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『西の魔女が死んだ』感想|現代社会に馴染めない少女に魔女が贈る小さな言葉の魔法

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「魔女」なんて言葉の入ったタイトルに、あなたはどんなイメージを抱くでしょうか?

小さな奇跡の物語でしょうか?

それとも、ドキドキするおとぎ話でしょうか?

このお話はそのどちらでもありません。

むしろ児童書なのに子供向けなのかもわかりません。

現代のほんの少し自然が多い田舎に住む、主人公まいのおばあちゃん。

まいのママからは「魔女」と呼ばれ、片田舎の人たちからは少しだけよそよそしくされる、外国人の見た目をしたおちゃめで優しいおばあちゃん。

この物語は、社会の中に溶け込めなくなってしまった中学生まいが、そんなおばあちゃんと過ごしたたったひと月あまりのなかで、人と違っていてもちゃんと居場所があること、愛されることを学んでいく物語です。

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『西の魔女が死んだ』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル西の魔女が死んだ
著者梨木香歩
出版社新潮社
出版日1994年
ジャンル家族もの

『西の魔女が死んだ』は、1994年に新潮社から発行された、梨木香歩さんのデビュー作品です。

現在、単行本は絶版となり、2001年より文庫本(新潮文庫)が出版されています。文庫本には、後日談である「渡りの一日」も収録されています。

2008年6月に映画化もされました。

『西の魔女が死んだ』のあらすじ

『西の魔女が死んだ』は、中学生のまいと祖母であるおばあちゃんの物語です。

初めての中学校生活につまずき、周囲に馴染めない少女、まい。

そんな娘をみかねたママは、田舎で暮らすおばあちゃんにひと月だけまいを預けることにします。

まいはおばあちゃんとの生活で、抱えていた不安や悩みをおばあちゃんに打ち明けます。

おばあちゃんはそんなまいの悩みと真剣に向き合ってくれます。

けれど魔女はまいの味方ではありますが、必ずしも同じ意見を持っているわけではありません。

そしてまいはそんな魔女が許せず喧嘩をし、謝ることもできずに別れしてしまいます。

物語はそんな後悔を抱えたまいが、おばあちゃんが倒れたと知らせを受けるところから始まります。

1.おばあちゃんとまい

「魔女がーー倒れた。もうだめみたい」

学校で緊急の知らせを受けた「まい」は、迎えに来たママの車に乗ると、ママの口からおばあちゃんが危篤であることを聞かされます。

それは「まい」にとってもママにとってもショッキングな知らせでした。

まいは雨のなか走る車の中で、2年前にひと月だけ過ごしたおばあちゃんとの日々を振り返ります。

2.中学校に馴染めない少女「まい」

主人公のまいは、周りに同調することに疲れて馴染めず、不登校になってしまいます。

持病の喘息もあり、心配したママはひと月ばかりまいを田舎に住むおばあちゃん(魔女)に預けることにしました。

まいはそこで、おばあちゃんに「魔女修行」をつけてもらいます。

3.一緒に暮らした日々

おばあちゃんの修業は、規則正しい生活や、野イチゴのジャムづくり、それに自分のお気に入りの場所を作ることなど、わくわくすることばかりでした。

おばあちゃんはまいに「大事なのは自分で決めること」だと教えます。まいはそんなおばあちゃんとの生活を楽しんでいました。

4.後悔する別れ

日々を楽しく過ごしていたまいでしたが、隣人のげんじさんという人に対しておばあちゃんと意見が合わず、楽しかった日々の最後を喧嘩で終わらせてしまいます。

それがずっと心の中で後悔となっていたまいでしたが、学校でおばあちゃんが倒れたという連絡を貰うまで、まいはおばあちゃんとは会おうとすることはありませんでした。

5.魔女との約束

まいとママは結局、おばあちゃんの死に間に合いませんでした。

ママは魔女の顏にかかっていた白い布を払い落し、母を冒涜していると激昂します。

まいはおばあちゃんに謝れなかったことをとても後悔します。

しかしそんななか、まいはあの日おばあちゃんと約束をしたメッセージを見つけます。

まいは喧嘩別れしたあともずっと、おばあちゃんに愛されていたことに気づき、泣きながら「おばあちゃん、大好き」と呟くのでした。

『西の魔女が死んだ』を読んだ感想

この『西の魔女が死んだ』は、児童文学作品にカテゴライズされていますが、私はこの物語を大人になってから読みました。

この物語には初めから不穏な空気が流れています。

雨の中で車を走らせながら祖母の危篤に心を乱す母親。

そして祈ることしかできない主人公の少女。

子供に読んでもらうには、もう少し楽しい出だしでもいいのでは? と思ってしまうくらい「暗い」始まりなのです。

魔女からのメッセージ

まいはクラスの子たちに同調することに疲れています。

大人である私たちも感じるような、同じものを同じように感じなければいけない空気。

それが嫌になったまいに、おばあちゃんはこう語りかけます。

”サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。”

