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『子育てはもう卒業します』感想|子どもの人生は子どものもの

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子育てをしていると「子どもってなんでこんなに手がかかるの?」「こんな大変な生活がずっと続くの?」「もうやだ疲れたー!」とげんなりしてしまうことがあります。

どんなに可愛い我が子でも、いうことを聞かなかったり、思い通りに育ってくれないと、親だって嫌な気持ちになりますよね。

心も体も健康で健全であって欲しい、できればいい成績をおさめて、いい大学に入って、いい会社に就職して・・・親の望みは尽きません。

我が子が独り立ちして立派に生きていけますようにと願うあまり、ついつい本人の気持ちを無視して、暴走してしまうこともあるでしょう。

この本の3人の主人公もまさにそうでした。

子どもの人生は子どものもの。

子どものためにも、自分のためにも「子育てはもう卒業します」と決めた3人。

一体どんな経験から、その宣言にたどり着いたのでしょうか。

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『子育てはもう卒業します』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル子育てはもう卒業します
著者垣谷美雨
出版社祥伝社
出版日2013年12月11日
ジャンル家族小説

垣谷美雨さんの小説です。3人の主人公の目線で語られる形式で物語が進んでいきます。

それぞれに奮闘する主人公に感情移入しながら読み進めることができます。

垣谷さんは

など、結婚や人生にまつわるテーマを盛り込んだ作品を多く書いています。

『子育てはもう卒業します』のあらすじ

1950年代後半生まれの3人の主人公。

楽しく学生生活を送っていた3人ですが、就職で辛酸を舐めます。

「女子社員は男性社員の嫁候補」という時代。

「なんのために東京に出てきたんだろう」「なんのために大学に入ったんだろう」と、思い詰めます。

なんとか就職したものの、その後の生活でも苦労が絶えません。

「子どもにはこんな思いをさせたくない」という気持ちを強くしていきます。

お受験ママ・淳子

1人目の主人公・淳子は子どもを付属中学に入れるために必死でした。

教育費を捻出するため、大嫌いな義理の両親の家の離れに住んで住宅費を浮かせています。

中学受験を控えた長男は、週5日の塾通いをしても、まったく成績は伸びません。

長男の将来に大きな不安を感じた淳子は、舅のコネを使えば目的の中学校に入れるかもしれないと思い悩みます。

娘には手堅く生きてほしい・明美

2人目の主人公、明美には高校生の一人娘がいます。

明美は一生続けられる、手堅い職業について欲しいと願っていました。

娘は英文科に進学を希望していましたが、明美は猛反対します。

仏文科を卒業し就職に苦労した明美は、自分の二の舞だけにはなってほしくなかったのです。

看護学部や薬学部を勧めますが、ひどく反発されてしまうのでした。

駆け落ちの恋に後悔する紫

3人目の主人公は、親の反対を押し切ってフランス人の男性と結婚した紫です。

厳格で古い体質の田舎で育った紫には、自由気ままで、刹那的に今を楽しむ夫が魅力的でした。

ところが、娘が女優として活躍するようになると、今までとは違う価値観を抱くようになります。

金銭的に娘を頼る姿や気ままな働きぶりにうんざりするのです。

それでも杏里は父親が大好きで、家族の中で疎外感を感じるようになってしまうのでした。

『子育てはもう卒業します』を読んだ感想

淳子、明美、紫。

それぞれの目線でテンポよく語られる物語で、とても読みやすかったです。

3人の主人公の目線に立って、感情移入しながら読み進めることができました。

18歳で上京してきた出身の違う3人が、18歳の出会いからずっと友情を大切にしているのも素敵だと思いました。

結婚や出産を機に疎遠になったり、お互いの境遇を羨ましく思って心が離れても、友情が続いているんです。

時に悩みを分かち合ったり、仲違いしながら、最後はみんなで「私たち頑張ったよね」と認め合います。

育児には絶対的な正解がなく、母親はみんな悩みながら、葛藤しながら手探りで頑張っていますよね。

お互いを認め合える存在がいることは心強いだろうなと思います。

子育て以外にも問題を抱えながら

主人公の年代は自分よりずっと上なのに、子育て期の悩みはそれほど変わらない気がします。

