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『空飛ぶ馬』感想|謎は日常にあり。名探偵は「私」の憧れる師匠でした。

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謎解きを題材にした小説は数多く存在しますが、これほど爽やかに謎を解く物語は他にありません。

殺人や多くの人が悲しむような事件が起こらなくても、日常に目を向けると、そこにはささやかな謎が存在します。

主人公の「私」は、とても気持ちのいい性格の女子大生。

彼女のおおらかさによって、日常の謎は見つけられ、そして解決されていきます。

ですが、謎を解くのは主人公ではなく、彼女の師匠。

美しい文章で綺麗に紐解かれていく日常の謎、誰もが気に入ること間違いなしの作品です。

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『空飛ぶ馬』の概要

出典:Amazon公式サイト

タイトル空飛ぶ馬
著者北村薫
出版社東京創元社
出版日1989年3月1日
ジャンルミステリー小説

『空飛ぶ馬』は、著者である北村薫さんのデビュー作です。

この小説をはじめとして、「円紫さんと私」シリーズは現在、全6作品が発売中。

ミステリは、読書初心者にとって、手が出しづらいものです。

今作は、誰にでも起こりうる日常をテーマにした謎が散りばめられています。

そして何といっても、流麗な文章。

ため息が出るような美しい言葉で、ふたりが謎を解いていく清々しいミステリです。

今回は、表題作である『空飛ぶ馬』を紹介していきます。

『空飛ぶ馬』のあらすじ

女子大生の「私」は、落語がとても好きで、特に、春桜亭円紫という落語家の大ファン。

大学の卒業生である円紫師匠とひょんなことから知り合いになった「私」は、些細な謎を彼に話すようになります。

「あなたは聞くことはないのですか?」

円紫さんは、普通の調子で答えた。

「ええ、お話だけで十分です」

私は眉を上げて円紫さんを見た。十分、とはどういうことだろう。

「結論は――」

と、円紫さんはいった。

「はっきりしている、と思います」

そのときにあった話をするだけで、ことの真相を鮮やかに見抜いてしまう円紫さんに「私」は舌を巻き……。

サンタからのプレゼント

「私」は、近所の子どもが出る、クリスマス会のカメラ係をお願いされます。

顔見知りで酒屋の主人である国雄が、サンタの恰好で子どもたちにプレゼント。

そしてもうひとつ、特別なプレゼントがあると言います。

それは、立派な白い木馬

幼稚園に設置された木馬に子どもたちは大喜び。

消えた木馬

撮影したビデオを確認しているとき、近所の奥さんが、不思議な出来事を話し始めます。

クリスマス会のあった夜、幼稚園を通りかかった彼女は、あるべき場所に木馬がなかったと言うのです。

次の日にはそこにありましたが、よく考えてみると、かなり重い木馬を持っていくことなんてできるはずがない……。

それでも、絶対にあの夜、木馬はなかったと彼女は言い張ります。

空飛ぶ馬の真相

「私」は、木馬の一件が気になっていました。

もしかして、木馬が空を飛んだのか、とまで考えます。

――おまえのことも、あの人に聞くしかないねえ。

やはり、円紫さんに相談することに。

会った人や、サンタ役の国雄が、最近恋人にプロポーズをしたことなど、全てを語ります。

話を聞き終えた円紫さんは、考える間もなく、それなら馬が空を飛ぶはずだと微笑みます。

真相は、思いやりに満ちた幸せなもので……。

『空飛ぶ馬』を読んだ感想

『空飛ぶ馬』は「私」の視点で物語が進みます。

彼女の目を通して見る世界は、とても美しく、不思議なことに溢れているのです。

そんな彼女の師匠である円紫さんは、お茶目で温厚な人物。

一瞬で謎を解く頭脳

物語の要である円紫師匠は、落語家だからか物腰柔らかで紳士な男性です。

そして、頭の良さはピカイチ。

「私」がどんなに頭を悩ませてもわからない謎を、いとも簡単に解いてしまいます。

解く、そして、解かれる。

解いてもらったのは謎だけではない。私の心の中でも何かがやさしく解けた。

まだまだ未熟な主人公を正しい方へと導く、人生の師匠。

円紫さんと出会えた「私」は、本当に幸せ者だと羨ましくてなりません。

優しい謎

ミステリでは、壮絶な事件が起きるもの。

何度も言うようですが、今作品では、ハラハラするようなそんな出来事は起こりません。

普通に生活していて、謎に出会うだなんてそんなことはないだろう。

それは大きな間違いです。

日常の中だからこそ、ささやかで不思議なことが起きているかもしれない。

私たちは、それをただ見逃しているにすぎないのだと思います。

表題作『空飛ぶ馬』以外にも、円紫師匠との出会いのきっかけになった話や、個性的な友だちが出てくるせつない話など、どれも優しい謎ばかり。

安心して、心穏やかに読めるミステリです。

言葉の美しさ

私の馬よ。その瞳よ、たてがみよ、蹄よ。

素直に、愛しく幻想を胸に抱くことが出来た。

私が生まれたのは真夜中近くだったという。家に着くのがちょうどその頃だろうか。

今夜は丁寧に髪を洗おう。

いよいよ数を増す白銀の天の使いに、私はそっと呼び掛けた。

――それまでは、雪よ、私の髪を飾れ。

木馬の謎を解いてもらい、自分の誕生日に想いを馳せる主人公の心境をつづった場面。

ため息が出るくらい、素敵な文章です。

「私」も円紫師匠も言葉が綺麗で、心地良い会話を繰り広げます。

読後、自分の話し方を見直すことになりました。

『空飛ぶ馬』はどんな人におすすめ?

「円紫さんと私」シリーズ第1作『空飛ぶ馬』を読むなら、

  • ミステリに興味があるけれど、悲惨な事件の話は読みたくない人
  • 日常を退屈に感じている人
  • 自分も謎解きをしてみたい人

こんな方におすすめです。

日常の謎を解いていくので、話に入りやすく「私」と謎解きをしているような感覚になれます。

そして何より、また物語の登場人物たちに会いたくなるはず。

そうなったとしても、続きがまだ5作品もあるので、心置きなく楽しめることでしょう。

おわりに

探偵役が落語家、そして謎を持ち込むのが女子大生。

一見関わりがなさそうなふたりが、日常のささやかな謎を解いていくミステリ作品。

これから読み始める人がとても羨ましいです。

つまらない日常も、目を向けてみれば意外と面白いものだと気が付かせてくれた今作品は、考え方のお手本のような小説。

読み応えも十分にあります。

ミステリ初心者の方も、上級者の方も、「私」と円紫さんと一緒に、優しい謎を解き明かしてみませんか。

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