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『QJKJQ』感想|殺人という絆で結ばれた家族の末路とは

17歳の少女の家には、”専用の部屋”があった。

家族はその部屋で、日々殺人を行っていました。

それぞれのスタイルを持って日々繰り返されるそれは、人には受け入れられなくとも少女の日常の光景でした。

それが少女の家族の形であり、絆だったのです。

しかし、ある日その均衡が崩れる事態が起こり少女の日常は乱されていくのでした。

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『QJKJQ』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトルQJKJQ
著者佐藤究
出版社講談社
出版日2021年6月21日
ジャンルサスペンス

一見どこにでもいる4人家族。

しかし、そこには日々残忍な殺人を繰り返す4人の殺人鬼が住んでいる。

衝撃の世界と展開から目が離せない驚愕のサスペンスです。

『QJKJQ』のあらすじ

場所は、東京の郊外。

一家はガレージと庭付きの1戸建てに住んでいます。

家族はその家で、日々殺人という日常を繰り返していました。

一家の長女、市野亜李亜(アリア)もその一人です。

家には”専用の部屋”があり、そこで繰り広げられるのはそれぞれのこだわりを持った殺人劇でした。

家族のスタイル

母の杞夕花(キユカ)は40代ですがとても若々しく魅力的な女性です。

それゆえ、キユカについてくる若い男たちはなんの疑いもなく”専用の部屋”案内されるのです。

キユカのスタイル。

フィットネスで使うバーベル用の9キロあるシャフトで頭を殴り、助けを乞う男たちの顔面にシャフトを突き刺す・・・。

兄の浄武(ジョウブ)は、ほとんど部屋から出てきません。

しかし何かしらの手口で女を家に呼び、自ら訪ねてきた女は”専用の部屋”に案内されます。

ジョウブのスタイル。

鋼で作られたマウスピースで女の喉を嚙みちぎり、喉に大きな穴をあける。

さらに、苦しんでいる女の胸から心臓をえぐりだしその心臓とマウスピースを天秤にかける・・・。

そして父の桐清(キリキヨ)。

住宅販売の仕事をしている52歳、いつも『日本住宅売買新報』を読んでいます。

どこにでもいる優しい父親。

アリアが父親の殺人現場を目撃したのはたった1回でした。

しかしキリキヨのそれは、あまりにも恐ろしいものでした。

キリキヨのスタイル。

まず相手の自由を奪い注射をし、そこから透明なチューブをつなぐ。

そのチューブは、被害者の口に差し込まれ苦しみの中自分の血液を飲まされる・・・。

それぞれのスタイルで殺人を繰り返す。

これが市野亜李亜の家族。

ある異変に気づく亜李亜

その朝はいつもとは明らかに違っていました。

滅多に部屋から出てこない兄が朝ごはんのテーブルにつき、家族全員で食卓を囲んでいるのです。

その珍しい光景はなんのアクションも起こさずに終わり、またいつもの日常に戻っていったアリア。

しかしその日、彼女は強烈な体調不良に見舞われ家で倒れこむように眠りました。

そしてその家で目を覚ました時、アリアの日常は一変することになります。

兄の死をきっかけに、動き出す運命

アリアが目を覚ましたその日、家の些細な異変に気づきます。

何か変だ。

その日、兄は部屋で殺されていたのです。

現場は兄の部屋、そして凶器はおそらくパン切ナイフ。

なぜ?だれが?

少ない手がかりの中、アリアは犯人の手がかりを探し始めます。

変わった家庭だったとはいえ彼女の日常であった4人の家族。

殺したい、殺してやりたい。

いつもの日常との奇妙な食い違い。

いつからおかしくなったのか。

父から渡された『日本住宅売買新報』。

兄の死の真相を探って行くうちに、アリアは異様な現実に侵されていきます。

『QJKJQ』を読んだ感想

衝撃的な殺人一家の様子が綴られていくこの作品。

読み進めるのにはなかなか勇気がいりますが、息つく間もない怒涛の展開に目が離せません。

現実離れした家族

私たちは平凡な日常に生きていて、おそらく周りの人もそうであろうと疑いもしません。

しかし、この市野家は違います。

世の中に溶け込みながらも、常軌を逸した生活をしているのです。

さらに言えば、その生活がアリアにとっては日常なのです。

アリアは家族の現場を見て育ち、自らも家族と同じように過ごすことである種の絆を感じているのではないでしょうか。

兄の死後のアリアの行動

アリアは、兄の部屋で死体を発見したことで動揺していました。

そして動揺はしつつも、少しでも多くの情報を得るために死体やその状況を確認しています。

そして、犯人を殺したい一心で真実に近づき始めるのです。

しかし、その後母も謎の失踪。

まったく本心の見えない3人の家族、そんな家族のために危険を冒すアリア。

ここでも、アリアの家族に対しての複雑な絆のようなものが感じられます。

完全に世に紛れて完璧な殺人を行っていたはずの家族が殺されることは、アリアにとって不可思議でしかなかったのです。

ではいったい誰が、なんの為にその殺しを実行したのか。

アリアの胸に浮かんだ一つの疑惑がこの本のクライマックスへ向かっての見どころになってきます。

所々に現れる、殺人現場映像の記述

この本の各所には、監視カメラで捉えたような殺人現場の様子がえがかれています。

市野家の”専用の部屋”ではないその場所は、いったいどこで、いったい何なのか。

様々な場面の、現場の様子が鮮明に写されているこの映像が時折読む者の不安感を煽ります。

【分類:Ca→Ab資料/映像】

観測カメラA-01

20■■年■月■日

この文字の示す意味とは・・・。

『QJKJQ』はどんな人におすすめ?

読み進めていくと、怒涛の展開でどんどん読み進めてしまうこの本。

緊張感の中にも、疾走感を感じることができます。

『QJKJQ』はこんな人におすすめです。

  • 疾走感のある話が好きな人
  • 先の読めない展開が好きな人
  • 怖い話に免疫がある人

ぜひ最後の結末まで読み進めてください。

おわりに

現実では起こりえないような殺人一家の日常。

その世界に巻き込まれたとき、人はどんな感情になるでしょうか。

そして、それを上回るさらに大きな衝撃を受けたとき何を思うのでしょう。

アリアの見てきた日常、謎の多い家族、残された殺人の映像記録、そこにはどんな真実が存在してるのか。

殺人を繰り返してきた一家に待っていた結末とは。

この話を読み終わった後、あなたの日常は今までのものではなくなっているかもしれません。

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