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『おらおらでひとりいぐも』感想|歳月を経た女性の「おもいでぽろぽろ」~

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岩手はこのところ“文学”で活気づいています。

岩手県盛岡市在住の作家、沼田真佑さんがデビュー作『影裏』で芥川賞を受賞。

宮澤賢治の父を扱った門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』が直木賞受賞。

そして、岩手県遠野市出身、若竹千佐子さんのデビュー作『おらおらでひとりいぐも』が文藝賞と芥川賞をダブル受賞しました。

「若竹さん芥川賞受賞」のニュースが流れた翌月には、盛岡市内の主要書店2か所でサイン会が行われ、整理券はあっという間になくなりました。

遠野市の書店では『おらおらでひとりいぐも』が、発売から2か月で1300冊以上売れたといいます。人口2万6千人の遠野市にあっては、驚くべき数字です。

決して「岩手県民の郷土愛のなせる業」だけで売れたのではなく、『おらおらでひとりいぐも』が読んで面白い、ということは2018年度に最も読まれた小説になったことでも分かります。

ということで、まずはどんな物語なのか、簡単なあらすじをご紹介します。

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『おらおらでひとりいぐも』のあらすじ

主人公の桃子さんは東北出身の74歳。

15年前に惚れぬいた夫の周造を亡くし、子ども二人とはすっかり疎遠になっています。

住み慣れた古い家に一人で住んでいる桃子さんの、3月のとある日から物語ははじまります。

桃子さんは一人、食卓でお茶を啜っています。

背後ではねずみがゴソゴソしているという一見わびし気な景色の中にあって、桃子さんの頭の中はやたらと賑やかです。

心の内側で、大勢の人が東北弁で話しかけてくるのです。

あっちこっちに思考を飛ばしながらも桃子さんは考えます。

「今頃になって何故東北弁なのだろう」、「おらという皮で囲ったあの人がたはいったい誰なんだが」。

もしかしたら認知症の初期症状ではないか、と心配していた筈なのに、いつの間にか声に「柔毛突起」などと名前を付けてしまっている桃子さん。

梅雨時になる頃には、声だけではなくイメージまでついてきて、膝小僧を抱いていたり、腹這いになって頬杖をついていたり、横向けにふて寝したりしているのです。

そんな柔毛突起達と一緒に、時に厳しく突っ込まれながら自分のこれまでを掘って掘って掘りまくり、やがてこの先の未来に思いを馳せる桃子さんの一年が綴られていきます。

東北弁のリズム感

この作品は色々なところで論評され、感想文もあちらこちらに掲載されていますが、必ず指摘されるのは力強い「東北弁」の存在でしょう。

著者の若竹千佐子さんは、インタビューで

「浪曲の重層的なあり方がおもしろくて、ぜひ小説でやりたいと思いました」

「それに、ミュージカルで舞台上の人物が同時にいろんな曲を歌うにぎやかな感じもよくて、そういう小説ができないかと考えました」

とおっしゃっています。

正に狙いは的中していて、東北弁と標準語が入り乱れることで、文章に緩急入り混じった、まるでフリージャズのようなリズム感が生まれ、そのリズムに乗ってぐいぐいと話が進んでいきます。

そこには、タイトルの出展である『永訣の朝』にあるような湿っぽさも、年老いた人が過去を懐かしく振り返るような穏やかさも全くありません。

冒頭の

「おらだば、おめだ。おめだば、おらだ。おらだば、おめだ。おめだば、おらだ。」

の通奏低音に乗って、今を生きる桃子さんの思考がぐいぐいと進んでいく、そんなイメージが浮かび上がってきます。

『おらおらでひとりいぐも』を読んだ感想

この作品を読んだ第一印象は、あぁこれは年を重ねた女性が主人公の『おもいでぽろぽろ』だ、というものでした。

『おもいでぽろぽろ』は、言わずと知れたジブリのアニメ作品です。

こちらでは27歳のOLタエ子が、小学校5年生のわたしを連れて、憧れの田舎暮らしを楽しみながら自分を見つめなおすお話です。

一方、『おらおらでひとりいぐも』は若い頃に東北から上京し、長年都会で暮らしてきた74歳の桃子さんが、頭の中を駆け巡るおらたちを引き連れて日常を過ごしながら、やはり自分を見つめなおすのです。

圧巻だったのは、後半の桃子さんが小半日歩き続けるシーン。

もの凄いスピードと力が漲っています。

例え足元はおぼつかなくても、桃子さんの頭の中は東北弁のリズムに乗って、どんどんどんどん進んでいきます。

そしてこの場面が『おもいでぽろぽろ』のように思えてならなかったのでした。

若竹さんは1954年生まれ、『おもいでぽろぽろ』の主人公タエ子は1955年生まれ。

あの頃、タエ子ちゃんに共感した皆さんは、きっと桃子さんにも共感すると思うのです。

声に出して読みたい

東北弁が読みにくいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

東北弁を意識せず、自分のお国訛りの旋律で、取り立ててお国訛りがない人は、日本昔話の語りを思い出しながら、お気に入りの一節を声に出して読んでみてください。

声に出して読んでみることで、この作品のリズム感がより一層感じられると思います。

そして山場の疾走感も。

最後には、呪文のようだった

「おらだば、おめだ。おめだば、おらだ。おらだば、おめだ。おめだば、おらだ。」

の言葉が腑に落ちることでしょう。

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