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『横道世之介』感想|思い出したとき、思わず笑顔になる人はいますか?
人生には、様々な出会いが訪れます。 地元のお店に入ったとき、以前利用していた電車に乗ったとき、ふと、昔を思い出すことがありますよね。 思い出の中のあなたは、そして傍らにいる人はどんな顔をしていますか?笑っていますか? もう会うことはないかも... -
『ラビット病』感想|凸凹カップルが織りなす愛らしい日常
数々の恋愛作品を手がける直木賞作家、山田詠美さんの19作品目の小説「ラビット病」。 作品のあとがきに、「この物語は、あくまでフィクションである。」と書かれていますが、そのすぐ下に(ほんとだからね!!)と吹き出しのような言葉を間に挟んでいます... -
『強運の持ち主』感想|瀬尾まいこが書く占い師は一味違う
「占い」という言葉に、どんな印象を受けますか? 最近ではメディアでも特集されることが多く、興味のある方が増えているのではないでしょうか。 当たる当たらないは別として、友人や家族ではなく、他人に話を聞いてほしいときが誰しもあるかと思います。 ... -
『子育てはもう卒業します』感想|子どもの人生は子どものもの
子育てをしていると「子どもってなんでこんなに手がかかるの?」「こんな大変な生活がずっと続くの?」「もうやだ疲れたー!」とげんなりしてしまうことがあります。 どんなに可愛い我が子でも、いうことを聞かなかったり、思い通りに育ってくれないと、親... -
『大事なことほど小声でささやく』感想|心を揺さぶり、目頭を熱くさせる
普段どのような小説を読んでいますか? ワクワクする冒険小説、ドキドキするサスペンス小説、ときめく恋愛小説など、世の中には多くの小説が存在しますよね。 数ある小説の中から今回ご紹介するのは、笑って泣ける人情小説『大事なことほど小声でささやく... -
『かがみの孤城』感想|過去と現在のあなたを救う”大丈夫”になるための物語
あなたにとって学校とは、どんな場所でしたか? この問いに「楽しいことしかなかった」「みんなと仲が良かった」そう答えたのでしたら、あなたにこの本は必要ないのかもしれません。 私にとって学校は、楽しいと思えるものではありませんでした。 ニュース... -
『高慢と偏見』感想|200年経っても色褪せない究極のラブロマンス
作者のジェーン・オースティン(1775-1817)は、イギリスを代表する女流作家です。2017年には、没後200周年を記念して10ポンド札の顔にも選ばれました。 そんな彼女の愛され続ける代表作「高慢と偏見」は何度も映像化され、2009年に公開された「プライドと... -
『だいすき ぎゅっ ぎゅっ』感想|子ども達との大切なふれあいタイムを楽しんで。
子ども達との貴重なふれあいタイム、どうお過ごしですか? 絵本を一緒に読むという方も多いのではないでしょうか。 今回ご紹介する絵本は、絵本を読みながらも、ついつい子ども達を抱きしめたくなる、そんなあたたかく、楽しい絵本といえるでしょう。 乳幼... -
『ストーリー・セラー』感想|有川浩が描く落涙不可避の人間ドラマ×奇病
ストーリー・セラーは致死性脳劣化症候群という「思考すればするほど寿命が減る」架空の病を患い思考することを禁じられた女性の小説家と、その夫の苦悩と恋愛を切実に描いた作品です。 そんな切なくて泣ける、ストーリー・セラーのあらすじと感想を紹介し... -
『花のノートルダム』感想|泥棒作家ジュネが汚辱を栄光に変える
1940年代のフランスで、ある男が一つの小説を紡ぎ出しました。 トイレットペーパーに書きつけられたこの小説のタイトルは『花のノートルダム』。20世紀最大の怪物と呼ばれた、小説家であり戯曲家でもあるジャン・ジュネの処女作です。 自伝的小説である本...