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『高慢と偏見』感想|200年経っても色褪せない究極のラブロマンス

作者のジェーン・オースティン(1775-1817)は、イギリスを代表する女流作家です。2017年には、没後200周年を記念して10ポンド札の顔にも選ばれました。

そんな彼女の愛され続ける代表作「高慢と偏見」は何度も映像化され、2009年に公開された「プライドと偏見」はアカデミー賞にもノミネートされています。

また、誰もが一度は聞いたことのある大ヒット映画「ブリジット・ジョーンズの日記」は「高慢と偏見」のパロディとしてよく知られています。

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『高慢と偏見』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル高慢と偏見
著者ジェーン・オースティン 大島一彦訳
出版社中公文庫
出版日2017年12月22日
ジャンル恋愛小説・ラブロマンス

「高慢と偏見」はこれまで幾度も翻訳されていますが、その中でも、中公文庫から出ている大島一彦氏翻訳がおすすめです。

ヒュー・トムソンの美しい挿絵や、訳者序文で当時の社会背景について詳しい説明も入っていてイギリス文学に初めて触れる方にも読みやすい一冊になっています。

『高慢と偏見』のあらすじ

この作品は、タイトルの通り登場人物たちが自らの「高慢さ」と「偏見」に苦しめられながらも成長していく物語です。

はじまりと出会い

イングランド南東部のロングボーンに住む中流階級のベネット家には美しい5人姉妹がおりました。

ある日、ベネット家の近くに美しい独身の資産家ビングリーが引越しをしてきます。

別荘で開かれた舞踏会でビングリーは姉妹の中で1番美人で心優しいジェインに惹かれました。

そして、ジェイン自身も物腰の柔らかく好青年のビングリーに好意を持ちます。ベネット夫人は自身の思惑通りと大喜び。

別荘に訪れていたビングリーの友人ダーシーもハンサムな独身です。さらにはビングリー以上のお金持ちですが、その高慢な性格からエリザベスに失礼な態度を取って最悪な第一印象を残してしまいます。

しかし、そのような態度を取りつつも本心では聡明なエリザベスに心を惹かれて目が離せませんでした。そんなダーシーの熱い視線にエリザベスも戸惑いながらも何故か彼を意識ぜずにはいられません。

ハンサムな将校との出会い - ウィカム編

その後、エリザベスは近くの町でハンサムな将校ウィカムと出会います。

女性の扱いに慣れしたウィカムにエリザベスは好感を抱きますが、ウィカムといる時に偶然ダーシーと再会し、ウィカムとダーシーが幼馴染であることを知ります。ウィカムからダーシーの不誠実な行いを聞かされ、ダーシーへの偏見は強くなっていきました。

それに加えて、ジェインと良い雰囲気だったビングリーがダーシーと共にロンドンへ行ってしまい、

ジェインと離れた理由もダーシーの仕業だという噂を耳にしてしまいます。

プロポーズと手紙 - ダーシー編

時が経ち、エリザベスへの気持ちを抑えきれなくなったダーシーはついにプロポーズをします。

彼のことが気になりながらもウィカムからの話を聞いてたエリザベスはプロポーズを断ってしまいます。

しかし、その後送られたダーシーからの手紙を読んだことで、他人から聞いた噂だけを信じ、ダーシーを偏見の目で見ていたことに気づき始めるのです。

その後、事件に巻き込まれたエリザベスの妹を見返りを求めず救ったダーシーを見て、彼への愛を確信します。

一方ダーシーの方も、エリザベスへの気持ちから自分の高慢な態度を認めて見直していくのです。

同時に進行する、惹かれあっているのに身分差からすれ違ってしまうビングリーとジェインの恋の行方にも目が離せません。

登場人物たち

  • ベネット氏(父):ロングボーンの地主、皮肉屋。
  • ベネット夫人(母):娘たちに良い結婚をさせることが唯一の生きがい。
  • ジェイン:長女。美しく、誰に対しても優しい心を持つ。ビングリーに想いを寄せる。
  • エリザベス:次女。頭が良く、誰に対しても物怖じしない性格。高慢な男なのにダーシーのことが気になってしまう。
  • メアリー:三女。真面目で勉強家。
  • キャサリン:四女。明るく愛らしいが無分別。
  • リディア:五女。明るく愛らしいが愚かで軽薄。
  • ビングリー:裕福で優しくハンサムな青年。ジェインに好意を持つ。
  • ダーシー:ビングリーの親友。裕福でハンサムな青年だが女性を見下している。エリザベスから目が離せない。
  • コリンズ:ベネット家の相続人。女性の表面しか見ていないため、ジェイン、エリザベス、近所のシャーロットと結婚対象の相手をころころと変える。
  • ウィカム:将校としてやって来たハンサムな青年。次々と女性を誘惑する。幼馴染のダーシーとは何かしらの因縁がある。