就職で苦労するエピソードや職場復帰のエピソードもそうですが、この本では女性として生きることの難しさも描かれています。

  • 嫁姑関係
  • 同居問題
  • 夫との価値観の違い

女性は母でもあり妻でもあり嫁でもあります。

ただ子どもを育てるだけではなく、家族の問題を一緒くたに引き受けなければなりません。

常に色んな悩みに振り回されながら生きているのです。

淳子は長男のためにと我慢して我慢して同居の道を選びます。

舅や姑以外にも小姑もいて、ダメ出しされたり小言を言われたり、相当なストレスではないでしょうか。

それでも耐えててすごいなと感心しました。

わたしならちょっと無理です。

子どもに就職で大変な思いをさせたくない、その一心ですね。

「母は強し!」ということでしょう。

親の心、子知らず

明美は反発する娘に「手に職を」と看護学部や薬学部を勧めます。

資格さえあれば、どこでだって食べていけます。

食いっぱぐれて路頭に迷う心配もなさそうですよね。

親としては、確実に自立できそうな道を願うのは当然だと思うのですが、子ども本人の気持ちに配慮せずに押し付けるのはどうかなぁと思ってしまいました。

関係が近ければ近いほど、例えそれが正論であっても、聞き入れるのが難しいことってありますよね。

いくら親が「あなたのことが心配で」「あなたのためを思って」と伝えても、逆効果になってしまいます。

お嬢様育ちの紫が家を飛び出したのも、父親との確執が会ったからです。

親の心、子知らず。

そして逆もまた然りですね。

子どもに過度に期待したり、レールを敷き詰めることは、時に子どもを苦しめてしまうということを忘れてはいけません。

子育ての終わりはいつなのか

子どものため、子どものためとがんばってきた3人。

それは、自分自身のためでもありました。

子どもの気持ちを尊重せずに意見を押し付けるような場面は、子どもの人生に介入することで人生をやり直そうとしているのでは?と思わせます。

子どもを立派に育て上げることで母親としての評価を得て、就職で感じた辛い気持ちを吹き飛ばしたかったのかなあと。

その辺りは少し自己中心的に写りました。

親のエゴなのではないかと。

特に兄弟を育てている淳子は長男と次男の扱いの差が激しく、結果自由にさせた次男の方が大成したり……つくづく育児に正解はないと思いました。

仕事を辞めたい、大学を辞めたいと言い出した時の淳子のキレっぷりは、すごく共感しました。

あんなに頑張ったのにね……安泰だと思っていたのにね……。

そして3人が最後にたどり着いた結論は、

  • 子どもは思い通りにいかない
  • 子どもの人生は子どものもの

ということです。

子どもが社会人になってようやくその境地に達するのだと思うと、現在小学生と幼稚園の子をもつ私は気が遠くなりそうです。

子どもが何歳になっても、心配で仕方ないのが母親なんですね。

  • 子どもを信じて
  • 子どもに任せる

これはなかなか難しいことのようです。

難しいことだからこそ、主人公たちはあえて「もう卒業しよう」と宣言したのです。

『子育てはもう卒業します』はどんな人におすすめ?

「子育てはもう卒業します」はこのような人におすすめです。

  • 垣谷美雨さんの小説が読みたい人
  • 子育てをテーマにした本が読みたい人
  • 子育てはいつまで?と疑問に思ってる人

特別ドラマティックな展開があるわけではなく、よその家庭の子育ての苦悩を覗き見るような感覚で読める本です。

「子離れ」について考えるきっかけとなる、等身大の一冊と言えるでしょう。

年齢的には上の世代の話でも、きっと世のお母さんたちは共感できる部分も多いはずです。

この本を通して「隣の芝は青いけれど、私もちゃんと頑張ってる」「みんなそれぞれ頑張っててえらい!」と認められるのではないでしょうか。

じんわりと勇気が湧いてくるお話でした。

おわりに

こんな言葉があります。

「小さい時は手をかける、大きくなったら声をかける、そして最後は目をかける」

子育てセンターで相談員の方が教えてくれた言葉です。

  • 乳児期はスキンシップ多めに
  • 幼児期は手取り足取り経験を増やす
  • 学童期は手は出さずに声をかけて見守る
  • 思春期以降はただ見守る

というように干渉を少なくしていくということだそうです。

この本を読んで、その言葉を思い出しました。

適切な距離感を大事にして、子どもの応援をして行けたらいいなと思います。

卒業を宣言できる日がくるのが楽しみになる一冊です。

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