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『杏の気分ほろほろ』感想|読めば読むほど色々な顔の彼女に出会える。
モデルとして女優として活躍する杏さん。 大の読書家だったり、筋金入りの歴女だったり、今や三児のママだったりいろいろな顔をもつ彼女。 そんな杏さんの日常を覗き見ることができるエッセイが2012年刊行されたエッセイ『杏のふむふむ』に続く、エッセイ... -
『風の歌を聴け』感想|村上春樹の魅力はデビュー作を読めばわかる。
ノーベル文学賞の季節になると、必ず話題に上がる村上春樹さん。 彼の存在は世界中で知られており、その名はみなさんも一度は耳にしたことがあるはずです。 『ノルウェイの森』は読んだ方は多いのではないでしょうか? 今回は、そんな村上春樹さんのデビュ... -
『和菓子のアン』感想|和菓子を食べたくなること間違いナシ!
スイーツという言葉が流行って久しいですが…。 和菓子って、少し敷居の高いような気がしませんか? 特別な日に用意するお菓子…そんなイメージがありました。 ですが、和菓子のアンを読んで、そんなイメージが払しょくしたどころか、急に和菓子が食べたい衝... -
『ニューロマンサー』感想|これを読まずにサイバーパンクは語れない
「ニューロマンサー」は1984年に刊行された小説ですが、コンピューターやハッキングはもちろん、近年ようやく実用化が検討され始めたAIや人工臓器なども描かれており、今読んでも全く色あせないSF小説です。 「AKIRA」や「攻殻機動隊」といったサイバーパ... -
『時をかけるゆとり』感想|朝井リョウの意外な素顔に思わず笑ってしまう
2013年、著書『何者』の直木賞受賞で、直木賞初の平成生まれの受賞者として一躍時の人となった作家の朝井リョウさん。 大学在学中に作家デビューし、卒業後は会社を退職する2015年まで会社員と作家の二束のわらじを履きながら執筆活動を行っていました。 ... -
『からすのパンやさん』感想|かこさとしさんの名作中の名作!
2018年の5月に亡くなった絵本作家のかこさとしさん。誰でも一度は、かこさとしさんの絵本を目にしたことがあるのではないでしょうか。 数多くの名作を残されたかこさとしさんですが、その中でも、特に名作中の名作。「からすのパンやさん」をご紹介したい... -
『レインツリーの国』感想|ネットから始まる恋と彼女に隠された秘密。
「胸キュンする恋愛小説を読みたい…」と思ったときに思い浮かぶ作家の1人に、必ずといってもいいくらい挙げられるのが有川浩さん。 有川浩作品が好きだという人も少なくないでしょう。 実際、2011年の“本好き読者による好きな作家ランキング”では1位にもな... -
重松清『せんせい。』感想|全国の「先生」に読んでほしい。
「僕の描くお話に登場するおとなの職業はおそらく九割以上が教師」 と著者自身も主張するほど、学校を舞台にした「教師と生徒」のお話を数多く描いている重松清さん。 この『せんせい。』という本は特に教師濃度の高い6作品を集めたものです。 世間的に「... -
『春にして君を離れ』感想|ミステリーの女王が手掛ける女性の内面とは…?
アガサ・クリスティーといえば、名探偵ポアロをはじめ、ミス・マープルなどミステリーシリーズがとても有名ですよね。 ドラマや映画で観たことがある、という人でも意外と原作を読んだことがないのではないでしょうか。 まして、アガサ・クリスティーのノ... -
『ぐらん×ぐらんぱ!スマホジャック』感想|丘紫真璃よりご紹介
はじめまして! 丘紫真璃という子ども向けの本を書いている者です。 この場をお借りしまして、私が書いた「ぐらん×ぐらんぱ!スマホジャック」という本のご紹介をさせていただきたいと思います。 小学館ジュニア文庫小説賞金賞受賞作品で、児童文庫ですが...