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『氷菓』感想|少し変わった青春ストーリーを楽しむならこの作品

勉強に部活動、恋愛を頑張ることはまさに青春時代の醍醐味ですよね。

この物語の主人公はそんな青春とは少しかけ離れた、省エネ主義を貫く男の子。

ひょんな出会いをきっかけに、省エネ主義の男の子が学生生活の謎に挑むことになります。

一風変わった青春ストーリーをあなたもぜひ覗き見してみませんか。

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『氷菓』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル氷菓
著者米澤穂信
出版社KADOKAWA
出版日2001年10月28日
ジャンル青春ミステリー

この作品は、第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作であり、著者のデビュー作。

2012年にテレビアニメ化、2017年には実写映画化された作品でもあります。

古典部にまつわる作品は、古典部シリーズとしてシリーズ化されており、本作はその第1作目となっています。

『氷菓』のあらすじ

“やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。”

という省エネ主義がモットーの主人公、折木奉太郎。

廃部寸前だった古典部への入部をきっかけに、奉太郎の生活が変わり始めます。

千反田えるとの出会い

姉からの薦めで古典部に入部した奉太郎。

部員は自分だけだと思っていた奉太郎でしたが、同じ一年生の千反田えるも古典部に入部していたことを知ります。

えるは地元では有名な千反田家の令嬢で、古典部には「一身上の都合」で入部したのだといいます。

清楚な見た目とは裏腹に、好奇心旺盛な一面を持つ彼女は「私、気になります」の言葉とともに、奉太郎を次々と謎解きの世界へ誘導していきます。

浮かび上がる古典部の謎

奉太郎の親友である福部里志をメンバーに加え、古典部での活動が始まりました。

活動といってもその内容は不明瞭で、ただただ部室で時間を過ごしていくだけの奉太郎たち。

その現状を変えるべく、えるは文化祭で販売する文集を作成しようと提案します。

文集作成の足掛かりを掴むため、文集のバックナンバーを手に入れようと考えた奉太郎たちですが、なかなかその文集を見つけることができません。

実は「氷菓」というタイトルが付けられたこの文集には、ある秘密が隠されていたのです。

えるの「一身上の都合」とは

ある日奉太郎は、えるの古典部入部が、失踪した伯父・関谷純が関係していることを告げられます。

えるの「お願い」と、文集のバックナンバーを追ううちに、33年前の関谷純に関する事件について調べることになっていく奉太郎たち。

奉太郎の幼馴染であり、里志に好意を寄せる井原摩耶花も部員に加わり、4人は協力してその真実を追います。

えるの「お願い」は無事に解決されるのか、そして文集のタイトル「氷菓」に込められた本当の意味とは。

『氷菓』を読んだ感想

シリーズ第1作目ということで、今後のストーリーに繋がる基礎の部分がしっかりと凝縮された本作。

シリーズを読み進めると、あのときの…!なんていうシーンがたくさん出てきます。

謎解きの面白さだけではなく、ぜひそんな位置付けで、作品をお楽しみ頂きたいです。

存在感ある登場人物たち

この作品で印象的なのは、やはり個性的な登場人物たちです。

省エネ主義の奉太郎に、好奇心旺盛なヒロイン千反田える。

そして、奉太郎とは真逆で多趣味な里志と、気が強くて夢も恋も追いかけ頑張る摩耶花。

古典部の4人のメンバーは、同じ部活に属しているにもかかわらず、個々に独立した存在であるという印象を受けました。

一見噛み合わないように思えるこの4人が、それぞれの強みを生かしながら協力して謎解きをしていくところが、この作品の一番の魅力。

こういう人、自分の学校にもいたかも…なんて思い浮かべながら読むのも楽しいかもしれません。

登場人物たちの距離感

青春ものといえば、登場人物たちの熱量みたいなものが感じられる作品が多くありますよね。

この作品は、主人公が省エネ主義というだけあって、そういう熱量といったものがあまり表面にでない作品といえます。

しかし、日々の中で穏やかに、少しずつ感情が変化していく様子が逆にリアルで、現実に近い絶妙な人間関係やその距離感といったものを著者は上手く表現していると感じました。

溢れかえる日常の謎

米澤穂信のこのシリーズはミステリー小説というものの、殺人事件なるものが起こらないのもひとつの特徴のように思います。

奉太郎たちが解決していくのは、あくまで日常生活の中での疑問や謎です。

「氷菓」では古典部を通して、学校の様々な歴史が明らかになっていきます。

奉太郎の姉だけでなく、えるの叔父さんが学生だった頃から存在するほど、長い歴史のある神山高校と古典部。

古典というのが、長く時代を超えるものを指し示すものであることからも、ある意味奉太郎たちにはピッタリの部活動かもしれないなと思ってしまいました。

文集のタイトル「氷菓」の意味も、その背景を知るからこそ納得のいくタイトルとなっています。

歴史や背景を知ることで謎が解かれていくその過程を、皆さまもぜひお楽しみください。

『氷菓』はどんな人におすすめ?

初めに小説を読んだ私が、アニメや映画化されたこの作品に触れたことがないように、その逆もまたあるのではないでしょうか。

そんな、いろんな媒体で楽しめる「氷菓」という作品。

おすすめしたいのはこんな方です。

  • 優しいミステリーを読みたい人
  • 青春気分を味わいたい人
  • 人気シリーズの原作に触れたい人

作品に触れるのが初めての方も、そうでない方も、この機会にぜひ原作となるこの小説を手に取ってみてはいかがですか。

おわりに

別の作品で米澤穂信さんを知り、デビュー作ということで手に取った「氷菓」でしたが、気付けばシリーズ作を全て読み終えてしまいました。

えるの好奇心によって、省エネ主義の奉太郎がどう変化していくのかは、シリーズを通しての見どころのひとつですよ。

物語の、そして奉太郎たちの高校生活の始まりとなる本作をどうぞお楽しみください。

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