったことを聞きます。

堂上の息子の亮は、実は栄治の息子であり、堂上はそれを知ったうえで亮を育てていたのでした。

体調不良で死が近いことを知った栄治は、遺産を亮に残そうと遺言状を書き換えようとしたため、亮が自分の息子でないことを世間に知られるのが嫌だった堂上に殺されたのでした。

同じ動機で、元カノリストを見てしまった村山も殺害。

また、奇妙な遺言状は、反社会的勢力と関係があることが分かったゲノムゼット社の株式を処分するためであることが判明します。

一連の事件を通して麗子の気持ちに変更があり、ずっと無視を続けていた彼氏からの手紙に返信しようとするところでストーリーは終わります。

『元彼の遺言状』を読んだ感想

主人公の麗子のキャラクターが強烈で、話がテンポよく進むため、殺人事件という重苦しい雰囲気を吹き飛ばしてくれます。

「恋を取るか仕事を取るか」「女どうしは敵対するもの」という概念を持った従来の女性像とは異なり、自分のやりたいことをやっている姿はとても新鮮で現代的。

前向きでパワフルな主人公にさまざまなことを気付かされるとともに励まされる、そんな作品です。

キャラクター達が魅力的

冒頭、プロポーズをされた主人公は指輪の小ささに激怒して「お金がないなら、内臓を売ってお金を作ってきて!」と言い放ちます。

あまりにインパクトが強い主人公の登場に、ストーリーにいっきに引き込まれました。

麗子は金の亡者で性格の悪い女性かと思いきや、自分に正直なだけで、たまに見せる家族や他人への思いやりや人情味に惹かれて、最終的には好きになってしまいます。

主人公と兄のやり取りにはついクスッと笑ってしまうことでしょう。

その他の登場人物たちもみんな個性があって、イメージが湧きやすいです。

金銭感覚や暮らしぶりが一般人とはかけ離れていて、華やかなところも新鮮。

麗子の前向きな考え方と活躍ぶりは格好よく、読んでいて元気をもらえます。

法律の世界が垣間見れます

本作の執筆時、作者が現役の弁護士だったということもあって、法曹界のことがリアリティたっぷりに書かれています。

主人公も弁護士なので、弁護士の給与含む実情や、遺産相続、企業のM&Aなどを分かりやすく説明してくれます。

法律に詳しくない人でも興味深く読めて、勉強にもなる内容となっています。

優れたエンターテインメント性

難しい法律関係の専門知識は散りばめられていますが、軽快な文章のためとても読みやすいです。

ストーリー展開の速度も小気味よく、ギャグもちょこちょこと織り交ぜられているので、笑顔になれるエンターテインメント性に優れた小説です。

トリックや犯人の事件を起こす動機が少し物足りない気もしますが、それを超える勢いがあり、読後は爽快な気分になりました。

『元彼の遺言状』はどんな人におすすめ?

『元彼の遺言状』は、多くの人が楽しめる作品だと思いますが、特に以下のような人におすすめしたい小説です。

  • 痛快なエンターテインメント小説が読みたい人
  • 法律ミステリーが読みたい人
  • 普段あまり本を読まない人

美人で優秀な麗子が、遺産の分け前を獲得するため、製薬会社での犯人選考会や暴力団、警察にまで堂々と怯むことなく立ち向かう姿は痛快です。

どこまでも強気でパワフルなので、読んでいると元気が出てきます。

キャラクターの魅力と、きちんと裏付けされた法律関係の知識や設定のおかげで、ストーリーにリアリティがありました。

株式譲渡契約や遺言状の有効性など難しい法律用語が出てきますが、堅苦しさはなく、文章が軽快で分かりやすいため、普段本を読まない人でもスッと読むことができるでしょう。

おわりに|従来とは異なった女性像に新鮮さを感じる新時代のミステリー小説

主人公のキャラクターが強烈で面白いので、ドラマや映画などの映像化も期待してしまう、そんな作品でした。

麗子をどんな女優さんに演じて欲しいかを考えるのも楽しいです。

すでにシリーズ第2作となる『倒産続きの彼女』も発売されているので、新川帆立さんの作品のファンになった人はそちらも読んでみてはいかがでしょうか?

陰惨な殺人事件を取り扱いながらも、笑いももらえる『元彼の遺言状』は、ぜひ沢山の人の手に取ってもらいたい作品です。

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