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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』感想|ミステリーの巨匠が「奇蹟」を紡ぐ

言わずと知れたミステリー作家・東野圭吾。

数々の秀逸なミステリーを世に送り出していますが、彼の作品はミステリーだけではないのをご存知でしょうか?

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」はミステリーとは角度が違った、読者の涙を誘う感動的な物語です。

もちろん東野さんらしい伏線も張り巡らされているので、読み応えは抜群!

ひとりひとりが孤立しがちな現代に、「人と人との繋がりのあたたかさ」を教えてくれます。

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルナミヤ雑貨店の奇蹟
著者東野圭吾
出版社角川文庫
出版日2014年11月25日
ジャンル感動ファンタジー

世界中にファンを持つ東野圭吾作品のなかでも、最も心温まる作品のひとつ。

世界累計1,300万部を記録したベストセラーです。

2017年に山田涼介さんや西田敏行さんをはじめとした豪華俳優陣で映画化されたことで話題となりました。

日本アカデミー賞も受賞しています。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のあらすじ

主人公の3人の少年、そして「ナミヤ雑貨店」を中心に5つのエピソードが繰り広げられます。

過去と未来が交錯する世界線のなかで、最後には深い感動を呼ぶ結末が待っています。

主人公の3人

敦也・翔太・幸平の3人は、盗んだ車で夜の町を逃亡していました。

ところがバッテリーが上がってしまい、敦也が目をつけていた「あばらや」に向かうことになります。

古ぼけた住居兼店舗の廃家。

錆びた看板からは、店の名前も読み取ることができません。

ちょうど良い隠れ家を見つけた3人は、古めかしい雑誌や小物を物色しながら一夜を明かすことにします。

このあばらやこそが、一夜の物語の舞台となる「ナミヤ雑貨店」だったのでした。

過去と未来が交錯する

深夜にも関わらず、あばらやの郵便受けに手紙が投げ込まれる音を聞いた3人。

警察かと思い用心深く確認すると、そこに入っていたのは「初めて御相談いたします。」という書き出しの奇妙な手紙でした。

誰も住んでいないはずの雑貨店に、悩み相談の手紙が届くことに疑問を抱いた3人は、様々な予測をしながら真実を突き止めます。

それは、ナミヤ雑貨店の郵便受けを通して、過去の人間から手紙が届いているということでした。

悩み相談受け付けます

ナミヤ雑貨店について、40年前の雑誌が残っていました。

それは、子どもたちとの交流から始まった”ナヤミ”相談が、いつしか大人からの匿名の相談も受け付けるようになったというもの。

心優しい幸平の発案で、せっかく悩み相談の手紙を書いてくれているんだから、返事を書いてあげようと、3人は奮闘しはじめます。

32年前の世界から届く手紙には、現代を生きる彼らにとって当たり前のケータイやテレビ電話も伝わりません。

過去とのやり取りを通して、彼らの心が次第に動かされていきます。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読んだ感想

東野作品が好きで多くのミステリーを読んできましたが、個人的には最も気に入っています。

東野さんらしいすっきりとした読後感もさることながら、大切な人に会いに行きたくなるような温かさを持っている作品でした。

涙もろい方はハンカチを用意して読まれることをおすすめします!

手紙が届ける思い

メールやLINEでのデジタルなやり取りが主流になった今、相手のことを想って手紙をしたためるということは、ほとんどなくなってしまいました。

特に、この作品が発売された2014年当時、LINEはまだ若者向けの新しいツール。

短い時間軸のなかだけでも見ても、世の中は大きく変化しています。

敦也たち3人はもちろん、ナミヤ雑貨店に手紙を送ってくる人々はみな、自分の悩みとじっくり向き合い、言葉にしていきます。

こうした手紙の良さは、現代では失われつつあるのかもしれません。

思いのこもった直筆でのやり取りが相手の心をほんのり温かくする。

そんな忘れがちなことを思い出させてくれます。

人と人との繋がり

誰の役にも立てない自分でも、この手紙の向こうには返事を待ってくれている人がいる。

いつしか3人は、代理で始めた悩み相談に責任感を感じるようになります。

32年前は雑貨店の店主に悩み相談ができる時代だったのが、いつしか誰しもが孤独を感じるような時代になってきています。

そんなときにこの作品は、人と人との繋がりが自分を生かしてくれているということを改めて教えてくれました。

ちょっとした悩みだけど、今度お父さんに相談してみようかな。

最近連絡していなかったおばあちゃんに、電話してみようかな。

そんな風に、ふっと心が軽くなって、誰かと寄り添いたくなる作品です。

ミステリーとファンタジーの絶妙な融合

3つ目のエピソードにあたる「シビックで朝まで」では、ナミヤ雑貨店の店主・波矢雄治にスポットが当たっています。

在りし日の雄治が、どんな思いで相談に乗っていたのか。

そして相談者は回答を得ることで本当に幸せになれたのかどうかを確かめていくストーリーです。

エピソードのなかでも特に重要な、「時空をこえた手紙のやり取り」の真相が明かされる部分ですが、ひとつひとつのピースがゆっくり合わさっていくような感覚は、さすがミステリー作家!の一言でした。

ファンタジーでもありますが、単なる夢物語ではないからこそ、読者をわくわくさせてくれます。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』はどんな人におすすめ?

この作品は、こんな方におすすめです。

  • 感動する物語が読みたい人
  • ファンタジーが好きな人
  • 東野作品が好きな人

特に東野作品が好きな方は、主流であるミステリーと毛色の違う作品だからこそ、新鮮で惹きつけられるのではないかと思います。

「ミステリー作家が描くハートフルなファンタジー」が、読んだ人の心をほっこりと温かくしてくれます。

おわりに|『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は奇蹟が繋げる物語

ミステリー作家が描くファンタジー。

5つのエピソードが最後に結びつくところは、さすが東野圭吾と読者を唸らせます。

ファンタジーのなかにも、強いメッセージ性を持ったこの作品は、閉鎖的になってしまった今の時代にこそ必要な物語かもしれません。

特に結末では、悩みを抱えて立ち尽くしている人にこそ響く、「ナミヤ雑貨店」からのメッセージがあります。

自分が今ここに立っていられるのは、奇蹟の連続があったからなのかもしれない。

読み終えたとき、そんな風に感じられる作品です。

大切な人のことを思いながら、じっくりと時間をかけて読み味わってみてください。

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