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『新世界より』感想|細部まで作りこまれた圧巻のSFストーリー

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映画化されたホラー『黒い家』や『悪の教典』、嵐の大野智さんがドラマの主演を務めたことで話題になったミステリー『鍵のかかった部屋』など、様々なジャンルの小説でベストセラーとなっている「貴志祐介」さん。

そんな貴志祐介さんが手がけた本格SF小説が『新世界より』です。本書は「第29回日本SF大賞」や「<ダ・ヴィンチ>が選ぶ2008年のプラチナ本第1位」など、数々の賞を受賞しているため、ご存じの方も多いかもしれませんね。

可愛い絵柄でアニメ化と漫画化もされています。

しかしながら、文庫本版で上・中・下と3冊あり、どれも厚さがあるため、手に取るのを躊躇される方も多いのではないでしょうか?

今回は大ヒット小説『新世界より』についてご紹介していきます。

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『新世界より』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル新世界より
著者貴志祐介
出版社講談社
出版日2011年1月14日
ジャンルSF小説

貴志祐介さんが構想に30年を使って書かれた、著書としては7冊目にあたるSF小説の傑作です。

エンターテイメント小説の鬼才として、読者を飽きさせない工夫が満載の一冊となっています。

小説の舞台は、1000年後の日本。

日没前になると、公民館から「家路」の音楽が流れる、自然豊かで美しい世界です。

本書に何度か登場シーンがある「家路」は、ドボルザーク作曲の交響曲第9番「新世界より」の第2楽章の旋律に基づいて作詞・編曲された歌曲で、小説のタイトルはここから付けられているようです。

『新世界より』のあらすじ

物語は主人公の書いた手記という形で進みます。

主人公の年齢が12歳・14歳の少女時代、26歳の成人時代に分かれて、ストーリーが展開しています。

厳重に隠されていた世界の秘密

舞台は1000年後の日本の神栖66町。

科学技術は後退しており、「呪力」と呼ばれる特殊な力(念動力)を手に入れた人々が、八丁標(はっちょうじめ)で閉ざされた自然豊富で美しい町の中で、平穏に暮らしています。