私たちが分かっていても忘れてしまっているような、当たり前なことをおばあちゃんはまいに教えてくれます。

人は死んだらどうなるか?

おばあちゃんの「死」は、この物語に無くてはならない出来事です。

「死」とはなんだろう?というのは中学生のまいにとって重要なことなのに、お父さんに尋ねたときは「それっきり」とすっぱりと答えられてしまいます。

思春期は誰しも、難しい話に折り合いをつけようともがく時期でもあります。

ぼんやりと大きな不安に飲み込まれて眠れなかったり、些細なことに傷ついて自信を無くしてしまったりしまう、繊細な年頃のまい。

おばあちゃんは大人になろうとするまいのために、たくさんのメッセージを贈ります。

そして死してなお、まいにメッセージを贈ってくれるのです。

それが二人でした約束だと気づいたまいは、約束を守ってくれたおばあちゃんから、「愛されていた」という事実を受け取ります。

人を許すとはなんなのか?

作中に登場するげんじさんという人は、まいにとって天敵のような「気持ち悪い」存在です。

潔癖のきらいのあるまいに対し、げんじさんは少々大雑把であり横柄でもあります。

そんなげんじさんに対しておばあちゃんは寛容で、まいはどうしてもそれが許せません。

そしておばあちゃんとの喧嘩の元となり、結局謝る機会も設けることなく、まいはおばあちゃんと死別してしまいます。

けれど、まいはラストでげんじさんを許せるようになります。

まいが知っているげんじさんと、おばあちゃんの知るげんじさんが違うことに気づくのです。

まいにとってげんじさんは意地悪な存在でした。

けれどおばあちゃんにとってもそうかと言われると少し違います。

まいは自分が見ていた世界が一方的であり、一つの側面でしかないことを知るのです。

まさにそれは、まいが馴染めないと思っていた「社会に同調」するということに対してのアンチテーゼでもありました。

喧嘩をしても、視方が違っても、違う意見を持っていても「愛」はある。

おばあちゃんから受け取ったメッセージは、嫌われたと思っていたまいにとってとても温かく、一生忘れられないメッセージとなったのです。

『西の魔女が死んだ』はどんな人におすすめ?

『西の魔女が死んだ』は、主人公の少女が抱いた不安に対し「魔女」が寄り添いながらも自立を促し、乗り越える手助けをしてくれる優しい物語です。

  • 泣きたい人
  • 現状に、居心地の悪さを感じている人
  • 自分を労わることを忘れてしまった人

自分を取り巻く環境に少し疲れた方や、少し泣きたい方におすすめです。

まいにはおばあちゃんがいました。

私たちにはこの物語があります。

不安な曇り空の現在から、鮮やかな初夏の庭の過去に変わっていく物語の色彩は、児童文学だからこそいっそう綺麗に引き立ちます。

文章から花や樹々といった自然の息吹を感じてみたい方も読んでみてはいかがでしょうか。

おわりに

出典:Amazon primevideo

『西の魔女が死んだ』は、冒頭でも書いた通り、映画にもなっています。

長崎俊一さんが監督され、矢沢由美さんが脚本を書かれています。主演のおばあちゃんはサラ・パーカーさん。

おばあちゃんのおうちはイメージ再現のため、山梨県の清里高原にセットが作られたそうです。

お家の中のイメージはジブリ映画のトトロのような、木のぬくもりのあるノスタルジックな内装で、作中に出てくる食べ物はどれも美味しそうでたまりません。

小説が苦手な方はこちらの映画に挑戦してみてはいかがでしょうか?

私はこの作品に大人になって出会いましたが、まいの気持ち、おばあちゃんの気持ち、そしておばあちゃんを「魔女」と呼ぶまいのママの気持ちのどれもが心の中に残っています。

そして、できることならこの記事を読んだ皆さんにも、おばあちゃんが最期に贈ったまいと交わした約束を、読んで頂けたらと思います。

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