国内小説
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『炎上する君』感想|わたしたちの背中を押してくれる生温かい物語たち
本に関して、わたしが信用している人間のひとりにお笑いコンビであるピースの又吉直樹がいます。 高校生のころに読んだ村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』もその一… -
『ナイルパーチの女子会』感想|女子のリアルはここにあり
皆さんは女子会と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか? 同性しかないから、気楽♪異性がいないから物足りない?同性同士でしか話せないことをたくさん話した… -
『キネマの神様』感想|映画を愛する人々が起こした温かな奇跡の物語
新型コロナウイルスが世の中をがらりと変えてしまった2020年、今は亡き志村けんさんの初主演作として製作が予定されていた映画。 その原作が、原田マハさんの著した『キ…
海外小説
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『雲』感想|一番不可解な謎は、自分自身なのかもしれない
今まで見えていた世界が全く変わってしまった––––。 そんな本と出会ったことはありますか? この小説では、主人公が旅先の古本屋で謎めいた本を発見し、自分自身の人生… -
スタニスワフ・レム『ソラリス』感想|これが本当の未知との遭遇。
ポーランドのスタニスワフ・レムという作家が、地球外生命体とのコンタクトを描いたSF小説「ソラリス」。 2017年にはNHKの「100分de名著」にも取り上げられた、知る人ぞ… -
『青空のむこう』感想|「やり残したことがあるから…」あなたもこの人生に悔いはありませんか?
もし自分が明日死ぬと分かっていたら…あなたは何をしますか? 『家族と過ごす・恋人に愛を伝える・親友にお別れを言う』いろんなやりたいことが浮かんでくると思います…
短編集
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『神様のケーキを頬ばるまで』感想|雑居ビルのなか、人々は切実な想いで成長する
生きるうえで大事なものってなんでしょう。 悪さをしないこと、素直でいること……。 でもそういう人ほど疲れてしまうのがいまの世の中なのだと思います。 正直者が馬鹿を… -
『阪急電車』感想|阪急今津線の”何とも言えないほのぼの感”を楽しむことができる
関西圏では大きな私鉄グループとなる阪急。 えんじ色の車体に、レトロな内装となっており、鉄道マニア・若い女性・観光客から高い人気を得ています。 阪急宝塚駅は、大… -
『卵の緒』感想|瀬尾まいこが描く家族の絆は、優しくて少しせつない。
僕は捨て子だ。子どもはみんなそういうことを言いたがるものらしいけど、僕の場合は本当にそうだから深刻なのだ。 こんな文章で始まる『卵の緒』は、小学生の男の子とそ…
ショートショート
エッセイ
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『村上ラヂオ』感想|こんなラヂオがあったら毎日聴きたい
『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』など数々の名作を生み出し、日本国外でも評価が高い村上春樹さん。 村上春樹さんは、小説意外にも実はエッセイ本も多く出版されて… -
『旅をする木』感想|遠い自然を思うことで心豊かになれる
学生のころから北方の自然に憧れを抱き、「いつの日かそこで暮らしてゆくのだ」という思いを持っていたという星野道夫。 彼はアラスカの大自然やそこに生きる動物、自然… -
『ラマレラ 最後のクジラの民』感想|捕鯨文化を未来に残すインドネシア部族の魂の葛藤を描いたドキュメンタリー
心静かに漕ぎ出でよ浜を離れる波のままに心静かに夢見て待て人生の嵐に揉まれしときも人生の嵐に揉まれしときも インドネシア諸島の西端にあるレンバタ島には、現代でも…
紀行文
児童書
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『怪盗クイーンはサーカスがお好き』感想|謎とロマンが溢れる怪盗物語
怪盗クイーンシリーズは、2002年から続く大人気シリーズです。 怪盗の美学を追い求める、誇り高き大怪盗クイーンが、相棒のジョーカー、世界一の人工知能RDとともに飛行… -
『アリーテ姫の冒険』感想|待っているだけのお姫様なんて物足りない!
お姫様がただ待っているだけなんて、つまらないと思いませんか? 毒リンゴを食べさせられたり、数百年の眠りの呪いをかけられたりするお姫様たちは、最後は必ず王子様の… -
『小さなスプーンおばさん』感想|怖いものは、もう何もない。
もしも、自分の体がティースプーンくらいの大きさに縮んでしまったら、 あなたならどうしますか? 『小さなスプーンおばさん』は、その名の通り、突然体が小さくなって…
絵本
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『くれよんのくろくん』感想|みんなで力を合わせれば、きっと大輪の花が咲く!
今回ご紹介する絵本は、10本のくれよん達が大活躍する人気シリーズ、くれよんのくろくんの第一作目です。 9本のくれよん達はカラフルで色鮮やか、みんな自分の色が大好… -
『ぺんぎんたいそう』感想|親子で楽しく読んでみよう!!
子ども達の大好きなぺんぎんさん。 そのぺんぎんの動きがかわいい体操になりました! 「ぺんぎんたいそうはじめるよ」の言葉ではじまる『ぺんぎんたいそう』斎藤槙(さい… -
『エリック』感想|「お国柄」という言葉がキーワード
「異文化理解」「多文化共生」 結構前から、このような言葉をよく耳にするかと思うのですが、 実際に、異なる文化を持つ相手とうまく関わっていくことは、決して簡単で…