しかしながら、不気味な悪鬼や業魔のおとぎ話が繰り返し学校で教えられ、バケネズミを始めとする奇妙な生物たちが町の外には多数存在し、どこかしら違和感を感じる世界。

ある日、主人公たちは隠された世界の秘密を知ることになります。

それは人類の血塗られた歴史を知ることでもありました。

呪力という強力な力を手に入れた人間は互いに殺戮を繰り返すようになり、暗黒の時代が続いたのです。

そこで、同種間攻撃を避けるための攻撃抑制機能と愧死機構(人間を攻撃すると呪力で自らが死に至る)を遺伝子に組み込むことで、なんとか平和を保つことに成功します。

これらの情報を、大人たちは世界を守るため子どもたちにすべて隠し、記憶や思想、命などを管理・統制していたのでした。

外来種バケネズミとの戦闘と、仲間の業魔化、町からの逃走

世界の秘密を知ってしまったことで、町の大人に呪力を封印されてしまった主人公たち。

そんな折、突如襲ってきた外来種のバケネズミたちとの激しい戦闘に知恵を絞って必死に戦います。

やっとの思いで勝利を収め、大人たちに処分されることもなく、呪力を取り戻した主人公たちは平穏な二年を過ごすことになりました。

しかしながら、今度は主人公の仲間の一人が業魔となってしまいます。

業魔化とは、無意識の暴走により呪力の異常漏出が制御不能に陥った状態(パニック障害に近いもの)のことだったのです。

呪力の異常漏出により、周囲のものをすべて異形化させてしまう業魔となった仲間は、押し寄せる大地に沈み命を落としてしまいました。

ある日主人公は、悪鬼とは人間に対する攻撃抑制を持たず、愧死機構が働かない遺伝的欠陥を持った実際に過去に存在した人間であることを知ります。

この町の仕組みはすべて、業魔と悪鬼の出現を防ぐために構築されたものだったのです。

そんな中、主人公の仲間が、自分が町に処分されかけていることを感じ取り、殺される前に町から逃げ出すことを決意しました。

もう一人の仲間も一緒に、そのまま町を去って身を隠してしまいます。

悪鬼の出現とバケネズミとの戦い

それから8年がたち、人間に従順だと思われていたバケネズミが、突如人間に反旗を翻しました。

しかもなんとバケネズミは悪鬼を仲間として連れてきたのです。

主人公はその容姿から、悪鬼の少年が過去に町から去った仲間達の忘れ形見だと気付きます。

悪鬼を前に、攻撃抑制と愧死機構を持つ神栖66町の人間たちは、なすすべもなく殺害。

そんな中、1000年前に呪力を持つ者を殺害するために作られた大量破壊兵器「サイコ・バスター」が、まだ使える状態で東京に眠っている可能性があることがわかりました。

主人公たちは「サイコ・バスター」を手に入れるため、今では恐ろしい廃墟となっている東京へ向かいます。

すぐ近くまで迫りくるバケネズミと悪鬼をまきながら、なんとかサイコ・バスターを手に入れた主人公。

しかしながら、悪鬼に対抗する最終手段だったにも関わらず、失敗してしまいます。

絶体絶命の状況の中、主人公は少年は実は「悪鬼」ではないのではないかと見破り、死亡させることに成功しました。

主人公は新たな悪鬼や業魔の出現を危惧しつつも、未来への希望を抱いて手記を終えます。

『新世界より』を読んだ感想

貴志祐介さんの作品は、難解な言葉や漢字が多く出てきたり、心理学の話が出てきたりと、多くの知識の蓄積と知的さを感じるのに、一般人でもスラスラと読みやすいのが特徴です。

中でも『新世界より』は特におすすめの傑作だと思います。

物語の山場が多く、飽きさせない展開

最初の200ページほどは風景描写や物語の背景についての説明が続くため、少し読み進めるのに精神力が必要ですが、その後は本当に面白く、ストーリーに引き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。

個性豊かで魅力的なキャラクターたちとの友情やロマンスの要素もあり、ホラー的な怖さもあり、迫力のある戦闘シーンもありで、長くても飽きさせません。

著者の筆力がすごいので、すべての情景が鮮明に目に浮かび、悪鬼とのやり取りには皆さん手に汗握ることでしょう。

主人公を始めとする少年少女が知恵を絞って危機を切り抜ける姿に、思わず応援してしまうこと請け合いです。

著者の想像力と練られたストーリーにうなる

動植物、心理学、戦術、歴史、遺伝子、漢字などに関する豊富な知識に基づいた、著者の想像力の凄さに感動します。

勉強にもなり、非常に読んでいて楽しいです。

また、著者が30年間温めて書いたストーリーなので、細かい設定までしっかりとしているのが伝わってきて、伏線が小説内に数えきれないほど張り巡らされています。

最初は多くの謎に包まれていて世界が混沌としていますが、徐々に明らかになっていくのが気分爽快。

私は何度か読み返していますが、そのたびに新しい発見があり楽しいですね。

残虐なシーンや描写が多いですが、ストーリーが骨太でしっかりしているので、その一部として違和感なく受け入れることができると思います。

人間の怖さについて考えさせられる

人間が核兵器にも匹敵する力を持つ呪力を使えるようになったら、というのがストーリーのテーマとなっています。

呪力を持った人間が持たない人間を奴隷としたり、大量虐殺したり、呪力を持つ者同士で殺しあったりと悲惨な描写も多く、人間の怖さについて考えさせられます。

物語の最後、人間の奴隷として扱われていたバケネズミが、実は呪力を持った人間が、呪力を持たない人間にハダカデバネズミという醜い生き物の遺伝子を組み込んで作り出したものだったと判明した時には衝撃を受けました。

かつて同胞だった人間を、人以下の獣にしてしまうことができる人間の怖さに背筋が寒くなると同時に、どうすれば良いのか色々と考えることになるでしょう。

『新世界より』はどんな人におすすめ?

『新世界より』は、多くの人に響く小説だと思いますが、特に以下のような人におすすめしたい小説です。

  • 王道のSFエンターテイメント小説を読みたい人
  • 呪力や想像上の動植物など、想像力を羽ばたかせてワクワクしたい人
  • 時間に余裕がある人

本書は、SF小説初心者でも分かりやすく、SFを読み慣れている人でも満足できるように、しっかりと作りこまれた壮大なSF小説となっています。

呪力(念動力)や登場する動植物が、将来本当に出現するのではないかと思わせるほど、詳細な描写があり、想像するとワクワクドキドキ。

読者を飽きさせないように、呪力を使ったり、知恵を絞った戦闘が繰り広げられるなど、盛り上がる場面が次々と登場し、多くの謎が少しずつ解明されていくので、どんどん読み進めるのをやめられません。

400字詰め原稿用紙2,000枚近い分量があるので、寝不足になるのは確実です。

時間に余裕のある金曜日の夜や土曜日に読むのがおすすめですよ。

おわりに|『新世界より』はエンタテインメント大作です。

本書は一応ハッピーエンドではありますが、これからも清濁併せ吞み、試行錯誤しながら人間社会を作り上げ、維持していかなくてはならないところがリアルで、この小説をただのファンタジーに終わらせていないところだと思います。

本書は骨格はSF小説の形式を取っていますが、

  • ミステリー
  • 伝奇
  • ファンタジー
  • ホラー
  • アクション

と、あらゆるジャンルの良さを取り入れたエンタテインメント大作です。

学園小説や冒険小説としても秀逸で、幅広い読者層に受け入れられる作品に仕上がっています。

テレビアニメ化や漫画化もされているので、そちらと読み比べてみるのも良いかもしれませんね。

ぜひたくさんの人に手に取ってもらいたい小説です。

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