『高慢と偏見』を読んだ感想

これまで読んだ小説で、こんなにも心惹かれ、共感した作品はありませんでした。

作者ジェーン・オースティンは、若い頃の叶わなかった憧れの人との自分の実体験からこの物語を描いたと考えられています。

そんなリアルな作品だからこそ200年経っても色褪せないのです。

当時の結婚観について

この作品をより楽しむには、当時の結婚観を理解しておくことが必要です。

当時のイギリスの女性にとって、結婚が社会的地位を保障する唯一の手段でした。女性には相続権がないため、家も土地も遠縁の男性が引き継ぐことになります。

実際に物語の中では、男児のいないベネット家に相続人であるコリンズがやってきます。牧師のコリンズは妻探しをしていました。

エリザベスの母、ベネット夫人は冴えない男コリンズとエリザベスを無理矢理結婚させようとしたり、他の娘達もお金持ちに嫁がせることのみ考えているため、非難されてしまいがちです。

しかし、社会背景を知れば、自分が老後贅沢な生活をしたいという理由のみでなく、娘の安定した幸せな将来を思い、結婚させようとしていることが分かります。

エリザベスは必死な母からの圧力にも負けず、コリンズのプロポーズを断りました。

しかし、エリザベスの友人シャーロットが傷心のコリンズを誘惑し、彼の妻の座に収まってしまうのです。

エリザベスはシャーロットを軽蔑しますが、20代後半で器量も良くないシャーロットはこうでもしなければ結婚はできないのです。

魅力的なキャラクター

上記にもある通り、女性の幸せは結婚のみとされていた時代。もしも、生涯独身の場合いは家の居候として肩身の狭い思いをし続けなければいけないのです。

そんな状況でも、世間の常識に左右されず、自分の意思をしっかりと持つエリザベスは世界中の多くの女性に支持され続けています。

彼女への共感も長く愛されている理由の一つでしょう。

また、ダーシーのキャラクターも魅力的で人気があります。

プロポーズを断られた後にエリザベスに宛てた手紙は、便箋2枚の裏表にびっしり書かれていて、途中からは改行もなくなってしまっていると表現されています。

ここから神経質で高慢なダーシーへのイメージががらりと代わり、エリザベスへの真っ直ぐな思いとその必死さと不器用さに読者はみな彼を応援をしたくなってしまうのです。

物語後半、エリザベスの妹を救った際の「あなたのご家族に恩を着せるためではありません。

ご家族には敬意を払っていますが、僕はあなたのことしか考えていなかった」この正直でチャーミングなセリフとギャップに読者は夢中になってしまいます。

『高慢と偏見』はどんな人におすすめ?

高慢と偏見はこんな人におすすめです。

  • ラブロマンスが好きな人
  • 読み応えのある小説が読みたい人
  • 少女漫画が好きな人

何度も映像化されている「高慢と偏見」には女性たちの大好きな、

  • 一つ屋根の下でドキドキな展開
  • 何度も訪れる運命の再会
  • 政略結婚(エリザベスとコリンズ)
  • 恋路を邪魔するライバル(ウィカム)
  • 身分差から反対する家族の存在(ダーシーの叔母)
  • たくさんの障害と身分差を乗り越えた真実の愛

といったラブロマンス要素がたくさんあります。

挿絵もあり、会話文が多く読みやすい作品なので、少女漫画好きにもおすすめです。

おわりに

分冊の長編小説で、その難しそうなタイトルからも敬遠されがちですが、ページを1枚めくれば200年も愛され続ける理由も納得してしまいます。

大きな事件が起きるわけではないですが、ユーモアたっぷりの文体や、たまに出てくる飽きのこない作者の皮肉に惹きつけられます。

ぜひ偏見を捨てて手に取ってください。

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